私にとっての旅行とは、別に他の皆さんと殊更変わったことはありませんがまあ「非日常」の部分がチョットだけ多いのかなと思います。 目的としては「乗り鉄」に擬える鉄道旅が長いこと１位の座を占めていました。しかし、この５年ほどは自然探訪や他項でも紹介している鉄道や野鳥などの写真撮影から友人知人との再会などが多くなりました。しかし未だに観光は“２の次”のことが多いです。 そんな旅行に因んだ零れ話を紹介します。

【お土産】

　旅の楽しみと言うかアイテムの一つにお土産がありますネ。鉄道旅では駅での乗換、またドライブ旅行ですと「サービスエリア」や「道の駅」等々最近では趣向を増やして名産品やら名物が増えて来ました。しかし我が家人はこのお土産に拘りが強いと言うか好き嫌いが多いと言うのか兎に角「お土産」と言うものを期待していません。私としては出費が減るし土産選びに時間を取られないのですがまあ張り合いがないですね！私の好きな「あずきの餡製品：まんじゅうなど」などは見向きもしないし買って行こうものならむしろ怒られるのが落ち。
家人も最近では「元気で帰ってくればそれがお土産！！」と一蹴される。

　しかし、一応受け入れられたものに「赤福」と名古屋の「手羽先」があります。私の好きな「あづき餡」の入った郡山の「薄皮まんじゅう」や金沢の「きんつば」などもダメでした。
　そんな中、たった一つともいえるリクエストされる土産があります。それは函館で売っている「松前漬け」です。市内で作られ駅前にあるその会社の売店でしか手に入りません。もう５〜６回買って帰りましたがこれだけは家人にも好評で先日もリクエストされました。しかし松前漬けは左党の代名詞のようなものですが家族で「酒好き」は私のみ(当時：今は断酒しました）であとは全くの下戸。主に朝食のおかず。
しかし2019年春先にその店を訪れると別の店の看板が！？！近所で尋ねると最近店を畳んだとのこと。残ね〜〜ん！！あの味に会えなくなりました。もちろん「他の店」ではあの味・食感に会えません。

「イカさし松前」どう見ても酒肴にしか見えない

　函館といえばこんなことも有りました。これも函館「朝市」で10年ほど前のこと道内周遊を終えて立ち寄ったのです。端からゆっくりと見て回っていた時のこと、ある魚を扱った店でマグロを解体しながら「ハイハイそこのお兄さん・・・これがまぐろの頭そしてこれが鼻っぱしらだよー・・・この“鼻の両側の肉”これが一番美味いんだ。」と口上を打っていたのですが私がその場を離れようとしたその時その売人から出た言葉「おいおい兄さんここまで喋らせていおいて何も買わないのかよー！！」その後も函館には何度も行っていますが朝市には見向きもしていません」

【ツアー旅行】

　 昔は大型の連休などには「家族旅行」としてよく出かけたものでした。子供の成長に合わせてだんだんと「家族」で出掛ける機会が少なくなり。最近は殆んど私一人で旅をしています。 そんな個人旅行ですが自由度が有って良いのですが「ツアー」も味が有って良いものです。第一に出発→解散までＴＤ（ツアーディレクター）さんの言う通りに付いて行けばよい、そして何よりも『アクシデント（飛行機の欠航や鉄道の遅延など）の場合には全てお任せで済む』これは個人ですといろいろと大変です。
　 他に自然観察などで「ネイチャーガイド」をお願いするにも個人では割高になったり複数でないと受け付けてくれない場合があります。
２・３年前にあるツアーに参加した際。そのツアーの「副題」や「見学地」が気に入ったので参加したのですが、結果は下車観光予定の１０か所中初見学（物）は１〜２か所だけと言う事がありました(＞＿＜。)
　

ツアー旅行の「集合写真」どう見ても知らない人ばかり
この写真はある観光地で同ツアー参加者を全員を写した後、観光後に購入した方から寸借して写したもの

【アクシデント】

旅にはアクシデントも付き物。これまでの旅行中で体験した主なアクシデントです。

�@オーロラ号欠航
　 毎冬、道東の各地では流氷を海岸線からだけでなく沖合に出て直近から眺める専用の観光船が出ます。
２００３年２月に初めての冬の北海道を体験するために網走の「オーロラ号」で流氷見物するツアーに参加しました。前夜宿泊のホテルから陸上では太陽も出てわくわくして網走に着きましたが港では「オーロラ号欠航」が表示されていました。時間に追われたツアーのため次の予定地に向かった次第。
オーロラ号には翌年再チャレンジして「流氷」を体験しました。

�A 強風で列車が運休
　 ２００９年３月１３日に山陽本線「宇部」に前泊した後に宇部線・小野田線を乗りつぶしたあと中国地方最後の未乗車区間だった山陰本線の「下関⇔長門市」に乗車すべく下関に向かいました。確か天候も好天だったように記憶していますが駅構内で山陰本線の「小串付近で強風のため運転中止」との案内放送が流れていました。駅員に聞いても復旧の見込みは未定との事。しばらくは駅前や駅周辺を散策などで費やしましたが再開の見込みが有りません。確か２時間ほど待ちましたが今回はこの区間の乗車をあきらめました。
それはその日の宿泊が決まっており更に翌日以降の予定が詰まっていたからです。
その後この区間の乗車は再度チャレンジしました。

�B 大雨で列車遅れ
　 ２０１１年９月９日「大人の休日パス」を使って北海道を旅行中の２日目。稚内に宿泊後半日見学ツアーバスでノシャップなどの見学後札幌行きの特急発車前に稚内の駅に着きましたが列車がなかなか来ない。何でも直前に降った雨で一つ先の「南稚内駅」の手前にある踏切が冠水し車庫から出た「南稚内駅」で立ち往生しているようです。１時間後くらいにバスが仕立てられ２台ほどに分乗して南稚内に移動。
この日は札幌泊まりだったため他のキャンセルなどは有りませんでした。

�C ホエールウォッチィング欠航
　知床羅臼と言えば野生動物の宝庫。２０１１年９月にホエールウオチィングを楽しみに見学船を予約して行きました。朝、宿泊先からは国後島などの北方領土が良く見えたのでこの時もわくわくしていました。しかし港に着くと「見学船欠航」との事。「あれほどよく見えるのに・・・・。」と思いましたが船長曰くあの黒く見えるところが時化ているんだよと指差して教えてくれました。トホホ。

その日早朝のラウスからの眺め。素人目には凪いでいるようでした。

�D 爆破予告で列車遅延
　 ２０１２年１月１９日の夜に札幌発→釧路行きの特急「スーパーおおぞら１１号」に乗り合わせましたが帯広駅手前付近走行中の２０時０５分ごろ緊急停止！。
何でも「帯広駅に爆発物を仕掛けた」と言う連絡が有ったと言うのです。列車は１時間程の遅れで発車し事なきを得ました。
　その夜の私は帯広泊まりの予定で予約を入れてありましたので到着が遅れただけですが、他の皆さん特に地元の方たちと思われる方たちは携帯で連絡を取り合っていたようです。
　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

翌朝の北海道新聞記事	その「スーパーおおぞら11号指定券」	大鰐温泉駅ホームを埋めるほどの積雪
写真拡大	写真拡大	写真拡大

�Fで熊本空港に張り出されたＪＡＬの欠航連絡。

�G 脱線事故で不通
　 ２０１４年６月１８〜２２日　例の「ＪＲ東日本大人の休日パス東日本・北海道５日間」で出掛けた時のの出来事。
一連の予定を終えて帰宅予定の最終日。前日から函館近くの大沼に一泊し最後の朝でしたが朝のニュースでビックリ。何でも津軽海峡線で貨物列車が脱線して現在不通との事。ＴＶでは詳細が分からず朝食もそこそこに「大沼公園駅」へ情報の収集に行きましたがまだ駅では詳細がつかめていないとの事。
予定では午後イチで函館を出て帰宅の予定でしたので兎にも角にも復旧を祈りつつ函館に先行することにしました。
しかし、キップは５日間有効でこの日が最終日。今日中に帰れないとどうなるのだろうか？
函館駅では状況は変わらず「復旧の見込みは立たない」との事でした。
そんな事態の中で動きが有りました。この「ＪＲ東日本大人の休日パス東日本・北海道５日間」を一日延長する。ということで手続きが始まりました。しかし、海峡線は未だ動いていません。きっぷは有効日を延長してもらえても海峡線が動かない事には帰れないのです。仕方なく、動いている「青函フェリー」を知り何とか夕方の便を電話予約。ようやく青森までは戻れる算段が付いたのです。
そして翌日１日遅れで帰宅することが出来ました。
これまで新聞やＴＶ報道では見かけたことですがこんなことも有るんだと・・・・！
　

左：「事故を知らせる函館駅の掲示」
　　　　右：「一日期限の伸びたキップと乗車日の変わった指定券」

クリックすると拡大できます

　

　いずれにせよこの年はご難続きでした。時間に余裕のある年代になっての出来事ですが�Fも�Gも現役のビジネスマンですと大騒ぎの事でしょう。

�H２０１８年北海道地震で
２０１８年９月６日〜９月１０日　この日も例の「ＪＲ東日本大人の休日パス東日本・北海道５日間」キップで「東北・北海道鉄道旅行」の予定でした。
しかし、この旅行の出発直前に北海道で大地震が発生しました。しかし先ずは情報不足のままこの日宿泊予定だった秋田に向け取敢えず家を出ました。「まあ二日間あればある程度は復旧等出来るだろう」という甘い考えでしたが３日目に北海道入りの予定でしたが道内はおろか新幹線も新青森から先は止まったままで、早々に予定変更して自宅へ戻るしかありませんました。

�I２０１９年東北鉄道旅で
この年の３月２４日に東日本大震災で甚大な被害を被ったＪＲ山田線の復旧後を引き継いで復活した「三陸鉄道リアス線」で三陸縦断の旅。併せてＢＲＴ化したＪＲ気仙沼線・大船渡線を試乗する（２０〜２１日）　　　　２２日〜２３日は日本海側に移動しての酒田沖の「飛島］と「羽黒山・月山」へ上る予定でしたが、１８日夜に発生した山形県沖地震とその余震が収まらないことで中止し目的地を変更した。

�J アクシデント番外編　
　もう５０年以上も前の事。当時人生の先輩だったＡ氏の話。
ある時、列車事故の話になったことが有りました。その時のＡ氏「俺はなーこのキップ何か分かるか！！」と言って出したのが次の３枚のキップ。

　　　　　１９５１年４月２４日　　　１９６２年５月３日　　　１９６３年１１月９日

　 これだけではわからないと思いますが

１９５１年４月２４日　：桜木町事故

１９６２年５月３日　　：三河島事故

１９６３年１１月９日　：鶴見事故

と何れも戦後の日本で起きた当時の国鉄関連の大事故発生日。そして氏はなんと当日その区間を通過したり、近くに所用が有ったりでその切符を持っていたんだとか。たしか、お守り替わりにいつも持っていると言っていたように覚えています。

�Kアクシデントと言うかまあ残念な出来事
　２０１９年の秋！それは突然やって来ました！！
　それは主に写真等のデータ保存用のハードディスクの破損です。
　私がこれまでに撮りためた写真やスキャナーでキャプチャーしたデータを保存していたハードディスクがアクセス不可となってしまたのです。
その結果２０１８年２月〜２０１９年夏ごろまでのほとんどのデータが「お蔵入り」してしまった。
その結果、日常の記録のみならず「小笠原」「屋久島」「能登舳倉島」などの貴重な記録・記憶が無くなってしまいました。

�L最後はアクシデントと言うか私の『凡ミス』
　４０年以上も前ですがある夏休み、家人と二人能登半島を旅した時。「金剛崎」「輪島」「千枚田」等の定番観光コースを廻っていました。
例によってあちらこちらでパチパチとシャッターを切り仕上がりを楽しみにしていたのです。
しかしフィルムをいつまで巻いても軽いまま？！そして３６を過ぎても何度でも巻けてくるのです。
そうです、フィルムが巻けていなかったのです。最初のフィルムのラッチがうまくセット出来ずそのまま空回りしていた次第！！残念ながらその区間だけは撮影出来ず、後日アルバムには観光のパンフを切り抜いて貼ったのです。
これまでにフィルムは“なん百本”も撮ったと思いますがこのようなミスはこれが最初で最後でした。((○(＞＿＜)○))

　　　　　　　　　　　　　　　　

とまあこんな『ドナルドおじさんの旅』はまだまだ続きま〜す。