職員のお気に入りの絵本を紹介していきます。
クラスの子どもたちに読み聞かせた時の反応や、 自分が子どもの時に読んだ(読んでもらった)時のエピソード、 是非おすすめのこの一冊等々、連載したものです。
この「きのみのケーキ」は、秋になって、なにか季節を感じる絵本がないかしらと本の部屋を探しに行って見つけた絵本です。
絵本の内容は、たぬきが森で拾ったたくさんの木の実でケーキをつくって、森の友だちを呼んでお茶に招待します・・・ ところが友だちを呼びにいっているあいだにケーキがなくなってしまいました。ケーキを探していると、森にむかってきのみが落ちています。たどってみると森の木たちがきのみのケーキを真ん中に、お茶の会を開いていました。あんまりすてきなケーキになっていたので他の木たちにも見せたくなったらしいのです。そこで、みんなで一緒にお茶の会をすることになりました。
それはそれはにぎやかなお茶の会になりました。というお話です。
気候がよくなりちゅうりっぷぐみの子ども達はたくさん散歩に行き、どんぐりや葉っぱ、まつぼっくりなどをビニールに入れて大切に持ち帰っています。実際に見たもの触れたものが絵本の中に出てきて、優しい色遣いでどんぐりや栗、赤い実など本当に食べてしまいたいくらい美味しそうに描かれているのが見た目にも楽しく、また大事なきのみのケーキがなくなる・・・というちょっとした事件がドキドキしてストーリー的にも引き込まれるようです。
読み終わった後、「ケーキってどんなにおいがするのかな?」と聞くと「青空のにおい」「あまーいにおい」「おさんぽのにおい」などが返ってきました。子どもたちのイメージの柔軟さ、広さに脱帽です。