海風通信 after season...

水道の蛇口をひねれ!




◆三木 聡監督の邦画『インスタント沼』で、電球さんがハナメに教えた、「気分が落ち込んだ時にテンションを上げる」方法。
 水道の蛇口を思いっきり全開にして、水があふれ出る前にダッシュで用事を済ませる、というとんでもないものなのですが、あぁ…やってみるとホントにテンション上がるわー。(←やってみたのか?)
 この場面でさりげなく洗面台の隅に置かれていたのが、ヘンテコなカタチの『金魚型の石鹸置き』です。実はこれ、私は作品を見る以前から同じモノを持っていたのですよ!なので、映像で見た時にはビックリしました。なんか「ヘンなアイテムに惹かれるセンスが私と似ているなー」とかも思ったりして、妙に嬉しかったのを覚えています。
 この金魚の正体は、『アヒル隊長』のようなお風呂用のおもちゃです。実際はこのヘコんだ部分に小ぶりの金魚が2匹と浮き輪が乗せられていて、みかんネットのようなものに包まれて売られていました。(カエルバージョンもあったかな?)そう、ハッキリ言って小さな子供でもいなければ、全くの無用のアイテムだったのですが、どうにもこのツッコミを入れたくなるような「平べったい金魚のフォルム」に完全に心を奪われてしまい、思わず所望してしまったのでした。それが、こんなかたちでネタになる日が来ようとは……。
 ……と、思ったのが、もはや10年前。そこから完全にお蔵入り状態となっていたので、文字通りの夕凪収蔵庫での掲載です。
 『インスタント沼』は、三浦半島がロケ地となっている場所もけっこう多いんですよねー。ロケ地検証みたいなこともしたのですが、それも結局は未発表のまま、気付けば多くが消失風景。月日の流れが恐ろしく速いなぁ……。
(2019年09月24日撮影)