海風通信 after season...

gift 〜災厄あるいは賜物の四辻

2023/01/10

いつもは通る辻を・・・その時は、曲がって・・・

 もはや年末恒例(!?)のドラマとなった、実写版『岸辺露伴は動かない』。私にとっては紅白歌合戦なんかより何倍もワクワクしながら期待して録画しておき、お正月明けのヒマが出来た頃にカウチポテト(←死語だよ)を気取って観るのを例年の楽しみにしています。
 これ、いつもは小正月を過ぎた中旬あたりに実行に移すのが常なのですが、今回はなんだか逸る気持が抑えきれずに、3が日を過ぎたあたりで観てしまうことに。でも、それが思わぬタイミングの良い展開となりました。なんと、今年の2つのエピソードに関わる重要なキー・プレイスとして、三戸集落にある福泉寺周辺がロケ地として登場したのですよ!こちらも1月恒例の『三浦七福神めぐり』に行く前にこのことに気付けて、ホントに良かった〜。ということで、さっそく七福神詣でと併せて訪ねてみることにしました。
 劇中で「昔から良くないんですよ、四つ辻は。」とかって不吉なコトを仰られてましたが、きっと七福神様たちがその災いを打ち消して、私にスタンd…いやいや、ギフトを授けてくれることでしょう。何がイイかな〜?「ボーイ・U・マン」よりも、やっぱり「ヘブンズ・ドア」かなー?(←浮かれすぎ。)
▲エンドロール映像と同じアングルだけど、あの雰囲気出ないなぁ。 ▲飼い犬のバキンが怯える場所。「何か、あるのか…?」

 舞台となった四つ辻は、福泉寺に程近い地区のいち小道として、いつも通りに、静かにそこに存在していました。・・・まぁ、当たり前なのですけどね。
 しかしそもそもからして、映像に福泉寺の寺前が登場した時にはビックリしましたよ。あれ!?ここの風景、何故か知ってる!岸辺露伴邸は葉山近辺にあるハズなのに、何でこの場所がロケ地に??前年の六壁坂同様、私のことを誘っているのか!?やはり、スタンド使いはスタンド使いにひかれ・・・(←いい加減にこのネタ止めなさいっての!)
▲慌てた露伴が再び戻ってくる別アングルの四つ辻。 ▲露伴が普段は通らない方向にある道。

 ともあれ舞台地のチョイスにおいて、このドラマのロケハン隊とセンスが似通っているところは嬉しい限り。初めは、「こんな長閑な三戸集落に不気味スポットを設定しやがって、けしからん!」とかって思いましたが、不思議と絶妙にマッチしているんですよね。この風景の一画がドラマのエンドロールの背景にも採用されていることから、制作陣にも相当にお気に入りのよう。考えてみればこの場所は、「奇妙な」ドラマの大先輩でもある『つぶやき岩の秘密』のベースとなったロケ地でもあるのですからね。時代を隔ててもなお、その漂う雰囲気に独特の惹かれる「何か」があるのでしょう。
 「だから気に入った」(←結局、これ言いたかっただけなのでは・・・?)
▲「3」がいいのに!と憤るジャンケン小僧が通る道。 ▲資料探しに露伴が訪れる古書店。横浜の郷土本が豊富。

 それにしても、このロケ地選択の意図せぬシンクロ率については、少しばかり背筋にゾクリとするものがあります。というのも、この四つ辻ばかりではなく、劇中で露伴先生が度々立ち寄る古書店が、横浜市中央図書館近辺にある天保堂なのですよ!実は私も中央図書館に調べ物で立ち寄るついでに、しばしばここで目ぼしい郷土資料本がゲット出来ないかとお邪魔することがあったのです。ちょっと何コレ?なんだか怖い!(←勝手にそう思ってなさい。)
 というような思いから、この四つ辻でしばらく立ち止まっていれば(サスガに転ぶようなマネはしませんでしたよ?)、何かが起こるかと期待しましたが、結局は何も変わることなく、ただただ陽射しが西に緩やかに傾いていくだけでした。まぁ、災厄やトラブルが起きなかっただけでも良しとしましょう。
 その後も滞りなく七福神めぐりを完遂させ、例年通り黒崎の鼻で日没を拝むことができました。
 そして今回集めた七つの御朱印を夕陽に向けて「ヘブンズ・ドアー!」と開帳して一礼し、黒崎をあとにしました。(・・・無理矢理ですな。)
▲ヘブンズ・ドアァーッ!っと、全てを一気・一列に開きたかったけど、御朱印帳の折り返し部分にあたってしまい、コマ割り画像に。