職員のお気に入りの絵本を紹介していきます。
クラスの子どもたちに読み聞かせた時の反応や、 自分が子どもの時に読んだ(読んでもらった)時のエピソード、 是非おすすめのこの一冊等々、連載したものです。
私が子どもの頃、大好きだった絵本に、「もりのおかしやさん」というのがあります。
私が4歳の誕生日の時にもらった絵本でした。
内容は、お誕生日の「あなたのかたちのケーキ」をつくる、森の小さなお菓子屋さんの主人いたちさんのところに、ある日、ケーキをつくってくださいという差出人不明の謎めいた手紙がやってきて・・・というものです。
いろんなあめをとかして作られたとかげさんのケーキ、ふわふわのマシュマロで作られたうさぎさんのケーキ・・、いたちさんがつくる美味しそうで美しいケーキにうっとりしながら、いくつになっても何度も繰り返し読んでいたのを覚えています。
最後は一体誰が手紙をくれたのか? という小さなミステリーに話が展開していくところも、子どもの私としてはたまらないもので、後の展開を知っているくせに、なぜか、何度も読み返す度にドキドキしていました。
この絵本は話も面白いのですが、素朴で色彩がとっても豊かな色鉛筆で描かれた絵も素敵で、「こんなふうに描いてみたいな~」と私自身が絵を描くことを好きにさせてくれた一冊です。
杉の子の子どもたちにもこの絵本をみせてみて、おいしそうなケーキにうっとりしたり、話の展開にドキドキしたりと、一緒に楽しんでみたいなと思っている私です。