保育者と父母を結ぶ雑誌「ちいさいなかま」の紹介をします。
「ちいさいなかま」を読んで感じたこと、思うことを伝えたい! そんな気持ちをお届けする連載です。
寒さが、また一段と増す季節となりました。子どもたちは、ひんやりとした空気を肌で感じたり、雪が降るたびに大喜びで窓の外を眺めたり、冬の季節を感じながら過ごしています。
さて、今月の「ちいさいなかま」の特集は「どうしたらいい?職員同士の関係」です。保育士の離職理由の上位には、人間関係の問題があり、忙しい中、職員同士で理解しあい、支えあう事が難しくなっています。「ちいさいなかま」では、一人ひとり違う人間が、保育を「いっしょにつくる」ために、職員同士で自分の思いを言い合える関係をつくること本音で語れる職場づくりをすること、などについて特集されています。その中でも、ある保育園では職員会議で本音を語り合う場があり、ベテランも若手も関係なく、お互いに日々の悩みや感じたことを打ち明けたことで、職員集団の雰囲気がいい方向へ変わったという話がありました。杉の子保育園でも、毎月職員会議を行なっています。会議では、日頃の子どもたちの様子などを話し合うだけでなく、職員同士の悩みを共有できる場があると、より職員同士で本音を語り合えるようになり、職員一人ひとりの思いにていねいに耳を傾けることで、本音を語れる職場作りへの一歩になるのだと感じました。
『ちいさいなかま』では、他にも遊びのわざやレシピの紹介がされています。今月の遊びは「うまはとしとし」です。子どもたちの大好きな遊びです。抱いてもらったり、ひざに乗せてもらったり、手を握ってもらったり、とても近い距離で遊ぶことで、子どもは大人の声や表情を身体全体で感じることができます。子どもをひざの上に乗せて、ひざをはずませたり、布を上下に振りながら歌ってあげたり・・・さまざまな楽しみ方があるので、ぜひお家で、子どもと触れ合いながら遊んでみてください。
長瀬美子さんの連載、「乳幼児期に育つこと、育てたいこと」の今月はテーマは、『3歳以上のあそびにおける教育』です。保育園でのごっこ遊びは、集団生活でなければ得ることのできない貴重な経験を提供してくれる機会です。ちゅうりっぷ組でも、お店屋さんごっこや病院ごっこなど、友だち同士でのごっこ遊びを楽しんでいます。私も保育者として、私が決めて子どもを遊ばせようとするのではなく、子どもたちと楽しめる世界を探り、自分も参加して楽しみながら一人ひとりが何を楽しんでいるかに共感し、その思いを尊重して活動を促すような関わりをしていきたいと思いました。
2月4日(日)の子育て保育のつどいでは、長瀬美子さんの記念講演「豊かな心を育てるとは」と分科会「現場の視点で新要領・指針を考えあう」があります。遊びや保育所保育指針について、たくさん学べる場になると思います。ぜひ、お話を聞いてみてはいかがでしょうか。