職員のお気に入りの絵本を紹介していきます。
クラスの子どもたちに読み聞かせた時の反応や、 自分が子どもの時に読んだ(読んでもらった)時のエピソード、 是非おすすめのこの一冊等々、連載したものです。
保育の仕事を始めて最初にかった絵本がこの本です。私が学生の時に講義で紹介されたのが、きっかけなのですが・・・なぜそんなにひきつけられたのかといいますと、本のページの使い方が変わっていたからです。ページに「→」があり、「→」の方に開くと話の続きがあって、自分もお話の中に参加しているように感じるのです。
内容は、娘のモニカが「お月さまをとって」とパパにいいます。パパは娘の願いを叶えてあげようと、はしごを使ってお月さまに会いに行き(この様子を「→」を使って表現しています)、途中でお月さまはどんどん大きくなっていきます(本の1.5倍の大きさにページが開きます)。お月さまに、モニカが遊びたいと言っていることを伝えると・・・これからどんな展開になるんでしょうね。
登場人物も3人で、とても分かりやすいお話です。でもその中にも、子どものちょっとした“お月さまと遊びたい”という夢や、娘の願いを叶えてあげようとする父親の愛情、自然の不思議(月の変化)などが、うまくとけこんで表現されています。
子ども達にも、身近なもので“なんだろう?”“不思議だなー”と考えることを大切にしてほしいと思います。