太田神社例祭(20.03.15) 豊橋市石巻本町


記念撮影、2人とも男子である。
青鬼、赤鬼。

赤鬼

青鬼

一仕事終はつての帰り道、面はつけてゐない。




 東三河平野部の鬼の最初はここであらうか。石巻である。石巻神社にほど近い太田地区の太田神社である。石巻神社から直線距離で北西に1キロほどであらう か、車ならば5分とかからないくらゐの距離である。更に西に1キロほど行くと石巻高井がある。
  ここの鬼は子供が務める。小学校上級生の男児2名が務め、毎年変はるのが基本であるが、時には2年務めたりすることもありといふ。最近は時には女児が務めることもある。自ら希望して務めてくれる子供にやつてもらふのが基本であるといふ。ここは昔か ら子供の鬼であつたといふ。面は新しく見えるが塗り直してある。裏もほとんど傷んでゐないので新しさうだが、昔からこの面を使つて きたといふ。二面とも「宗春」か、あるいは「宗寿」か、彫り師か寄進者と思はれる銘がある。子供の鬼だけあつて、怖いといふよりむしろ親しみの持 てる可愛い、あるいは優しいといふ感じの表情である。本来は腹にザルを入れるのだが、そして衣裳も ザルを入れるやうに腹回りは大きく作つてあるのだが、最近は歩きにくいとか動きにくいとかの理由でザルは入れないといふ。
 ここはタンキリではない。豆である。昔は節分のやうに煎つた豆を使つたが、今は市販品である。出の時、太鼓の鳴る中、鬼は拝殿の縄を手刀で切つて粉を撒 く。小麦粉の中に 豆を入れたり、縄を手刀で切る、引きちぎるのは石巻風である。各家では豆の入つた粉を家人に渡す。留守の家では豆の入つた粉を玄関に置いていく。かうして 集落51戸を回つて、1時間30分ほどで鬼は神社に帰るのである。

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