職員のお気に入りの絵本を紹介していきます。
クラスの子どもたちに読み聞かせた時の反応や、 自分が子どもの時に読んだ(読んでもらった)時のエピソード、 是非おすすめのこの一冊等々、連載したものです。
「マドレーヌ」ちゃんのお話を知っていますか?
パリのリセに通うちっちゃな女の子の話です。私たち日本人は、寄宿舎というのはあまり馴染みはありませんが、子どもの頃私はこのお話が大好きでした。
なぜ、この「マドレーヌ」のお話が好きだったのかと言うと、絵が好きだったのです。この絵本は、読んでもらって面白いのではなく、自分で読む(見る)ことが楽しいのです。実際、5歳児のクラスでこの絵本を読んでみたことがありましたが、案の定あまり受けは良くありませんでした。
絵本とは、字のとおり、“絵”のある本です。ですから絵をみることも絵本を楽しむひとつの要素だと思います。「マドレーヌ」ちゃんも、小さな女の子のなんということのない日常のお話ですが、その背景にはパリの景色が一見乱雑に見えますが、大胆に描いてあります。
“絵”というものは個人の好き嫌いが、はっきりするものだと思います。ですが図書館でも本屋さんでも、たくさんある絵本の中から、“絵”を楽しむ目的で手に取ってみてはいかがでしょうか? 中にはストーリーそのものよりも、読み手に訴えかけてくるものもありますよ。