石巻神社ちまき祭(19.04.07) 豊橋市石巻本町
最初の赤小鬼。 |
2番目の黒小鬼。 |
赤鬼、注連縄を切る。 |
黒鬼、粉を撒く。 |
ちまき祭のちまき祭たる所以の粽(ちまき)をもらふ人。 |
石巻神社里宮の例祭をちまき祭といふ。縁起物として参拝者に配られる粽にちなむ。この粽、ごく小さなものであるが、食べることはあまりないはずで
ある。神棚に祀つて無病息災、家内安全を祈つたり、田畑において豊作を祈つたりする。門口に置けば蛇避けになるとか。
ここの鬼は赤黒、大小計4匹である。小鬼は戦後出るやうになつたといふ。小鬼、子供の赤が最初に出る。最後にタンキリ、粉を撒く。すぐに続いて小鬼黒が
出る。出ると境内を回る。しばらくすると赤鬼が出る。これだけは拝殿正面の注連縄を引きちぎつて出る。最後が黒鬼、般若様の面で
ある。これもやはり最後にタンキリを撒く。かうして、境内とその周辺に4匹の鬼と、それに群がる子供達が走り回つてゐる。いづれも粉を頭からかけられて真
白である。それでも子供達はタンキリをほしがつて下さいと鬼に袋を差し出す。もちろん簡単にはくれない。二度、三度、頭から粉をかけられて、いやそれだけ
でなく、
鬼に追ひかけられ捕まえられて粉を浴びせられる子供も、そして大人も多い。石巻の春の毎年の情景である。さうかうしてゐるうちに獅子の出になる。ここの獅
子、地摺り獅子といふ。獅子頭を地面にこすりつける動きをするからである。今年も鬼のはしごをするために獅子が出る前に私は退散してしまつ
た。残念!