Tweet |
太祖たちの生存年数表(年表示はユダヤ暦) | ||||
名前 | 生年 | 息子が 誕生し た年齢 |
死亡時 の年齢 |
死亡年 |
@アダム Aセト ➂エノシュ Cケナン ➄マハラルエル Eイエレド Fエノク Gメトシェラ ㊈レメク |
元年 130年 234年 323年 392年 456年 617年 681年 867年 |
130歳 105歳 90歳 70歳 65歳 162歳 65歳 187歳 182歳 |
930歳 912歳 905歳 910歳 895歳 962歳 365歳 969歳 777歳 |
930年 1041年 1138年 1232年 1286年 1417年 981年 1649年 1643年 |
➉ノア |
1048年 | 500歳 | ||
洪水終了1648年 | ||||
950歳 | 1997年 | |||
Jセム Kアルパクシャド Lシェラ Mエベル Nペレグ Oレウ Pセルグ Qナホル Rテラ Sアブラハム |
1551年 1650年 1684年 1713年 1746年 1775年 1806年 1835年 1863年 1932年 |
100歳 35歳 30歳 34歳 30歳 32歳 30歳 29歳 70歳 |
600歳 438歳 433歳 464歳 239歳 239歳 230歳 148歳 205歳 175歳 |
2150年 2087年 2116年 2176年 1984年 2013年 2035年 1982年 2067年 2106年 |
なぜこのように長寿なのか。『古事記』では神武天皇が137歳、崇神天皇が168歳などとやはり長寿なのだが、「創世記」ほどではない。この突出ぶりは何だろう。太祖たちの長寿ぶりについての諸説を挙げておく。 1 この世の始まりなのだから、人間も神のように超人的であった。(信仰の立場から見解) 2 古代人の空想の産物。(民族学的立場からの見解) 3 それぞれ太祖ひとりの寿命ではなく、各太祖を始祖とする部族の成立から滅亡までの年数である(歴史学・民俗学的立場からの見解) いずれも仮説・試論の範囲にあるものであるから、紹介に止めておく。 ☆『聖書』中の系譜 『聖書』の中で系譜を述べている文書は、旧約では詩篇類以外の全てといってよい。何らかの形で系譜が述べられている。新約では「マタイ」と「ルカ」が扱っている。 ☆「マタイ」か「ルカ」か ここまでの易学による検証結果を踏まえるならば、アダムからイエスに至る系譜にも、易学的な編集加工がほどこされている可能性は高い。アドバイザー氏は、系譜にどんなメッセージを仕込んだのか。興味がわいてくるではないか。 ☆「創世記」+「マタイ」の系譜 そもそもこの系譜を俎上に上げる発端は、「創世記」であった。アダムの死亡年齢930歳が、天地創造六日目の序次13 ☆エノクの不思議 前掲の「太祖たちの生存年数の表」を見ていただきたい。 ☆「52あまり1」 検証を開始しよう。 1 注目は、エノクがアダムから7代目ということと、365歳で取り去ったと表現されているうちの数字である。7代目の7は1週間の日数。365歳の365は1年の日数。そして、365÷7=「52あまり1」、である。 2 ひとまず、7代目エノクのところで系譜の流れをいったん区切り、次のメトシェラを一人目として数えると、イエスの名義上の父ヨセフまでで丁度52人。イエスが「52あまり1」になった! ≪アダム〜イエスの系譜≫ ☆52人か63人か 3 メトシェラを含む52人は、次に示すように13人毎に重要人物が配置され、それが4ブロックになる。 4 すると、系譜には、アダム〜イエス間を、3人(16−13)加算して、63人とする観点もあることになる。 ☆手口が見え見え 5 以上の各項が解読のポイントであるとすれば、太祖たちの法外な長寿は、 |
A重大な秘密が仕掛けられていた☆焦点はメトシェラ この流れでのポイントは、エノクを記号として読み取らせようとしていることにある。ただ、これほど手の込んだ仕掛けをしたい事情は、いったい何なのかという問いかけを、念頭から外してはならない。どう考えても、この込み入った仕掛けは異常だ。 ☆メトシェラとイエスの相似 再び「太祖たちの生存年数表を見てほしい。メトシェラは生存年数から言えば、ノアの洪水終了時点でも生きていたことになる。ノアの洪水はユダヤ暦1648年に終了し、メトシェラは1649年に死んだことになっている。メトシェラはノアの洪水終了後さらに一年間存命している。 ☆秘密がありそうな気配 では、エノクについての説明文「神が取り去った」を、"以下を読み解くためのカギ"と見立てて、"メトシェラ〜イエス間の52人を取り去って"みたらどうであろう。イエス一人が残る。 ☆63人に六十四卦 十干十二支の60という数字でアダム〜イエス間の系譜を整えた。エノクのところで系譜を操作してみると、メトシェラとイエスとを「あまり1」という意味を介して、重ねることができた。しかし、このままでは後にも先にも展開できない。 ☆十字架を突出表示 六十四卦を配してみると、 アドバイザー氏は、太祖たちの系譜に易学的な加工を複雑に施すことによって、十字架を突出表示したかったのである。そうとしか言いようがないではないか! ☆トランプの起源か その前に、@太祖たちの法外な長寿の後半「☆52人か63人か」のところの3がまだそのままになっている。四ブロックに分けることによって何が見えてくるのか。結論は易学と関係なしであった。 ☆イエス=ジョーカー しかし、こう考えてみたらどうであろう。 ☆中世に流行る 修道院僧は、中国人アドバイザー氏がワザを駆使してこっそり『聖書』に埋め込んだ秘密を、易学なしで見抜いてしまった。イエスが「あまり1」の存在であることを知ってしまったのである。鋭い人物である。しかし、イエスの真相を誰にも言うわけにはいかない。 ☆中世は第二辛酉革命か この頃、フランチェスコ托鉢僧団など鋭い信仰信条をかかげる僧団が、ローマ教会から自立している。また、キリスト教神学にギリシャの新プラトン主義思想を持ち込み、独自の神学を展開したエックハルトも、1260年頃誕生している。ローマ教会の従来からの教義解釈と権威とは、大きく揺らいでいたことになる。中世を脱して14世紀のルネサンスに向かう助走期でもあった。 このページのトップへ |
最終更新日:令和02年08月27日 学易有丘会
Copyright Heisei12th〜Reiwa2nd(2660〜2680) (C)2000〜2020 GakuEki-UQkai
当サイトの内容はすべて無断転載を禁止します