Junior High Entrance Exam 2 of GrrrNeko BASE

つれづれなるまヽに、ひぐらしPCにむかひて、
こころにうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなくかきつくれば、
あやしうこそものぐるほしけれ

4匹のネコの受験戦争

下剋上受験

まさに今、TBSテレビで金曜ドラマ『下剋上受験』が放送されている。
しかし、受験に関係ない人にも、なるべく万人ウケするように、かなり原作から脚色されている。
実際に中学受験する人ならびに、その保護者は、原作

  • 『下剋上受験 - 両親は中卒 それでも娘は最難関中学を目指した!』 桜井信一著、産経新聞出版

を読まれることをお勧めする。

パパねこも、たしかに世の塾は「脅迫商法」に近い側面がないわけではないと思う。
しかも、いったん下に行ったら、エゲつないほど苦労しないと上に上がれない、という「二極化」もますます進行していると思う。
しかしながら、実際には「俺塾」は現実的ではないと思う。
桜蔭学園は無理だったにせよ、最難関中に合格させた桜井氏の地頭の良さに敬服する。

ただ、そこまでの地頭があったならば、短絡的に「俺塾」という結論を出すのではなく、もう少し塾を精査する、という方法もあったのではないかと思う。
パパねこの塾選びについては、追々お話しする。

上記で原作を読まれることをお勧めしたが、実際に、原作には実名で参考書が推奨されている。
その中でパパねこは、

  • 『有名中学入試を突破する!特進クラスの理科』 西村賢治著、文英堂
  • 『有名中学入試を突破する!特進クラスの社会』 水谷安昌著、文英堂

を購入した。
この参考書はドラマの中にも毎回のように出てきているが、原作においては、志望校の過去問を記入するために使用されていた。
厚めの参考書ではあるが、この内容だけでは最難関校にはまったく歯が立たない。
パパねこも、実際にその用途で購入し、社会について開成の過去問2年分をすでに記入済みだ。

実際に過去問を参考書に書き込んでいくと、どの程度の深さのことが問われるのか、どういうつながりで問われるのか、出題の仕方がよくわかる。
しかし、まだ2年分だけなのは、1年分記入するだけでもかなりの労力を要するということだ。
原作では、バイトで知り合いに理科と社会の10年分記入させていたと思うが、とてつもない作業量だ。

もちろん、やるだけの価値はあると思う。さすがに開成ともなると、東大の試験に似ている。東大の世界史や日本史では、一つのテーマに沿って古代から現代まで立串で、あるいは同じ時代の別の地域が横串で問われることが多いため、よく「894(白紙)に戻す遣唐使」のように一次元的に覚えるのではなく、金印は?遣隋使は誰だったか?、元寇の時の将軍は?、日中戦争は何をきっかけにして起こったか?、などと中国との関係で空間や時代を縦横無尽に動き回れるよう、年表そのものを二次元で捉えるべし、と言われるが、開成の出題の仕方もまさにそれだ。
あるいは、メモリーツリーのような覚え方、出題の仕方と言ってもよいかもしれない。

あと、原作で紹介されている本の中でパパねこが購入したものとしては、

  • 『中学入試計算名人免許皆伝-計算問題が早く確実に解けるようになる本』 石井俊全著、東京出版

がある。
この本をゴマにやらせてみたものの、正直こちらは期待ほどではなかった。

それよりも、ゴマが小5の年末にインフルエンザになったとき、あまりにも凡ミスが多いので、パパねこがググりまくって見つけてきた、工夫すると早く解ける問題と、その計算方法をちゃんと記述してくれている、中学受験・算数の森 中学入試の算数計算問題が秀逸だ。

また、番外編として、受験向けではないが、小1のリスが、お友達が持っているのに刺激を受けて「欲しい!」と言ったので買い与えた、

  • 『ねこねこ日本史でよくわかる 日本の歴史』 そにし けんじ著、福田智弘監修、実業之日本社
  • 『ねこねこ日本史(1~3)』 そにし けんじ著、実業之日本社

は、とっかかりとしては非常によいと思う。
お値段もお手頃だし、これでリスはすっかり歴史好きになった。

(2017年3月5日)

ページトップへ