海風通信 after season...


 第140話にして最終話にて、新たに生み出されてしまった謎。
 それは、横浜ランドマークタワーの最上部に忽然と現れた家屋と、そこからたなびく正体不明の煙。
 この物件が描かれた理由は何なのか?永らくの疑問だった案件に、ついに終止符を打つときが来ました!(ホントかな?)
 ……い、いやぁ、まぁ…相当にゴーインなコジツケなのですが、存在要素としての事実配置は、けっこう理に適っていると思うのですよ。
 そ、それではいってみましょう!『YKKたぶんコレだったんじゃないか検証』、始めます!(←震え声)


▲屋上家屋と煙の元ネタは、まさに隣のビルにあった!?  (※↑これは合成画像です。信じないで下さい!※)

 それは、私が三浦半島へバイクで向かう際に、中間休憩地点として毎度の如く利用している『臨港パーク』で偶然目にした現象でした。
 「んんん?ランドマークタワーの手前のビル、何だか煙が出てる?」
 ふと見上げると、火災の煙とは違う、どちらかと言うと水蒸気のような穏やかな煙が。そしてそれほど緊迫した事態という感じでもありません。
 これは一体どういった用途の設備なのでしょう?屋上部分にスーパー銭湯のような温浴施設や、デカい厨房のようなモノでもあるのかな?しかし、そもそもが高層ビル屋上に、こうした煙が立つという光景自体、あまり目にしたことがありません。
 「ああこれ、ランドマークのほうに煙が出ていたら、最終話の設定バッチリなのになぁ。惜しいなぁ…。」(←ファンにありがちな無茶ブリ願望。)
 といわけで、煙の出処のビルが気になって仕方無くなってしまったので、さっそく現場へと赴いてみることにしました。
▲あの煙は何だ?? ▲煙の出処は、クイーンズタワーA棟。この位置関係って…もしや?

 件のビルは、ランドマークタワーとみかんビルの間に位置する『クイーンズタワー』。A棟・B棟・C棟と3兄弟のような構成をしているビルで、その内の一番背の高いA棟から煙が出ているようです。
 あくまでの好奇心から、このビル受付のお姉さんに「屋上のモクモクって何なの?」と訊ねてみようかとも考えましたが、何コイツ平日の昼間からクダラネー質問してんだ!?と思われるのも癪なので、帰宅後ネットで調べてみることにしました。(←チキンハートですね。)すると、かなりの関連記事がヒットしてきます。なんだ、皆さんも意外と多く気付いていて、(受付のお姉さんに聞けないチキン…)以前から不思議に思っていた現象だったのですね。
 特にこの疑問に関して的確に報告されていたのが、『はまれぽ』さんの記事「クイーンズタワー煙の正体は?」でした。さっすが『はまれぽ』さん、おれたちが知りたい記事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!(←ちょっと暴走気味)
 と…ともあれ、やはり地元のマニアックな案件には、ピンポイントで食いついてくる定番のサイト。まさに私が調べたかった内容の、すべてを先に越されてしまった感じの充実の記事内容でした。なので、モクモクの詳細はリンク先に任せましょう。

 結論を掻い摘んで要約すると、あの煙は「地域冷暖房システム」のボイラから出る蒸気が白煙となり、屋上に設置された煙突(排気口)から放出されているのだそう。基本、毎日24時間ボイラは稼働しているので、目にする機会もかなり多いのですね。蒸気ということで、外気との温度差があり、また空気の透明度も増す冬のほうが、より白煙となって見つけやすいようです。そう言えば、私が気付いたのも3月でした。今回の写真撮影日時も、排気口の写真以外全て秋から冬にかけてのものです。

▲スカイガーデンから見たA棟屋上。ここから煙が出ていくる。 ▲煙がハッキリと確認できる。不思議に思ってた人も多いとか。


 ということで、意外にも多くの人が気になっていたクイーンズタワーA棟のモクモク。きっと芦奈野センセイもこれに気付いていて、ヨコハマ世界の作品内にも生かすべく、地域の冷暖房システムを賄うプラントを『横浜ランドマークタワー』に移設したという未来設定で、両ビルの特殊要素を合体させて描いたのかも知れません?
 ──ランドマークタワーの謎煙は、実はクイーンズタワーの水蒸気を元ネタに生み出された。
 ↑たぶんコレだったんじゃないか?とも思うのでした。(←かなり強引。)
 じゃあ謎の家屋は?というと、そこにはネコさん(*1)みたいな人が常駐していて、未来のスカイガーデンを案内してくれるのですよ?

(*1)『カブのイサキ』#35「頂上駅」参照のこと。
2025/08/05(初稿):2021/10/05・2022/11/08・2021/11/30・2025/06/17・2023/03/07(撮影日時※上から順に)