白山神社例祭(19.03.17) 豊川市三上町勝山


タンキリと粉の補充。

鬼の出の前、撞木を……持たないやうで。

鬼の出、粉をまく。
青鬼

赤鬼



 豊川市三上町の蒜生神社、天神社は所謂下郷地区になるのだが、ここ勝山はむしろ豊橋市石巻町である。同じ三上町でもこちらは対岸の小高い集落、勝山 城址の辺りに白山神社がある。そんな地だから、ここでも鬼が出る。赤青の2匹、石巻系である。以前は腹にザルを入れてゐたはずだ が、今は入れてゐない。首にはタンキリと粉を入れた袋を提げる。ここのタンキリは菱形の普通のタンキリであ る。鬼祭のやうな小さいのではない。配り物がタンキリだから、ここの鬼は古さうなのだが、お年寄りの話では戦後に始まつたのだとか。しかし、面が70年ほ ど前に寄進されて始まつたとも言はれたので、ここの鬼の始まりについてはよく分からない。
 ここの鬼は午後1時頃に出てくる。今年も出る時にタンキリを撒いた。一昨年は前だけでなく 拝殿内、つまり後ろに向かつても撒いた。今年は拝殿内にも撒いてゐたから、これが正しいのかもしれない。さうかうして鬼は集落内を回るために神社 を出て行く。約40軒あるとか。赤青が相前後して一軒づ つ各家を回る。各家ではタンキリを渡し、男の子には花火を渡す。対応に出た家人、子供にも粉をかける、いや、頭にこすりつける。道で会つた人にも、歩いて ゐようが、バイクに乗つてゐようが、老若男女を問はずにさうする。これが基本である。集落では一族郎党(?)、皆集まつて鬼を待つてゐる家の多いこと、最 後は真つ白にされることが分かつてゐてもである。春来る鬼は幸ひをもたらす……とはいふものの、今年は雨模様ゆゑに私は早々に退散したが、地元の方達は鬼を待つてゐたのであらうか。


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