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ふらり近くにある小山の細道をうろつきながら、中学時代を回想するすーちゃんのお話。 記憶を辿りながら、「たいてい上にはぽっかりと畑がある」であろう道を行くと、そこにはもうかつての面影はなく、すっきりと造成されてしまった高級分譲地が広がり、見えなかった海が見えている。けれど、この風景も今は嫌いじゃない、というすーちゃん。 …う〜ん、解るような解らないような感覚ですね。確かに、昔は嫌だなぁと思った風景も、通い続けているうちに気持ちが変わってくるという心境も理解できます。小網代湾の入口にあるシーボニアなんかも、初めはなんでこんな目障りなものがこの場所に!とも思ったのですが、今では何となくランドマーク的な馴染みが出てきて、「まぁ、あってもいいかな。いや、むしろ失くなると寂しいのかな?」という気持ちにまで変わってしまいました。まぁ、シーボニアだってこの地に建ってから40年越えですからね、もはや長く知る人々の心にはノスタルジーの域に入っているのかも知れません。
直感・先入観的に思い浮かんだのは、三戸の海岸集落を見渡せる検上橋付近の高台。大規模農地造成によって断たれた、法務局三崎出張所から旧三戸海岸バス停へと続く、あの素晴らしいパノラマロードの寸断点です。けれど、あそこはどんなに景色が素晴らしくても、あくまでも農業用地であって、高級分譲地のための造成ではないのですね。 ならば、2017年時点で開発が完全完了していない大規模分譲地で、かつ海が見渡せる高台と言えば、『佐島なぎさの丘』あたりのような感じも推測できます。佐島と言えば近年、『佐島しおさいトンネル』が完成し、新たな道路が開通したと耳にしましたが、如何せんそれほどの魅力を感じなかったので放置していました。『トンネルのこと』でも書きましたが、なぜか佐島には足が向かないんですよね。 しかし、これも何かのきっかけです。聞くところによると急激な開発が進み、今見とかなければ消失してしまいそうな風景も多数あるとのこと。言われてみれば更地となっている造成地だって、時間をおいてしまえば家々がドンドンと立ち並び、その様相を一変させてしまうかも知れません。 やはり、行くなら今しかないのです!
この区画ブロック単位で分譲&開発が進められているようで、ある区画では家々がビッシリと建ち並んでいる一方、こっちの区画ではまるっきり手付かずの更地が広がっていたりと、まだまだ開発途上なのがわかります。道路を道なりに進み、最高所まで上っていくと、そこにはこれまた真新しい温水プールとサッカーグラウンドが!どこもかしこも小綺麗で、またしても「おれ的には『オシャレ』なんだよ!三浦らしくないの!」とランプの店長のように憤慨しましたが、それでもメインロードを一歩外れて枝道に入ると、風景はかつての佐島の雰囲気に戻り、ぽっかりと(ぽっかりどころじゃないんだけど)、眺望抜群の長閑な畑が広がっていました。『しおさいトンネル』の直上あたりが、特に良い感じです。
眺望は確かに良いけど、やがて建物で埋め尽くされるこの丘を見る時、それでもすーちゃんは「この風景も今は嫌いじゃない」と言えるでしょうか? |
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