比叡山延暦寺は最澄が19歳折りに比叡山に草庵を結び、その三年後延暦七年(788)にご自ら刻んだ薬師如来像を本尊として一乗止観院(根本中堂)を建立し比叡山寺としたのが始まりと伝えられています。平安時代を通して朝廷や貴族の帰依を受け、三塔・十六谷・三千坊と言われるほど栄えました。

比叡山では法然聖人、親鸞聖人、一遍上人、道元禅師、日蓮上人など鎌倉仏教の祖師方が修学されました。親鸞聖人は養和元(一一八一)年九歳にして、後に天台座主を勤められた慈円僧正を戒師として出家得度され比叡山に登り、専修念仏に帰入され比叡山を降りるまでの二十年間叡山の僧としてご修学されています。

慈眼山西照寺

比叡山延暦寺1