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おおきいなかま、あつまれ~!

 保育者と父母を結ぶ雑誌「ちいさいなかま」の紹介をします。
 「ちいさいなかま」を読んで感じたこと、思うことを伝えたい! そんな気持ちをお届けする連載です。

2018年1月号
2018年1月号

 新しい1年がスタートしました。年末年始だからといってゆっくり、のんびり…とはいかなかったと思いますが、親戚の方と会ったり、お正月ならではの食事や遊び、雰囲気を楽しまれたのではないかなぁと思います。
 お正月といえば、コマ、たこあげ、羽根つき、かるた、百人一首、すごろく、福笑い、けん玉、だるま落とし・・・などの遊びが連想されますが、実際に遊んだことがある方は、少なくなってきているんでしょうね。
このような遊びには、子どもへの健やかな成長や家族への願いなどが込められているようです。
昔ながらの遊びが伝承されていき、親子と、また祖父母や兄弟と…と世代を越えて楽しめると、その時の素敵な思い出となっていくんでしょうね。
 
 毎月ちいさいなかまに連載されている、長瀬美子さんの「乳幼児期に育つこと、育てたいこと」の1月号は“あそびにおける「教育」”(p88)でした。
子どもの成長・発達にとって「遊び」は必要不可欠。
そしてそれは、安心できる人との関係、やりとり、共感、共有など、決して一人では成立されないものです。やはり、TVやスマホなどとの接触では経験できない人との関わり・つながり、直接的な経験、いろいろな感情の交錯などを大切に、子どもにとって豊かな遊びは何だろう、心から笑い合って楽しめることって何だろう…と模索しながら、子どもと楽しみながら「遊び」をみつめていけたらなと感じました。
 担任している2歳児クラスちゅうりっぷ組でも、たくさんの遊びをしてきましたが、その中でも様々な「感触遊び」を楽しんできました。砂、水はもちろん、プランターの土づくり、小麦粉粘土、油粘土、片栗粉、スライム寒天、氷、絵の具(指先で、手のひらで)、料理保育(きな粉団子づくり)…とサラサラ、ザラザラ、ベチャベチャ、ヌルヌル、トロトロ、ビローン…いろいろな感触に触れ「楽しいね!」「トロトロよ~」「ホラ!形が変わってってる~」と、その気持ち良さやちょっと苦手(な感触)だな~など、友達や保育士と共有しながら、物の変化や製作を繰り返してきました。遊びの中で、子ども同士の関わりや会話がぐ~んと広がっていったのを感じます。
 
 この連載をされている長瀬美子さんが、2月4日(日)の10:00から、福岡市中央市民センターで行なわれる「子育て保育のつどい」で講演をされます。
「あそび」の研究をされているとのことです。
ぜひこの機会に、お話を聞かれてみてはいかかでしょうか?
 
 今月は、特集号「今、子どもたちに何が起きているか」~保育現場からみえる子ども・家庭の貧困と社会的課題~も発行されます。
乳幼児期だけでなく、学童期、青年期・・・と子どもの未来は続いていきます。
保育園時代だけではなく、その時々の子どもや保護者の諸事情や諸問題に寄り添う事やつながりが必要で、それがとても重要だという事を改めて感じる特集でした。