素盞嗚神社例祭(20.03.22) 豊橋市長瀬町
午前11時半、鬼の出、玄関ではない。 |
同左。 |
御旅所前の鬼。 |
同じく赤鬼。 |
午後4時前、引つ込みの前に記念撮影。この後、一気に拝殿になだれ込む。 |
長瀬は豊川を渡るが、石巻に近く、下条は豊川のほぼ対岸に当たる。ここの例祭、現在は春分の日に近い土日ださうである。従つて今年は22日であつ
た。
ここは豊川市行明町隣接である。公民館からならば、行明神社まで歩いても5分ぐらゐであらう。近い。従つて、行明の鬼の影響を顕著に受けて
ゐる。ここの鬼も左手に榊を持ち、その手を下ろすことができない。行明では付添1人であつたが、ここは左右に2人である。腹の詰め物はザルで
はない。誰でも構はずに巻き込んでワッショイワッショイとやるのである。ザルではすぐに壊れてしまふ。触ると柔らかい。(カメラを向けると向
かってくる。私も何度かやられてゐる。)そんな行明風であるにもかかはらず、ここは大量に飴を撒く。鬼飴といふ。これは下郷の鬼の影響である。しかも飴の
量は、たぶん、下郷のどこよりも多い。隣の大村のおまつりを下郷の風祭といふ。つまり、ここも下郷なのであるから、これもまた当然のことなのである。
ちなみに、ここの鬼は戦後に出るやうになつたといふ。現在の面は二代目、初代は富田慶雲作である。行明の現在の面も富田慶雲作である。
……と書いたのは去年のこと、今年はいささか勝手が違つた。コロナである。初め、鬼は時間通りに出た。ただいつもよりもおとなしい感じである。さうして集
落内を回つた後、午後にはお宮に戻つてくる。ここからが違つたらしい。ほとんど飴を撒かなかつたといふ。従つて誰彼構はず巻き込んでといふのはほとんどな
かつたらしい。そして例年よりも早く神輿渡御から御旅所での神事、最後の引つ込みと続いたのであつた。