海風通信 after season...

route13 「春の日のこと」



 会ったことがあるのに初めて会う人(!?)、店長も6年ぶりくらいにご対面する姪っ子さん、春日(はるか)ちゃん(大)の登場です。
 すーちゃんも思っていたイメージとは違ったようで「あれっ?」となりますが、すぐに打ち解けて、ランプのメニュー決定権が彼女にあることや、オカルト話が苦手なコトなど談笑が弾みます。やがて、おいとまする際に出されたコーヒーで不思議タイム突入!はるかちゃん(小)の出現となりますが、ここのきっかけはまさしくコーヒーの『香り』ですね。でも、それが何故『タンポポコーヒー』なのでしょう?
 今回のお話では舞台地検証の要素もないことから、このタンポポコーヒーについて考察を進めていきましょう。

 すーちゃんや店長は当然のようにタンポポコーヒーのことを知っているようですが、これってメジャーなのでしょうか?少なくとも私は、喫茶店や飲食店でこのようなものを見たことがありません。調べてみると、これはコーヒーというより、ハーブ茶やらオーガニックなんたらとかの自然健康食品の部類に入るようで、私はちょっと苦手なジャンル。それでも気を取り直し、さらにペチペチとネットで調べてみると……

【『タンポポコーヒー』 とは】
 焙煎したタンポポの根から作った、コーヒー風味のノンカフェイン飲料。                          
 「コーヒー」と名がつくが、実際はお茶の部類に入る。つまり「タンポポコーヒー」も「タンポポ茶」も同義のもの。
 効能は利尿作用、胃・肝機能の向上、血液の浄化、母乳の出の促進や乳質の改善などがあると言われている。
 …などなど、ざっくりとした概容は分かりました。でも気になるのは、これらを掲載しているページが、たいてい美容・健康や子育てアドバイス的なトコロばかりなのですね。圧倒的に多かったのは、「お乳の出が良くなる!ノンカフェインなので授乳中も安心!」というニュアンスのもの。
 「うむむむむ…これ、男が買おうとすると、あらぬ誤解を生むのでは?」とも思いましたが、まぁ、実際に買って飲んでみない事には記事のネタにもなりません。例によってネット通販で安易にコトを済ますのは私の主義に反するので、ここはひとつ街なかのお店で偶然出会ったら、それが巡り会わせの僥倖と考え、購入しようと決心しました……と思ったら、なんとその日のうちに仕事先の途中にあるコーヒーショップで見つけてしまいましたよ!
 これはまさしく「買え!」というコトですね!?そうですね!?

 というわけで、さっそく実際にタンポポコーヒーを飲んでみました。
 今回購入したものはティーバッグタイプのものなので、パッケージ開封後、お手軽に抽出することが出来ます。ただ、果たしてこれが本格的なタンポポコーヒーの淹れ方に比べてどうなのかは答えようもありませんが、まぁ、モノは試しと言うヤツです。
▲地味にカップやソーサーも、原作を再現しました。
 お湯を注ぐと、すぐさまカップは濃い琥珀色に満ち溢れ、色付きは非常にコーヒーに似ています。……けれど、あれ?香りは…まるで麦茶のよう。煮出し用の麦茶を作ったことがある人は分かると思いますが、うっかり煮出し時間を間違えて長めにしてしまった時の、あの濃ゆい麦茶の香りです。
 味も、まんま温かくて濃い麦茶を飲んでいるよう。まぁ、薄っすーいコーヒーと言われれば、そんな気がしないでもないですね。また、全体的にふんわりと香ばしく、飲みにくい味ではないです。私はこれも有りだと思いました。特に、1日に5〜6杯もコーヒーを飲む機会がある時は、タンポポコーヒーを代用すればカフェインの摂り過ぎを抑えられますしね。カフェインが苦手な方にもおススメできます。あれ?なんか広告みたいだぞ?
 それにしても、カップを近付けただけで「タンポポコーヒーの香りがしますね」と分かっちゃう小はるかちゃんはスゴイですね。フツーだったら、「焙煎麦茶の香りがしますね」となるハズでは!?まぁ、それではお話にならないのですけど。それから、あの場であえて「タンポポコーヒー」とはっきり明示する意味も何かあるのでしょうか?一番のナゾは、店長が「おお知ってるよ、今ちょうどそのこと考えてた」というセリフ。私的には「オシャレ」嫌いな店長がそんなこと言うかなぁ!?と疑問に思いましたが、それはそれは「はるかちゃん(小)」にまつわる、深い意味合いがあるのかも知れません。 


2017/09/17