家庭内IT備忘録
SuicaがPCで読み書きできない
事象:
NFCポート付きのソニー製VAIOでSuicaの読み書きができない。
結論:
先に結論から言おう。上記の事象を解決すべくいろいろと探った結果、以下のような様々な「残念」が見つかった。
残念その1:FeLiCaのテクノロジーはソニー製なのに、VAIOで対応していない。
残念その2:JR東日本アプリにSuica残高表示機能まであるのに、Suicaインターネット・サービスに対応していない。
残念その3:FeLiCaのテクノロジーはソニー製なのに、XPERIAですらNFC(FeLiCa)ポートソフトウェア対応していない。
一つずつ紐解いていこう。
残念その1:FeLiCaのテクノロジーはソニー製なのに、VAIOで対応していない。
これは、最も残念だ。せっかく開発したのに、自社製品にすら活用できていないという、とてもお粗末な結末だ。
具体的に言えば、私のVAIOはソニー時代に作られたVAIO Fit15Eであり、NFCポートがついている。
NFCインターフェイスとしては、CR-S640が搭載されており、NFCポート自己診断で診断すると、リーダライタも、カードとの通信も〇になる。
さらに、そこには「内蔵NFCポート(FeLiCaポート)」の文字まで表示されており、否が応でもイケそうな期待が高まる。
ところが、これが実際にはFeLiCaポートではないらしい。
Yahoo!知恵袋で私と同じ経験をされているようだが、残念ながら、CR-S380を買わない限り、解決しない。
こちらのページにあるとおり、FeLiCaは対応していないからだ。
残念その2:JR東日本アプリにSuica残高表示機能まであるのに、Suicaインターネット・サービスに対応していない。
そもそも今回なぜ、パソコンでSuicaを読みたくなったかと言えば、交通費を請求するにあたって、証憑となる領収書が欲しかったからだ。
いろいろ調べてみると、パソコンでSuicaが読めれば、残高や利用履歴のみならず、領収書も発行できる、「Suicaインターネット・サービス」なる、とても便利そうな機能があるではないか。
JALでもANAでも、はたまた東海道・山陽新幹線のEX予約でも、ちゃんとウェブ上で、当該利用分についての領収書が発行できる。
Suicaたるもの、そのくらいできて当然、と思って調べてみると、ちゃんとあったわけだ。
ところが、である。
パソコンでSuicaを読むには、上記「残念その1」の通り、FeLiCaの対応が悪すぎてまるでお話にならない。
そこで、はたと携帯で読めるのではないか、と考えた。
何せモバイルSuicaもあるくらいなので、携帯ですべて解決するのではないかと。
Google Playには、Suicaを読む無料アプリがいくつもあるが、やはり気持ちが悪いので、「JR東日本アプリ」を見てみる。
すると「Suica残高確認」というメニューがあり、実際に残高までは確認できた。
が、である。残高確認どまりなのだ。
そこまでの機能を織り込んでおきながら、なぜSuicaインターネット・サービスとリンクさせないのか。
残念その3:FeLiCaのテクノロジーはソニー製なのに、XPERIAですらNFC(FeLiCa)ポートソフトウェア対応していない。
Suicaインターネット・サービスを使用するには、Suicaが読める環境にあるPCまたはiPhone/iPadが必要だ。そして「読み書きできる」環境にするには、CR-S380/390が必要となる。
せっかくNFCポートを搭載しているのに、FeLiCaに対応していないお粗末さは「残念その1」で述べたとおりだが、なんとソニー製XPERIAまでも残念なことになっている。
私のXPERIAはタブレット型のXPERIA Z4だが、これでは推奨環境を満たせないのだ。
当然モバイルSuicaがあるくらいなので、「残念その2」で書いたように、残高確認まではできた。つまり、技術的に読み書きできる状態にはなっている。
しかし、Suicaインターネット・サービスは利用できない。
FeLiCaを広めたいのなら、せめて自社製品ぐらいは、なんでもできる状況にしてもらいたいものだ。
2,600円程度なので、CR-S380を買うことにしたが、非常に不満だ。
井深さんも草葉の陰で泣いておられるのではないか。
(2017月7月1日)
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