Junior High Entrance Exam F101 of GrrrNeko BASE

つれづれなるまヽに、ひぐらしPCにむかひて、
こころにうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなくかきつくれば、
あやしうこそものぐるほしけれ

4匹のネコの受験戦争

いよいよ小3。リスも本格始動!

 やっぱり男子と女子ではだいぶ勝手が違うようだ。
 リス(女子)にもゴマ(男子)同様、DSを買い与えているし、リビングにはWii Uがある(Switchは欲しがってはいるが、欲しくて欲しくて仕方がないという感じでもないので、まだ買い与えていない)が、ゴマと違い没頭してしまうことがない。
 そしてリスがゴマと一番違うのは、本が大好きだということだ。

 小1、小2の間は、ゴマでも用いてきたように、次の2冊を使用。

  • 中学受験をめざすスーパーエリート問題集 算数 小学2年、小学3年(文英堂)
  • 中学入試を目指すトップクラス問題集 国語 小学2年、小学3年(文理)

 国語については、本が好きなだけあって、物語文については、上記の問題集のそれなりに難しい問題で、時間を余らせて満点が取れる。
 ただ、やはり論理的思考が弱い、というよりも、論説文の解き方を教えていなかったために、説明文を解かせるとやはり難があるものの、小学2、3年程度の説明文の問題は、基本的に「接続語」、「指示語」、「傍線の近く(基本的には直前)の精読」の3点を教えておけば攻略できるので、一回このコツを教えてしまえば、あとは何とかなるものだ。
 実際、この3点は大学受験まで基本同じことなんだと思うけれど。

 そもそも国語も英語も、言語というものはとにかく「相手に物事を伝える手段」なのだから、「暗号の解読」と同じ。解読方法がわかっていれば、だれでも唯一の正解を導くことができる。だから試験が作れる。だって、正解がいっぱいあるようなものは試験にできないからね。特に中学入試みたいに早ければ翌日に結果が出るなんて状況ならばなおのこと。これ、大学生のときに、進学校の高校3年生専門塾で、三年間で延べ1,000人の生徒にシステマティックに古文を教えていた、主任講師パパねこの持論。

 ちょっと話が逸れてしまったけれど、漢字とボキャブラリーについては、どうしてもやらないことには身につかないので、上記『トップクラス問題集』の章の区切りのところにある「言葉をみがく」を必ずやらせた。

 国語で論理的思考に難があるように、女子の課題は算数にあるようだ。
 もちろん、男子とて「算数を制する者、中学受験を制す」ではあるが、女子にとってやはり早めの対策が必要だ。
 上記の『スーパーエリート問題集』をひととおりやらせるのはもちろんのことだが、ゴマと違うのは、計算の工夫が自然と身につくかどうか、ということだ。
 たしかにゴマも計算ミスが多く、この部分の手当てが十分ではなく、小5の冬に対策としてインターネットで見つけたプリントや、『計算名人免許皆伝』(当該プリントと、『免許皆伝』については、当サイト「下剋上受験」のページを参照)で凌いだものだ。

 しかし、リスの場合は、それ以前の問題があるようだ。
 例えば、小3になってまで、5+8に時間がかかる。
 そうしたことについては、「公文をやっていると良い」という話を聞くが、パパねこは全くそうは思わない。
 なぜならば、以前(小1くらいまでかな)「とりあえず」公文をやっていたとき、リスに、早く計算するには、どうやって10を作るかを考えればいいんだよ、と教えたところ、なぜいけないのかの理由もなく、公文の先生から、「お父さん、10を作るやり方では絶対にやらないでください。公文ではそういう教え方をしません。」と言われたからだ。
 まったく意味が解りません。
 その結果がこれだ。

 公文を恨んでも仕方ないので、またインターネットでググってみたところ、(実際にはママねこが)非常によいサイトを見つけた。
 「さくらんぼ計算」。まさにどうやって10を作るか、だ。
 問題集が無料でダウンロードできる、ぷりんときっずというサイトだ。
 「さくらんぼ計算」とは、すなわち、5+8ならば、5+(5+3) = (5+5)+3と考えて、計算を早く、楽にこなそうというものだ。

 リスには、1年生のさくらんぼ計算の問題全27枚、各20問ゆえ全540問を1時間半くらいで一気に解かせた。
 一桁+一桁だから、全部で81通りしかないが、さらに繰り上がりのあるものだけだから、28通り程度。
 同じような問題が頻繁に繰り返されるが、それが重要。
 とにかく、このやり方を身に付けるということが大切だ。

 計算を簡単にする、という観点では「分配法則」も重要だ。
 パパねこがリスに分配法則を教えようとしたら、ママねこは「そんなのまだ必要ないよ~」と一蹴、一笑に付したが、そのまさに翌日ぐらいに、小学校で「意識高い系」の先生が「分配法則」を教えたため、ママねこは瞬殺された。

 この小学生中学年での分配法則の活用はもっぱら計算を楽にすることだ。
 例えば、6×28を暗算で解く。
 そろばんの高段位保有者は一瞬で解けるだろうが、一般人は分配法則を使う。
 つまり、6×28 = 6×(20+8) = 120+48 = 168、と解くわけだ。
 いずれにせよ、初歩の数論とでも言おうか、「数に対して慣れる」ということがまずは必要なようだ。

 ああ、それからゴマはもしかしたら小4になってからだったかもしれないけれど、リスには小3に上がったところで、電子辞書を買い与えた。
 電子辞書といってもガキ用ではなく、CASIOのEX-wordの大学受験まで使えるやつ。
 値段は張るけれど、高機能版を買い与える理由は主に次の3つ。

  • 特に重視するのは、「自分で調べる習慣」を身につけさせたいということ
  • 特にリスは英語が好きなので、最近のものはネイティブの発音コンテンツが充実しており、これは紙の辞書にはない大きな利点であること(ゴマが持っているものには「リトル・チャロ」所収)
  • 最近の中学受験には、かつては大学入試で出されていたような、まずまず細かい歴史問題が出題されることがあること(山川の日本史・世界史小辞典所収)

 パパねこは、紙の辞書は「読み物」として否定しないし「出会い」もあるからいいと思うけれど、調べ物の効率で言ったら、(本当はインターネットといいたいところだけれど、情報の質という観点から)電子辞書が秀逸であると考える。

 さて、リスの算数塾を探さないといけない。
(2018年5月3日)

ページトップへ

前ページLinkIcon