五社神社例祭(16.08.06) 静岡県浜松市天竜区佐久間町浦川
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榊を持つた赤鬼。 |
上の写真の右隅の鬼の面の裏、彫刻師や寄進者等の記載はない。務めた若い衆のメモ? |
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子供は鬼を見ると逃げ出す……。 |
今では浜松市に入つてしまつた浦川、ここは東栄町のすぐ隣である。ここの浦川祭は4地区合同の花火で知られてゐる。4地区のうちの2地区のお宮か
ら鬼が出る、と思つてゐたら、柏古瀬地区の鬼は数年前に出なくなつたといふ。現在出てゐるのは町地区の五社神社の鬼である。ここは赤青2匹づつ、計4匹が
出る。神事終了後にお祓ひを受けて、御輿渡御の行列とは別に、しかも4匹バラバラで出て行く。榊を持つてゐる。この榊で軽く頭をたたいてもらふと無病息災
ださうである。ただしこれは大人だけ、子供達にはさうしない。逃げなければ榊で尻をたたく。逃げれば追ひかけて尻をたたく。強くたたくことも多いために、
神社を出て間もなく、榊はほとんど葉がなくなつてしまう。換へも用意されてゐるので、鬼は子供達を求めて地区内を歩き回る。さうして1時間ほどすると、御
輿渡御の行列も神社に帰参する。その頃に鬼もまた神社に帰るのであつた。