更新日: 2003/10/01
またドラえもんについて。
先日の日記で、ドラニャー子について触れた。
ドラえもんの彼女である。
正しくは、「ノラ・ミャー子」というらしい。どうでもいいが。
1995年に、ドラえもんの映画に出てきたのだそうだ。
個人的に知っている映画は「のび太と鉄人兵団」までなので、それ以後の映画は題名も
知らないけど、ちょっと検索して調べてみた。
簡単にあらすじを書くと、、
ドラえもんの未来学校でのクラスメイトが、ノラミャー子だった
→その人からドラやきをもらったことがきっかけで、ドラやきが好きになる
→恋が発展し、付き合うようになる
→ある日、ドラえもんはネズミに耳をかじられる
→耳のないドラえもんを見て、そのノラミャー子が爆笑する
→そのまま失恋、ドラえもんは一方的に振られた
てな感じ。
「ちょっとおかしくないか?」
徹子の部屋で、黒柳徹子は延々と、このノラミャー子について質問を浴びせかけていた
のだ。ドラえもんに。
大多数の人間は、
「話題替えてくれない?」
と言うだろう。
人間に当てはめてみると、
交通事故に遭って、包帯がぐるぐる巻きになっている姿を、長年連れ添ってきた恋人に
大笑いされる感覚だ。
それでもその人が好き、というのなら、それはそれでいい。
ただ、それほどその人のことを強く思っているのなら、ミーちゃん、タマちゃんといった
ネコに二股をかけることもなかろう。
だが実際、ドラえもんは単行本1〜45巻までの間に、実に8匹のネコと相手をしている。
なので、少なくともドラえもんは、ノラミャー子に一途、というわけではないようで、
つまりはノラミャー子に対する思い入れが、今ではその程度だということだ。
そんな女のことを根掘り葉掘り、聞かれたらどうか。
やはり、
「その話題はやめてくれよ、黒柳さん。。」
となろう。
しかし当のドラえもんは、とても嬉しそうに、しかも照れながら、黒柳徹子の尋問に
受け答えをしていたのである。
並の神経では、考えも及ばないことだ。
彼女にその味を知らされたドラやきにしても、いまだにドラえもんの大好物だ。
もしも当時の彼女に「どて焼き」を食べさせられていたら、それこそのび太の部屋で一日中
どて焼きをムシャムシャ食べていたに違いない。
賛否両論あるだろうけど、
ひょっとしたら、ドラえもんは「超・人格者」なのかもしれない。
プロ野球を見ていると、いろいろな独特の言い回しに出会う。
言い回しというか、独特な単語というか、
そういった「野球用語」が多い。
野球用語といっても、ヒットエンドランとか、盗塁というような用語ではなく、
いわば「季語」のようなものである。
思いつくままに例をあげてみると、こうなる。
この中で、「戦犯」について少し。
この言葉は、マスコミと一般人との間で、使われ方がちょっと違う。
巨人が優勝しそうなときは、マスコミはこの言葉を使わない。
ところがアンチ巨人の人々は、戦犯=(チーム名)という形でよく使う。
今年でいえば横浜、中日などはよく「戦犯」と言われていた気がする。
逆に巨人が優勝を逃しそうなときは、まずマスコミがこの言葉を多用する。
このときは、「清原、A級戦犯」などと、スポーツ新聞にデカデカと載ることもある。
マスコミが騒ぎ出して、しばらくすると巨人ファンもこの言葉を多用するようになる。
しかし、なぜ「A級」戦犯なのか。
B級やC級ではいけないのか。
思うに、普通の人は「A級戦犯」の意味を勘違いしているに違いない。
A級戦犯とは、決して「一番悪い戦犯」という意味ではないのだ。
それぞれの本当の意味をgoogleで調べてみた。
A級戦犯:戦争を計画・遂行した責任を問う罪
B級戦犯:戦時の禁止事項などを定めた国際戦争法規違反
C級戦犯:戦地での大量殺害や捕虜虐待
A級戦犯は、戦争を起こした人ってことでやはり特別扱いされる傾向があるものの、
裁判にかけられたA級戦犯が25人なのに対して、BC級戦犯の被告数は実に数千人
にもなる。
だけど中国人とか韓国人などから見れば、A級もB級もC級もなんら変わりない。
ところで、日本ではこの論点がほとんど取り上げられないためか、大学受験の予備校
に行ったり、日本史用語集を見たりしてはじめて知る人が多い。
かくいう自分も予備校で1度習っただけで、学校では習った覚えがない。
文章がおそろしく暗くなってしまったが、A級戦犯の文字を見るたびに思う。
A級戦犯の言葉を多用する理由は、日本の学校教育とも関係があったりするのだ。