Aide Memoire 1104 of GrrrNeko BASE

つれづれなるまヽに、ひぐらしPCにむかひて、
こころにうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなくかきつくれば、
あやしうこそものぐるほしけれ

家庭内IT備忘録

マウスもキーボードも利かない!!

症状:
マウスもキーボードも一切利かなくなる。

 PCを使用中の場合は、マウスカーソルが消える。
 その後は、マウスを動かしても一切反応しない。
 キーボードも然り。まったく応答しない。
 再起動しても同じ。
 まず、キーボードもマウスも利かないので、壁紙からログイン画面に遷移すらできない。

 原因はKB4074588という修正プログラムである模様。
 USBに何かを指すと、それがトリガーとなって生じるようだ。
 私の場合は、ドライバをインストールしていない状態で、ICカードリーダライタをUSB接続した瞬間に発生。


こないだIE11を復活させようとして誤ってクリーンインストールしたばかりなのに、またまた大遭難。しかも今回はかなりキツい。正直PCの買い替えも覚悟した。

 何せ、マウスもキーボードも一切反応しないのだから。つまり、PCに一切指示を出せない。PC本体の電源ボタンを押す以外何もできない。

 しかもさらに困ったことに、購入当初からデスクトップDELLのワイヤレス・マウスとワイヤレス・キーボードだけで、有線のキーボードとマウスを持っていなかった。
 なので、はじめはワイヤレスがおかしくなったのかと思ったが違った。
 ワイヤレス・レシーバーをラップトップVAIOのUSBポートに刺すと、全く問題なく動くではないか。

 再起動でWindowsの旗マークが出ている間にF2またはF12を押して利くかどうか試したが、ワイヤレスはだめだった。
 そこで仕方なく有線のマウスとキーボードを購入。
 それで動く保証はなかったが、DELLに問い合わせたら、OSがWindows10に無償アップグレードしてしまっているので、サポート外だけれども、と言いながら、丁寧に教えてくれて、有線だったらF2でいろいろな起動オプションを試せるのではないか、とのことだった。

 果たして有線キーボードでF2、F12が利いた。
 でも、本件はF2、F12では解決できない。
 もっとも、有線キーボードがないと、いずれにせよ解決できないのだけれど。


解決策:
修正プログラムKB4074588の削除

手順1:自動修復を起動する

 まずは、その唯一できることをする。つまり、電源ボタンで電源を切る。
 「自動修復」は、Windowsが3回(2回という説もあるが、私が試した限り3回)連続で起動に失敗すると、自動的にこのモードになる。
 はじめは、この「自動修復」を起動させるのに、Windowsの旗マークが出ている間に、電源ボタンを押して、電源をブチ切るだけでよかった。
 しかし、そのうち電源ボタンを無視して勝手に立ち上がって壁紙まで行ってしまうようになったので、PCには負担がかかるとは思ったが、接続している周辺機器はモニタと、新しく購入した有線USBマウスならびに有線USBキーボード以外すべて取り外し、旗が表示されている間に電源ケーブルを引き抜く、という荒業で確実に「自動修復」モードに移行させた。

手順2:KB4074588のアンインストール

 「自動修復」モードでは、(ワイヤレスはダメだが)不思議なことに有線USBキーボードならびに有線USBマウスは利くので、それで選択ができる。

 今回大変参考にさせて頂いたのが、ぼくんちのTV別館さんの「2018年2~3月版: マウス・キーボード・USB機器などが認識出来なくなる問題の対処方法」。
 私の場合は、こちらのページの「マウスやキーボードなど、すべての入力デバイスが使えない場合」以下。

a. ぼくんちのTV別館さんでは「スタートアップ修復」となっているが、私の場合は、「自動修復」と表示された。ただ、選択肢は同じなので、「詳細オプション」をクリック。

b. 「オプションの選択」画面で、「トラブルシューティング」を選択。

c. 「トラブルシューティング」画面で、「詳細オプション」を選択。

d. 「詳細オプション」画面で、「コマンド プロンプト」を選択。

e. コマンドプロンプトが起動したら notepad と入力し、メモ帳を起動。

f. メモ帳が開いたら「名前を付けて保存」>「PC」を選び、Windowsシステムのドライブレターを確認。
 これも、ぼくんちのTV別館さんの見た目と違うようだが、基本的には共通。
 私の場合は、RECOVERY(C:)、OS(D:)。
 外付けHDDを接続していたときはOS(E:)だったが、その後、外付けHDDを外して作業したので、D:がWindowsシステムと判明。

g. コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力し、Enter。
 私の場合は、64bit版Windows10ゆえ、

 dism /image:D:\ /remove-package /ScratchDir:D:\ /PackageName:Package_for_RollupFix~31bf3856ad364e35~amd64~~16299.248.1.17

 このページ表示上、改行されて表示される場合もあるかと思いますが、改行は不要です。ただし、空欄は必要。「~」は、SHIFTキーを押しながら「^」「へ」です。もちろん、すべて半角で入力します。

h. 「操作は正常に完了しました」と表示されればOK。
 私も、一旦は打ち間違えで正常に完了しませんでしたが、ちゃんと打てば大丈夫。

これで、ワイヤレス・キーボードも、ワイヤレス・マウスもすべて復活。

手順3:StartComponentCleanupタスクを無効化する

 ぼくんちのTV別館さんでは、ご丁寧に再発防止策までご教示してくださっています。
 「KB4074588でマウス・キーボード操作不能になる問題の回避方法、なるべくダメージを受けない様にする方法」というページです。
 このページの中段、「2. StartComponentCleanup タスクを無効化する場合」を実行します。


 私の場合、3月2日に確定申告しようとして、ICカード・リーダライタを刺したら発症。
 ぼくんちのTV別館さんによれば、今週3月6日にこの問題のパッチが提供されたようですが、一旦発症してしまったら、パッチを適用しようにもログインすらできないから、結局は上記の作業が必要になりますね。
 もとい、ぼくんちのTV別館さん、本当に助かりました。お礼にページ上の広告を何個かクリックしておきました。
 一応、マイクロソフトも英語では解決策らしきことを書いていますが、修正プログラムの削除のコマンドがちょっと違うみたいです。ぼくんちのTV別館さんの方が確実。
 それにしても酷い目に遭った。エラい時間の無駄だった。

 Windows10に無償アップグレードするとき、本当にいい話なのか、裏はないのか、と相当疑ってかかって、無償期間が終わりそうなころにやっと、まあ、常に最新のOSが提供されるからいいか、と思ってアップグレードしたものの、やはり、「タダほど怖いものはない」ですね。
 私はこれは、マイクロソフトのビジネスモデルの転換によるものだと睨んでいます。結局タダにはならないような仕組みになっているのではと。

(2018年3月10日)

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