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知り合いに夏休みのお土産を届けに行った帰りでのお話。 バイクが故障中らしく、珍しく徒歩移動の話・・・と思いましたが、実はそれほど珍しいわけでもなかったですね。「旧道の先のこと」もそうだし、「トンネルのこと」でもガッツリ歩いてます。なんとなく【コーヒー×バイク=フシギ体験】という勝手な法則を思い浮かべていた私ですが、その予想が見事に覆されたエピソードでもあります。 お土産のお返しに、キュウリとトマトをたっぷり貰ったすーちゃん。バイクの使えないこの状況では、帰路のダラダラ道がとてつもない長い道のりとなって眼前に立ちはだかります。そこで思いついたのが、『穴ぼこ岩』の脇をかすめて上の道へとショートカットする近道。 ここまでの状況を推察すると、やはり現実世界で一番それらしいのは、『諸磯の隆起海岸』でしょうか。穴ぼこ岩→穿孔貝の跡が見られるのは、海岸付近ではあちこちにありますが、内陸部で確認できるのはここぐらいしか思いつきません。『ダラダラ道』も作中とはかなり状況が異なりますが、海外町から諸磯湾へ抜ける道が、徒歩だととてつもなく長く辛い道でそれっぽいです。ちなみに『三浦七福神』を歩いて巡ると、まさにこのコースを通るのですが、私も毎年苦しい思いをさせられているのですね。(歩いて巡る三浦七福神については、別ページにていずれアップ予定です。)
これ、どこのガイドブックや地図にもたいてい載っているし、国指定の天然記念物にもなっているから結構有名なんですけども、実際に行ったことがあるという人はどのくらいいるのでしょうか?かくいう私も、かれこれ20年近く三浦半島に通っていながら、今回初めてその場所を訪れました。 そもそも、現地に辿り着くのに案内板がロクにないというのもスゴい。そして確固たる目的を持たないとまず行かないようなエリアなので、偶然にも目にするという機会がない場所なのですね。このようなケースは、かつて刑部岬を訪れた時に立ち寄った『通蓮洞』でも、似たような感覚を味わったことをふと思い出しました。まぁ、住宅地の外れにあるので、あれほどの寂寥感はないのですが、ほったらかし具合は相当なものです。
幸い(!?)立入禁止でもなく、穴ぼこ岩のすぐそばに急登の崖が続いているので、すーちゃんよろしく登ってみることにしましょう。とは言え、この場所こそが、「どうよ、これ?戻ろうか やっぱ」と言いたくなるようなゴミだらけのルートなので、おススメはできませんが・・・。
そんなノスタルジーに浸る一方、やっぱりバス停なんて全く無いという事実は揺らぎません。しかもここから幹線道路に出るまでの距離というのも、実はけっこうあります。仕方がないので再び崖を下りて、穴ぼこ岩へと戻ることにしましょう。 トマトとキュウリを持ってこの道を歩くなんていうのも、無茶なのでやめておいたほうが賢明です。 |
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