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              ◆『ヨコハマ買い出し紀行』舞台地検証全盛時、アルファさんが横浜で野宿をした丘は「野毛山公園(展望台)」であるとか、「掃部山(かもんやま) 
              公園」であると推察されていました。私もそれに異論を唱えるつもりはなく、「うん、たぶんあれは野毛山公園なんだろうな」とか思いつつ、けれど実際に 
              現地に訪れてみると、意外にも「なんだかしっくり来ない感」をずっと覚えていました。 
               これはいったい何なんだろう?と考えると、やっぱり作中での〔この数年で世の中も随分変わったわ〕とアルファさんが心の中で呟いたシーンに見える、 
              あのゆったりと寝転べるような《ゆるやかな丘の斜面感》がないのが要因なのだろうなと感じました。そんな《丘の斜面感》のみを最重要項目においたう 
              えで辿り着いたのが、横浜市南区にある「清水ヶ丘公園」です。 
               ここは地べたに寝っ転がりながらパノラミックな眺望を楽しむことのできる、素晴らしい立地条件を備えた公園です。ランドマークタワーもしっかりと見え 
              るのもポイント高し。惜しむらくは、園内に隣接された体育館が少し視界を遮るのが残念なところ。これがなければ横浜方面もバッチリと一望だったの 
              ですが、井土ヶ谷方面の街並みを広範囲に俯瞰できるだけでも充分な展望スポットと言えるでしょう。ここから見る夜景も魅力的で、思わずアルファ 
              さんのように野宿してみたい気分に駆られますが、現代では通報案件にされてしまいそうなので控えたほうが宜しいようです。 
               ちなみに丘の頂上にある印象的な木はエノキで、フォークデュオ『ゆず』の「からっぽ」という曲のPVのロケ地としても有名らしいですね。また、公園内 
              の地下を貫く「大原隧道」は歴史的に価値のある土木遺産で、その独特の雰囲気は一見、というか歩いてみる価値ありです。行くのが少しばかり不 
              便な場所ではありますが、いろいろと見るべき所も多い公園です。丘の麓には桜も植えられ、花の時期にも良いかと思います。 
               というワケで細かに舞台地設定と照らし合わせてみると、実はそれほど符合しない場所なのではありますが、あくまでも《丘の斜面感》のイメージとい 
              うことで。横浜の街並みを見下ろせる高台公園は、こんなトコにもあるよ、という参考程度にでもご覧いただければと。でも実際に行けば、きっとここの 
              良さを実感できると思いますよ。三浦半島に行く際、私はここで朝飯のオニギリを食べるためだけに、わざわざ立ち寄ることがあります。 | 
             
          
         
        (2021年03月23日撮影) 
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