さて具体的にはどう組み立てようかを考えました。スタートを青森県「八戸」そしてゴールを鹿児島県「鹿児島中央駅」は決まりですが前日に八戸入りし鹿児島まで行き一泊後翌日帰着すると言うのが先ず思いつく方法です。
私の場合は思いつくいくつかの方法をシュミレーションしてみました。その結果全体をひとつの旅として大きく三つのステージに分け、各々でリーズナブルな内容にしました。
とき:2007年初夏5月
@当時まだ発売されていたJRの「周遊きっぷ」を使う。
これは5日間で九州内のJR線特急自由席を含み乗り降り自由です。そして往復のJR線の運賃が2割引きになります。また往復のどちらかで航空機が利用可能でした。
A往路でこのキップを使い“新幹線完乗1DayTrip”を行う。
B九州ではこの周遊きっぷで乗り歩きの旅をする。
C復路は航空機を利用する。もちろん前得割引で事前に購入する。
D決行日はまえから、経験的に好天の多かった5月下旬を目標にしました。
Eそしてこの計画の立案後にラッキーな話が持ち上がりました。それは「JR東日本発足20周年−乗り放題パス」発売というもので5月14日〜24日のいずれか1日限り「JR東日本管内」の新幹線・特急の自由席および4回までの指定席利用が出来ると言うキップです。スタート駅の八戸駅への前乗りとしてこの格安キップを使う事にしました。(JR東日本の大人の休日倶楽部会員限定です)
「JR東日本発足20周年−乗り放題パス」詳細は↓
《JR東日本発足20周年−乗り放題パスのパンフ》→
JPG
《JR東日本発足20周年−乗り放題パスのキップ》→
PDF
八戸は東北新幹線では一本で行けますがそこは乗り放題のキップ利用と言う事で、東京→(こまち7号:秋田新幹線)→秋田→(かもしか3号:奥羽本線)→青森→(スーパー白鳥:東北本線)→八戸(泊)の順路で東北の景色も堪能しました。
そしていよいよその日がやって来ました。何しろ何かのアクシデントが発生すれば乗継の時間に間に合わずリタイヤになります。この旅は普通の旅行のように目的地に着けばよいと言う事ではなく、予定された新幹線列車の乗らないとならないのです。普段の外出や旅行での乗換・乗継時には上手く乗り継げるかは心配ですがこの日は常に「ワクワク感」と「ドキドキ感」が続きました。
キップは持ち帰れば良いのですが乗り換え時の行動や乗った列車の記録を撮るためにビデオとカメラは常時携帯していました。
また普段の私の鉄道旅では基本的に窓側席を採りますがこの時だけは一駅だったり短距離での乗り降りが多かったので通路側としました。
こうして、無事に西鹿児島に着きましたがその時の達成感はこれまでの鉄道旅とは異なる並々ならぬものが有りました。