Junior High Entrance Exam 4 of GrrrNeko BASE

つれづれなるまヽに、ひぐらしPCにむかひて、
こころにうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなくかきつくれば、
あやしうこそものぐるほしけれ

4匹のネコの受験戦争

灘→東大理III 3兄弟

3月10日は東大の合格発表の日で、「灘→東大理III 3兄弟」として有名な佐藤家の、三兄弟のさらに下の妹さんも見事、東大理IIIに合格した旨が報道されていた。

パパねこも

  • 『「灘→東大理III」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方』 佐藤亮子著、角川書店

は刊行時に購読した。
正直あまり記憶に残っている内容は多くはないが、子供が勉強に集中できるように、できるだけのことはしてあげる、というのは同意するし、ママねこも同書を読んで、本に書かれている通りではないにせよ、かなり近いことを実践している。

この手の受験・教育How to本は数限りなく出ていてキリがないが、やはり、先達はあらまほしきものかな、ということで、キャッチコピーが刺さったものは、つい購入してしまう。
パパねこは、今までに以下のような本を買ったが、正直、正解はない。
こうして見るとダイヤモンド社が多いが、ダイヤモンド社の回し者ではないし、その証拠に酷評しているものもある。
単にダイヤモンド社には、パパねこに刺さりやすいコピーライターあるいは編集者がいる、ということだろうw

  • 『やり抜く力 GRIT(グリット)-人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』 アンジェラ・ダックワース著、神崎朗子訳、ダイヤモンド社

この本は、パパねこ本人が、東大に行けなかった、ある程度までは行っていたはずなのに、やり抜けなかった、何が問題だったのか、という素朴な疑問。そしてゴマが同じ轍を踏まないためにはどのようにすればよいか、という疑問。そして今現在進行形であるパパねこの数々の資格試験に対して、どのようにすれば効率的に勉強することができるだろうか、という疑問。そういう諸々の疑問に対して答えを提供してくれる気がしたので購入した。
  才能×努力=スキル
  スキル×努力=達成
という公式は面白い。まるで、抵抗×電流=電圧、電圧×電流=電力、みたいだが、パパねこも、まったく関係のない分野のものを物理法則に仮託するのは常套手段なので、これもどこか関連があるかもしれない。
達成は努力の二乗に比例するわけだから、結局努力が大事、ということだが、今まで読んだこの手の本の中では最もまともな(科学的、理論的である)印象。もっとも、大した冊数を読んだわけではないが。
パパねこのグリット・スコアは3.8と、アメリカ人偏差値で50と、なんとも微妙な感じだったが、パパねこにアメリカ人並みのやり抜く力があるのであれば、アメリカ人も多く受けている今やっている資格試験の一つも、普通に努力すれば受かる、という捉え方もできよう。

  • 『脳が認める勉強法-「学習の科学」が明かす驚きの真実!』 ベネディクト・キャリー著、花塚恵訳、ダイヤモンド社

この本も子供の勉強法というよりは、自分の資格試験の勉強のために、何か効率的でよい方法はないかと思い購入。
これもなかなか面白い。エヴィングハウスの忘却曲線によれば、毎日あるいは寝る前にその日の復習を済ませるのが理想的に思えるが、必ずしもそうでもない、という話。
p.162の6本の同じ長さの棒で正三角形を4つ作る話とか、p.182の「ボストンに暮らす医師にはシカゴで医師として働く弟がいるが、そのシカゴの医師に兄はいない。どういうことか」などは、単に勉強法や記憶術などを超えて、自己啓発セミナーで取り上げられそうな内容だ。

  • 『一流の育て方-ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』 ムーギー・キム/ミセス・パンプキン著、ダイヤモンド社

答えがありそうな雰囲気をムンムン醸し出していたので相当期待したが、期待外れだった。
アンケート集みたいな感じで体系だっておらず、「親の教科書」と謳うが、なるほど実践的に役に立つ塾の参考書ではなく、なんとも捉えどころのない学校の教科書のような趣だ。

  • 『東大合格生が小学生だったときのノート ノートが書きたくなる6つの約束』 太田あや著、講談社

ゴマのノートがあまりにも汚いので、少しは気持ちが改まるかも、と思い購入。
ちなみに、ゴマは開成→東大を目指している。
開成も東大も本人が言い出したことで、一切強制はしていない。
もっとも、二極化が進んでいるので「勝ち組」にならないと、社会人になってから苦労する可能性が著しく高まることや、AIが間もなくシンギュラリティを迎えることで、単に学歴が高いだけではこの先食べていけなくなる可能性が高いが、そもそも学がないと論外になる(AIを使う側ではなく、AIに使われる側になる)可能性がある、というようなことは重ね重ね話していた。
そうしたことから、ゴマは理系を目指しているようだ(パパねこは文系)。
この本に話を戻すと、この本で実際に気持ちが入れ替わったようには思われない。
リスに対する効果を期待。

ゴマの「気持ちが改まった」、「やる気が出た」という観点では、やはり受験一年前の2月1日に、実際に試験開始時間に合わせて開成に行ってみたことだろう。
これには、所要時間(どのくらいの時間で着くか)、電車の混み具合、列車の遅延・運転見合わせ・駅間停止リスクの大きさなどを考慮しどの路線を選択するか、列車が止まった場合にどの路線に乗るのが一番リスクが低いか、混雑をなるべく回避するためにどの車両に乗るのが適切か、早めに着いた時に近くに早朝から営業している待機場所(マックなど)があるか、などの実地検分・シミュレーションの意味ももちろんあるが、それよりも大きいのは、現場に立つことで、来年このとき、この場所に自分はいるんだ、そして合格を勝ち取るんだ、という意識を持つ、イメトレを行う、ということにあるだろう。
<この最終段落については、男子編「2月1日開成に行く!」に詳述>

(2017年3月12日)

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