職員のお気に入りの絵本を紹介していきます。
クラスの子どもたちに読み聞かせた時の反応や、 自分が子どもの時に読んだ(読んでもらった)時のエピソード、 是非おすすめのこの一冊等々、連載したものです。
私が子どもの頃に読んで、印象に残っている本は何冊かありますが、その中でも、去年運命的な再会をした「くらやみえんのたんけん」を紹介します。
私はこの絵本の絵の感じや、何となくのストーリーは覚えていたのですが、どうしてもタイトルが思い出せずにいました。歳を重ねるにつれ、この絵本がなつかしくなって、“もう一度読んでみたい!!”とずっと思っていました。
そんな時、去年ゆり組で一緒に担任をしていた先生が、ゆり組の子ども達に読むために持ってきておられ、私はその時“あぁ、この本は・・・!”と運命を感じました。
この絵本の内容は・・・保育園で夕方残っている男の子2人が、先生が次の日に誕生会の準備に行ったのをみはからって、暗い保育園の探検に出かけます。2人は風に揺れるカーテンや黒い影におどろき、先生がいるはずの台所へとびこみます。そこで、真っ白で大きなかげを見て、おばけと勘違いして、叫んでしまいます。先生が台所にきて、パッと電気をつけると・・・真っ白いかげは、うさぎの形をしたケーキだったというお話です。
私は改めてこの本を読み返していくうちに、昔感じていたことを思い出しました。探検をする場面では、ドキドキしていたこと。最後のうさぎのケーキの絵がとても好きで“おいしそう”“本当にこのケーキがあったらどこから食べよう?”など“くいしん坊万歳!”だった私はいろんな想像をしたものです。去年ゆり組で、この絵本を読んだ時は、やはり子ども達も昔の私のように、探検の場面ではドキドキした表情で、そしてうさぎのケーキが出てくる場面では目を輝かせていました。
私が好きだった絵本を、子ども達が喜んで見てくれ、ますます好きになった一冊です。