College Entrance Exam 1 of GrrrNeko BASE

つれづれなるまヽに、ひぐらしPCにむかひて、
こころにうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなくかきつくれば、
あやしうこそものぐるほしけれ

4匹のネコの受験戦争

パパねこの後悔

パパねこは、東大に行けなかったことは、さらに上の世界を見る機会を逸した、という点で後悔しているが、人生の面で東大に行けなかったことで失敗した、とは思っていない。

これは負け惜しみではなくて、特に収入面でそう思う。
もっとも、東大を目指して勉強していたから、結果的に高収入の職業に就くことができた、ということはできるかもしれない。
パパねこはよく理系と間違われるが、そもそも私立文系を目指していたら、数学受験しなかっただろう。
数字に強いことは、高収入と高相関にあると思うが、文系科目が高収入を得るために役立たないとは言わない。
特に国語力については、隣に住んでいた、教職に就いていた祖父母の影響で、小さいころから自然と学習する環境にあったが、論理的な思考や文章力、コミュニケーション能力などの点で、大いに役立っていると思う。

かつて栄光学園の中学入試には三者面談(本人、両親、栄光の先生2名の計5名による面接試験)があった。
そこで「将来何になりたいですか?」と問われたパパねこは「社長」と答えた。
小学校3年生くらいからなんとなく、大企業ではなくて、自分が起こした会社の社長になりたいと考えていたからだ。
実際、自分の会社の本社の様子などをよく自由帳に書いていた。
どうしてそういう風になったかはよくわからないが、伯父や伯母が自分の会社を立ち上げていたのが影響した可能性は高い。
じーじ(パパねこの父)は、自営業ではないし、社長でもない。日本を代表する某大手電機メーカーの主任技師で、東大出身でもない。
親類縁者は少ないが、知りうる限り東大卒の者はいない。

高校二年生になって、”Men for Others”にしっかり洗脳されたのか、どうすればより効率的に人を救うことができるだろうか、と考えた。
そして医師の場合、一度に処置できるのは一人、つまり一度に一人しか救えないが、官僚になれば、政策によって同時に多数を救うことができると考え、東大文一から官僚になろうと決めた。

もしそのまま東大に行っていたら、国一を受けて官僚になっていたかもしれない。
しかしその場合、今の歳で(もっと言えばゴマが生まれたくらいの歳ですでに)これだけの資産形成はできなかったと思う。
官僚になっていたら、独立起業することもなかっただろう。起業については、結果的に2年半くらいで廃業してしまい、授業料は高くついたが、いろいろ学ぶことができた。(そもそも、小さい頃からの夢でもあったわけだし)
パパねこは、めちゃめちゃ金持ちというわけではないが、ここまで一般のサラリーマンよりはもらえている。
もちろん、ばーば(パパねこの母)の後ろ盾も大きいが、新卒で外資系金融機関に入社できたことが大きい。

今のところ「結果オーライ」だったわけだが、ゴマやリスには、パパねこが後悔している「より上の世界を見る機会の逸失」を味わうことなく、経済的にも成功できるよう、導いてあげる必要があると考えている。

(2017年3月12日)

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