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第1話は、バイト先から家までの途中にあるコンビニで遭遇する気象(?)現象のお話。 のっけから主人公の愛称、バイト先の名前などが判明しますが、10話を過ぎて現在もなお、主人公の正式な名前は分かっていません。このあたりからしてまずフシギなのですが、(ちなみに芦奈野作品をくまなく見ている人は「これは『PositioN』の続編なのでは?」と感じられた方もいると思います。)しかし、それはまた後々のお話で。 今回の舞台は、バイトを終えて家に帰る途中に立ち寄るコンビニの駐車場。「少し前まで本当に海だった」所で、「入り江が奥深く入っていた」場所。この2つのフレーズで真っ先に思いつくのは、初声町入江地区です。史実的にも本当に入り江だった所で、昭和30年代に西武鉄道が一帯を埋め立て、ヨットハーバーを造り、周辺にレジャー施設を建設する計画だったようです。これが何らかの理由で頓挫し、今に至るまでほったらかしの状態だったのですね。黒崎の鼻を訪れたことのある人だったら、その寂寥とした原野を目にしている人も多いかと思います。
そんな思いで実際に現地に訪れて見ると、その設定の合致具合にちょっと驚きました。私の記憶では、その場所はファミマだったような気がしていたのですが、いつの間にやら南側にセブンが出来ていたのです。そして看板の位置とかもピッタリです。思わず缶コーヒーを購入して、「カコ!」とやってしまったのは言うまでもありません。しかしそれよりも驚いたのは、さらに南側に拓けていた原野の変貌ぶりでした。 そう、あの寂寥の原野が見えないのです。その空間を埋めていたのはガソリンスタンド、流行りのコーヒーチェーン店、巨大なホームセンターでした。
最近の三浦半島への旅は、実際こうしたことを心に留めて訪れているのですが、やはり後悔することもしばしばです。
幸いなことに、入り江の原野は、ホームセンターの裏手に回ればまだ広範囲に確認することが出来ました。しかしここも早晩、開発の波にさらされてしまうようです。入り江の雰囲気を感じ取ることが出来るのは、本当にすーちゃんくらいしかいなくなってしまうのかも知れませんね。 |
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