篠田神社例祭(19.04.07) 豊川市篠田町
|
|
赤鬼と餅車に獅子も参戦。 |
|
赤鬼、オンビを持つ。 |
赤鬼 |
豊川市篠田は長草の東、大木の西、西原の南に位置する。鬼は赤鬼1匹である。旧宝飯郡北部の鬼となるのだが、ここのは少々様子が違
ふ。オンビを持
つ。長草より小さく、大崎、六角と同じか少し大きいといふ程度である。ここではこの五色の紙を各家で家人に渡す。首から飴を入れる袋を提げる。ところが、
その腹
をよく見ると、大きくはないが、ザルを入れてゐる。これは下郷地区では普通だが、こちらでは行はれてゐない。篠田の鬼は紀元二千六百年記念に鬼面が寄進さ
れて始まつたといふ。比較的新しい鬼である。とはいふものの既に70年以上である。ところで、今年は腹のザルがあつたやうな、なかつたやうな……しかし、やはりある?
今一つ、鬼と獅子の引つ込みである。ここは境内に入つてから拝殿に入る、引つ込むまでに特徴がある。伝統芸能的所作といふよりはパフォーマンスである。鬼と獅
子のからみ、毎年その内容が変はるやうである。しかも、この背後で太鼓と銅拍子が奏されてゐる。この銅拍子が珍しい。このあたりではあまり使はれて
ゐない。これもまた、近隣の良いとこ取りをしたのかと思はせる。新しいからこそできることではあるが、これもまた確認したいことである……と書いたのは5年前、今年はこれがなかつた。その代はりかどうか、神社前の畑で鬼と獅子と若い衆が少しだけ戯れてゐたのであつた。