更新日: 2003/10/01
日本人には、どうでもいいことですが。
来週は、サッカースペインリーグで最も盛り上がる、バルセロナ×マドリードの
対戦(FCバルセロナ×レアル・マドリード)があります。
スカパーとBSで生中継するそうです。24日の午前4時半ごろ(笑)から。
#地上波の人ごめんなさい。
バルセロナもマドリードもスペインの中心都市で、大阪×東京みたいな図式ですが、
バルセロナとは、
「東京を限りなく憎んでいる大阪」
といった感じ。
ここで歴史的な背景を。
日本では、東京政府が大阪を攻めたりはしないですが、バルセロナの人民は1930年代
から、マドリードに本拠地を置いたフランコ将軍の独裁体制の中で集会することも、
地元の言語を使うことも禁止されていた。
ただ、サッカー場の中だけは例外だったらしい。
また、バルセロナの会長だった人がマドリード近郊で、フランコ軍の検問を受けて
拘束され、そのまま即席裁判にかけられて処刑された、という話もある。
この背景を見ても、バルセロナの人にとってマドリードは、憎悪の対象である。
地元で行われるレアル・マドリードとの試合では、その憎悪が最高潮に達する。
それが、明日24日の早朝に行われる。
バルセロナのスタジアムは、収容人員が98,000人。
東京ドーム(公表値55,000人、実質46,300人)の実に2倍以上だ。
余談だが、東京ドームの総座席数は55,000も無いそうだ。
外野が狭いからか。
そのうち、マドリードのサポーターに割り当てられたチケットは、わずか385枚(今回)。
当然ながら、3階席に隔離される。
100近くあると言われる入口ゲートのうち、唯一エレベータで入場する82番ゲートを
使うそうだ(しかも混むので行列ができる)。
3階席は地中海から吹きつける風が冷たく、この時期はかなりつらいだろう。
余談が長くなったが98,000人の憎悪があふれるこの試合。
治安マニアならずとも、世界中(ヨーロッパ中?)が注目する一戦だ。
世界38カ国に中継。世界的イベントだ。