住吉神社例祭(18.04.08) 豊川市六角町
赤鬼 |
青鬼、般若様の面。角なし? |
鬼、出の前。 |
オンビを持つ鬼、衣裳は亀甲紋、六角形模様。 |
オンビをかついで集落を回ります。 |
豊川市六角町は長草の西、千両の南といふ位置にある。正式には「ろくかく」といふらしい。私の見た複数の地名事典や、法被にさう記してある。ただ
し普通はロッカクと言ふ。六角町内外の人何人かに尋ねたが、ロクカクとは言はないやうであつた。ここは西隣の大崎からから別れた集落で、神社もその時に大
崎
の住吉神社から分かれたものといふ。従つて住吉神社である。鬼も大崎から伝はつたといふ。これは戦後のことで、面が寄進されたことにより始まつたらしい。
ここの鬼は赤青2匹、オンビを持つ。ただしこの名称ははつきりしない。知らないと言はれた方がゐたり、ゴヘーといふと言はれた方もゐた。若い衆はオンビ
と言ふらしいと言つてゐたので、一応この名称もあるのであらう。このオンビ、隣の長草のを小さくした感じ、五色の紙と柄を短くしたといふと
ころである。このあたりに共通する形態と言へる。ただし、先に白い玉がつけてあるのは珍しい。オンビの紙を求められることはほとんどないが、各家に置いて
きた
り、子供達がほしがつたりすることがあるといふ。首から飴を入れた袋を下げるのも長草に同じ、この飴は各家で配られたりする。同行する若い衆は、鬼の後で
持参の
升酒を振る舞ふ。各家ではそれに対する返礼として金一封を渡す。当然、若い衆の軍資金となる。かうして午前中は約50軒回る。午後も同じくで3時頃に帰着
と
いふ。様々な点から、大崎とは当然として、長草との類似をも感じる。隣だから当然であらうが……。