海風通信 after season...

「とれま」のある町角

2019/03/05(撮影)・2023/04/16

なんでも無さげな日常にも、いろいろと裏側があるのだ。

 町のヘンなもの、あるいは「VOWネタ」と言ったほうが通りは良いでしょうか。その代表的な物件の一つであろうモノが、道路上に示された「とまれ」という交通標記の誤植(!?)である「とま」だったりします。これ、VOW3掲載時のコメントに[こういうのは型があるんじゃないのか、カタが。]とあるように、私もステンシルのように型板があるハズなのでは?あるいは文字の部分だけは変更が利くような仕様になっているのかな?と、常々疑問に思っていました。
 そんなある日、ついに「とまれ」の型板なるものを見つけてしまったのですよ!下写真のトラックの荷台に積まれたモノがまさにそれで、これだともう誤植などしようのない造りであることが分かります。では、「とれま」は確信犯的なヤラセなのか!?というと、一概にそうとも言えなくて、世の中には「シール式」の路面標識というのも存在するのです。つい先日、ネット上で見つけた「路面標示サインマークテープ」というのがそれで、こちらだとシールなのでうっかり?あるいは意図的に文字の順番を並べ替えて貼ることも出来そうです。ほう、ほう。というコトはだね…むふふ……。
 一体何の話をしているのか?というと、これは私がかつて旧ホムペでも紹介していた、三浦市をメイン・ロケ地とした映画『亀は意外と速く泳ぐ』に関わってくる案件でして、劇中でこの「とれま」が存在する町角という設定で、三浦のある場所が登場しているのです。これは長らく場所が不明なままだったのですが、2019年にようやく見つけ出すことができました。判ってしまえば、実に三浦七福神めぐりで私が毎回通っている、お馴染み過ぎるある場所でした。見ている方角がちょっと違うだけで、こんなにも気付かないものなんですね。(『トロ休』のロケ地めぐりをした人なら、きっと気付いているかも?)
 で、上写真が実際の場所なのですが、これはやっぱりと言うか残念ながらと言うか、地面上に「とまれ」もしくは「とれま」の標示はありませんでした。まぁ、そりゃそうなんでしょう。でも、ここに「とまれ」の標示があっても、現実的にぜんぜん不思議ではない場所でもあります。
 ということで、この場所に「路面標示サインマークテープ」を貼ってしまえば!?というヨコシマな考えが浮かんだのですが、これは一時的にでも許可を取らなければ、明らかに道路交通法や何やらの諸々の処罰の対象になるんでしょうなぁ。というか、そもそもこのサインマークテープってのが1万円超くらいして、かなりお高い!のです。ちょっとしたジョーダンでやるようなものでもないので、ここはアッサリと諦めました。
 皆さんも悪ノリでやったりしたら、絶対NGですよ。(←やらないよ!) やるのは、画像編集ソフトの上でだけにしましょう。↓
▲「とまれ」の型板。ホントにありました! ▲合成です。劇中の「止れま」は、これとは違うんですけどね。