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おおきいなかま、あつまれ~!

 保育者と父母を結ぶ雑誌「ちいさいなかま」の紹介をします。
 「ちいさいなかま」を読んで感じたこと、思うことを伝えたい! そんな気持ちをお届けする連載です。

2017年10月号
2017年10月号

 気持ち良い秋晴れの下、伸び伸びと身体を動かすことを楽しんでいる子どもたちです。 れんげ組の子どもたちも動きがだんだん活発になり、元気いっぱい遊んでいる姿に、いつもパワーをもらっています。
 ちいさいなかま10月号の特集は、「運動会で大切にしたいこと」です。 私が小さい頃の運動会は、踊りを踊ったり、かけっこなど競い合うようなイメージでした。 10月号のなかの様々な園での実践を読んで、保育者が子どもたち同士で考え、試行錯誤して作り上げていく運動会に、考え方が変わりました。 また、子どもたちが成長していく過程での素敵なエピソードもたくさん載っています。
 その中で、特に印象的だったのは「『できた』より大切にしたい自分への手応え」というたんぽぽ保育園の実践です。 それは、子どもたちと考えた「そんごくう」をテーマに競技をおこなうのですが、丸太登りに挑戦するSさん。 友だちのできた姿に刺激を受け「やってみたい」という気持ちに繋がり、日々努力をし、葛藤しながらできるようになった時、ずっと見ていた友だちが、自分のことのように喜んでくれたそうです。 自分のこれまでのがんばりを認めてくれた思いに、より誇らしさを感じ、その姿を見守っていた友だちも心を動かされ、挑戦していくエネルギーに繋がったという事です。 この実践の中に「子どもたち一人ひとりが「できない」という思いに向き合いながら、それでも「やってみたい」と自分の世界を広げる時、わずかなことでも、子ども自身が手応えを感じ、その確かな経験が土台となって力をつけていく」と書かれています。 私は、子どもたちの見せ場である運動会なので「できた」姿を見せるべきだと思っていましたが、この実践で保育士が達成させるのではなく、子どもたちの“やる気”で達成することが、何より大切だということを学びました。
 杉の子保育園では、ただいま運動会の練習真っ最中です。 私は、1歳児クラスを担任していますが、何度か1歳児クラス以外の練習を見に行きました。 その中で、特に印象的だったのが「ひまわり組の竹のぼり」です。 一生懸命竹をのぼっている友達の姿を見て「がんばれー!」と応援している声がなどの声が響き渡っていて、これこそが、子どもたち自身のやる気から生まれたものなのだろうなと感じ、素晴らしいなと思いました。  ちいさいなかまでは、他にも「子育て日記」や「絵本のじかん」というページがあります。 このページには、子育てをする上で共感できたり、参考になる内容がたくさんあります。 保育の現場でも家庭でもですが、子どもたちの行動に悩む事が多いと思います。 「ちいさいなかま」を読んで、少しでも悩みが共有できるといいですね。