海風通信 after season...

route24 「にぎやかしの日のこと」



 真冬の昼下がりの『ランプ』店内で、何となく手持ち無沙汰な様子を見せる、すーちゃんと店長。
 お客さんを呼び込むため、「にぎやかし」と称して客席で食べるのは、ナポリタンとコンソメ。おや?話は前後しますが、第26話『ランチタイムのこと』で、ミートなソースが『まかないB』であると判明するため、こちらは『まかないA』ということになるのでしょうか。(なにしろ第3話『夜の農道のこと』で、メニューが2種類しかないという驚愕(!?)の事実が分かります。ただ、それ以後はペペロンチーノが『まかないC』として増えてる可能性もあります。)
 さらにチョーシに乗ってケーキまで食べてるうちに、「なんか罪悪感わいてきたぞ」と後悔するもあとの祭り。結局お客さんは誰一人来ないまま、今にも雪が降りそうな状況を見て、店長はすーちゃんに早めに仕事を上がるよう促します。
 あれ?ここまでフシギ要素がまったく無いぞ?と思いましたが、帰り際に一瞬見た大雪のビジョンが、きっとそれなのでしょうね。でも、それだと「5分」の定義としては少し無理があります。ということは、あの雪虫のように舞う、意思ある(!?)雪が見え始めた時からが「5分」の始まりとなるのでしょう。ちなみに第10話『超満月のこと』の時と同様に、ここでも店長はすーちゃんと同じ時間を共有しているにもかかわらず、フシギ現象を感じ取れてはいません。あくまで「見えない側」のスタンスのキャラ設定であり、まだすーちゃんの能力にも半信半疑といったところですね。
 と、ここまでいつになく長めに物語の検証をしたのは、前話同様、舞台ロケーションとして考察すべきポイントが何も無いからなのですね。ほとんどのシーンが『ランプ』店内で展開されているため、目を引く風景描写が描かれていないのです。だったら、これまでまだ解明できていない『ランプ』の場所でも考察したらどうだ!?と問い詰められそうですが、これも今回のエピソードだけではかなりツラいものがあります。なんせ分かったのは、メインメニューの一部と、サイドメニューにケーキがあるということだけですからね。第11話『ニンニクの香りのこと』で登場した、キャベツの使い道も謎のままです。

 まぁ、『ランプ』については、今後の更新エピソードである第26話『ランチタイムのこと』あたりで、一応の決着をつけてみたいとは思います。
 ……決着、つくのかな…?


2019/05/24