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自然探訪/知床を歩く   website   update 2018/12/26 10:00

         

                     

  『自然探訪/知床を歩く』
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        冬の北海道の代名詞 
        マウスオフ:知床ウトロ沖の流氷。『プユニ岬』の美晴橋から 2011年3月4日
        マウスオン:『流氷』の海に入る筆者 2011年3月3日ウトロで
 北の海から押し寄せるオホーツク海の流氷は北東方向に長く突き出した「知床半島」で一旦せき止められるように知床の海に覆いかぶさる。ここ「プユニ岬」では切立った断崖からこの様子が手に取るように俯瞰できる。
 そして知床の「流氷ウオーク」ではこの極寒の海で流氷上を歩いたりさらにはズブの素人の私でもウエットスーツを着れば潜ったりも出来る。ウエットスーツでは全く寒さを感じない。
知床=アイヌ語で“「シレトク」=「地の果て」の意”が語源とか。
 そんな北海道・知床ですがこれまでに私の一人旅および家族旅行での”知床探訪”をピックアップしましたその内容ははこちらをクリックしてご覧ください。→ 知床探訪記録(PDF) 

 知床は何と言っても北海道内屈指の野生動物の宝庫であり「キタキツネ」「エゾシカ」「ヒグマ」と見る目を楽しませてくれます。夏の「知床五湖」や「カムイワッカの滝」なども良いのですが冬の流氷が最高。ウエットスーツで氷点下の海に入っても寒さはほとんど感じないし沈みもしない。
 因みに「冬の北海道は寒いからいや!」と言う声を良く聞きますがこれは間違い!!!ですね。もちろん普通に気温は氷点下ですが、どこに行っても暖房や保温・断熱の設備が充実しているので最近では服装や装備の準備はこちら(関東)にいる時と何ら変わらないのです。
 下世話な話ですが初めて「冬の北海道」を訪れた時には所謂「ラクダの下着」で来ましたが暑くて汗びっしょり。以降は普段と変わらない服装で来ています。また初期には「ホッカイロ」なども準備しましたが使うのは専らカメラのバッテリーの保温用だけで人間様では使った事は有りません。
  
流氷ウォーク
2011/03/03
ウトロで
 
流氷の海に入る
2011/03/03
ウトロで
 
冬のプユニ岬※
2011/03/03
ウトロ
 
冬の知床連山
2012/01/21
ウトロ岩尾別付近から
 
ラウスからの知床連山
2013/03/29
中央の白色部は海岸を埋める流氷

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 知床と言えば北海道の北東部に突き出した知床半島で、その北側「ウトロ地区」が代名詞のようですがこちらはオホーツク海側で網走から約1時間。また反対側の南東側が「羅臼地区」で根室海峡側です。 両地区は30qほどを国道で結ばれているものの冬季は中間の知床峠が閉鎖されるため両地区は分断され距離以上の隔たり感が有ります。さらに両地区ともに半島の奥に行くには羅臼側こそ25kmほど東側の「相泊」と言う集落までは2往復/1日のバスも通っています。しかしその奥は陸路では行けません。また宇登呂側では名所になっている知床五湖の少し先の「カムイワッカ滝」付近までは行けるようですがその先はやはり道が閉ざされています。どちらも半島先端の知床岬は道はなく船で行くか知床連山の道なき道をトレッキングするしか無い様です。
 ウトロには夏冬を通じて札幌からは石北本線の特急で「網走」へ5時間20〜30分(一部は旭川で乗継ぎ)、更に釧網本線で40分ほどの「知床斜里駅」が最寄駅です。知床斜里からはバスでウトロまで50分ほど。他に札幌から夜行バス。そして網走の先の「女満別空港」からも「知床エアーポートライナー」(バス)が2時間ほどで結んでいます。
 一方ラウスには夏場はウトロから知床峠を越えて50分ほどでバスが走っています。また、通年に亘って釧路からの路線バスが中標津空港近くを通り4時間近くで結んでいます。でも、やはり知床は遠いです。夏冬を通じて現地を訪れる人は日本各地から新千歳空港や釧路・中標津・女満別の各空港まで来て後はレンタカーで周遊と言う人がほとんどのようです。
 それにしても遠い、所要時間だけ見れば札幌から来るよりも羽田からの飛行機の方が短い!!
 そんな遠い遠い知床ですが私は好きです。私の求める日本の『自然』が凝縮されていますから。
 
以下に私の目で見た知床の一部を写真で紹介します。
前記と下記キャプション中の ※印ヶ所は「知床八景」に数えられています。
 ↓ ↓ 知床ギャラリー ご覧になりたい写真をクリックすると拡大できます ↓ ↓ 
  
キタキツネ
2001/08/16
ウトロで
クルマも気を付けないと・・・
エゾシカ
2011/03/03
知床岩尾別付近で
餌の少ない冬はこんなに近くまで・・・
ヒグマ
2011/09/29
知床半島オホーツク海側
 
ゴマちゃん
2013/03/29
ラウスの流氷上で
人気者でした
 
オジロワシ
2013/03/29
ラウスの流氷上で
 
 

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 普段は動物園などでしか見ることのできない動物たちですがこんなに近くにいます。
大きなアリは1pほどの大きさですがこれまでに見た事のない種類だったと思います。   
シレトコハルゼミ
2009/08/27
自然センター付近の森で
エゾアカガエル
2009/08/27
自然センター付近の森で
大きなアリ
2014/09/27
自然センター付近の森で
この穴は?
2009/08/27
自然センター付近の森で
中から見ると
2009/08/27
自然センター付近の森で

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  この穴はヒグマの冬眠穴の跡です。人が入ってもこんなに大きいのです。(↑):冬眠穴

 サケの遡上(↓):毎年秋になると大海原から鮭が産卵のために自分が生まれた川に戻って次の世代に生命をバトンタッチします。この日も鮭たちが最後の力を振り絞って砂防ダムに立ち向かっていた。十数枚連写で撮った中に鮭が跳ね上がったシーンが写っていた。(画面中央部)
 サケ咥えたヒグマ(↓):よく写真や木彫りの像でおなじみの光景。海岸近くに泳ぎ着いた鮭をヒグマが見つけました。その様子を見ていたカラスが遠巻きに「お零れ頂戴」とばかりに様子をうかがっています。(画面中央部)
 シカの落し物(排泄物)(↓):ピンポン玉くらいの大きさです。   
サケの遡上
2011/09/29
知床フンベ川付近で   
サケの大群
2014/09/07
ウトロバスセンター横の川で
鮭を咥えたヒグマ
2011/09/29
知床岬付近で      
シカの落し物
2009/08/27
知床五湖付近で     
人懐っこい顔で
2009/08/27
フレペ岬付近で
キタキツネ

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 夏は緑豊かに見えますが知床半島の突端部は秘境中の秘境北側も南側も急峻な断崖が続き人々を寄せ付けない。我々はその地を外から見るしかない。   
知床岬
2007/09/01
知床ウトロからの観光船で
切立った断崖
2007/09/01
知床への観光船で
岬へ向かう僚船
2007/09/01
知床への観光船で
白波を立てて
2007/09/01
知床への観光船で
多数の漁船団
2011/09/30
途中は格好の漁場だ

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海鳥たちの群生地
2007/09/01
岬めぐりの観光船から
こんな岩礁も
2007/09/01
岬めぐりの観光船から
石筍のような岩壁
2007/09/01
知床岬付近で
純白の壁
2007/09/01
知床岬付近で
カムイワッカ滝
2011/09/30
一般の人が陸路で行ける最深部に近い滝

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ラウス港沖の水面に写るカモメ
2013/03/29
ラウスの観光船から
国後島羅臼山
2006/08/10
中央遠方が国後島
知床峠から
羅臼岳
1999/08/01
知床峠から※
ラウスの眺め
2006/08/11
羅臼町国後展望塔より
逆さ羅臼岳
2011/09/30
天気が良いと羅臼湖に見事に写ります

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カムイワッカの湯滝※
2009/08/28
知床で
知床五湖‐1湖※
2010/10/02
紅葉を期待していたが
チョット早かった・・・
フレペの滝※
2010/10/05
知床半島オホーツク海側
オシンコシンの滝※
1990/08/06
下側から見上げたところ
オシンコシンの滝※
2011/03/03
滝の上から見る方が空いている
オロンコ岩※
2010/10/02
ウトロ港横
高さ数十bの岩

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 凍てつく海(↓): 夏の知床は観光地化した感があるが「厳しい冬場は」やはり心して掛からないと大変だ!   
凍てつく海
2011/03/03
知床で
ウトロ市街
2010/10/02
夕陽台からの眺め※
中央右がオロンコ岩
ヒカリゴケ
2006/08/11
羅臼で
写真ではストロボ光を反射しています
ヒカリゴケ
2006/08/11
羅臼で
説明看板
ウトロのオジロワシ
2011/03/04
ウトロ港横
高さ数十bの岩

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 ヒカリゴケ(↑→):知床羅臼市街から更に2〜3`先の道路わきにあるのでお手軽。文字通り「発光する苔」もしかすると現在は一般公開はしていないとの情報も?!


 クリオネ(↓):流氷の天使の別名を持つクリオネ。これまでは「流氷博物館」でしか見たことが無かった。この日の流氷ウォークでウエットスーツごと極寒の海に入った時に見つけた。長さは1pほどで写真の黒い部分は私の手袋。
 雪原−1(↓):冬の雪原では草食の鹿達にとって餌が極端に少ない。エゾシカたちのとって冬の生木もその樹皮が彼らの格好の餌となる。樹皮を食い尽くされた木。

 雪原−2(↓):冬の雪原では草食の鹿達にとって餌が極端に少ない。強風で倒れた木もその樹皮が彼らの格好の餌となる。これは鹿達によって食い尽くされた倒木。

 雪原−3(↓):(雪の下の餌を漁るエゾシカ)動物たちの餌になる草木が雪に埋もれる冬。エゾシカたちが雪の下に何か美味しいものでも見つけたようです。

 雪原−4(↓):(群れるカラス)知床ではエゾシカが増え過ぎて適正頭数を保つために駆除が行われていると言う。この日オジロワシを探して入り込んだ広場に無数のカラスたち。猟師は撃ったエゾシカの内臓だけを他の生物に分けているらしい。   
クリオネ
2011/03/03
知床フンベ川付近で
雪原で-1
2012/01/22
フレペの滝付近で
ウトロで
雪原で-2
2012/01/22
フレペの滝付近で
雪原で-3
2012/01/22
フレペの滝付近で
雪原で-4
2011/09/29
ウトロ・フンべ川付近

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ゴジュウカラ
2010/01/21
逆さに止まっています
オジロワシ
20110304
何を狙っているのか?
トラツグミ
2012/01/21
    
オジロワシ
2012/01/21
今まさに着陸
ワタリガラス
2012/01/21
国内最大のカラス
どこかに写っています

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   『知床100平方運動』のこと
 ところで知床と言えばもう一つ。
 それは、もう30年近くも前のある日(1979年末頃だった!?)新聞の紙面で「しれとこ100平方メートル運動」を知りました。当時の日本ではまだこう言った「ナショナルトラスト運動」と言うのは少なく「知床」と言う地名さえマイナーでせいぜい加藤登紀子の「知床旅情」で知ったくらいだったと記憶していますが家族の意向も有って子供と3名連記で申し込みました。
 その後の確か90年の夏に家族でのドライブ旅行で知床も訪れたのですが知床五湖の入り口付近にある自然センターに立ち寄りました。
 そして「知床100平方メートル運動ハウス」というのがが有りましたので見学することにしました。するとなんとその建物の一角に「同運動」に協賛する皆さんひとりひとりの名札が掲出されていたのです。これには驚きました。
  
運動ハウス
2011/09/29
知床自然センター付近で
運動の説明
2011/03/03
運動の趣旨が記されている
中では
2011/03/03
四方の壁には賛同者の名札が数えきれない程並んでいます
パンフ
2011/03/03
年一回届く会報
バッチ
2011/03/03
1p角ほどでタイピンにもなりそう

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 『ネイチャーガイド』
  「知床」だけでなく「屋久島」「白神山地」などの世界遺産や各地の探鳥・給餌地、などでは公共交通では行きづらいような奥まった場所やクルマも入らないような不整地だったりと、不案内な事が多いすることが多い。もちろん、地図やガイドブックが有ればそれらの利用もあるがやはり地元や専門のガイドさんにお願いするのが良い。事前にお願いしておくと約束の時間にクルマで迎えに来てくれてその後の案内や注意・レクチャーと親切にやって頂ける。これからも機会あるごとにお願いするつもり。
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写真:羅臼湖を目指すトレッキングで
右側の先頭(赤・白のキャップ)の人が“ネイチャーガイドさん。”ひと際大きなリュックが目立ちます。2011/09/30。


 大自然は北海道・知床だけではなく各地で待って居てくれます。世界自然遺産になった「屋久島」「小笠原」などにも足を運び国内では「知床」「白神山地」と併せて全ての世界自然遺産を自分の足で歩いて来ました。


                        

 「旅」はまだまだ続きます。知床以外の北海道についての話は 「北海道に魅せられて」もご覧ください。

新規作成と変更・更新の履歴

2018/12/26 リニューアルしました。
2017/09/21 リニューアル
2017/06/05 『北海道に魅せられて』のリニューアルに伴い『知床を歩く』を新規に作成しました。
2016/02/03 『北海道に魅せられて』を新規リリースしました。
2015/12/20 『ドナルドおじさん拘りの隠れ処』を新規作成し準備の整ったページからリリースを開始しました。
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