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おおきいなかま、あつまれ~!

 保育者と父母を結ぶ雑誌「ちいさいなかま」の紹介をします。
 「ちいさいなかま」を読んで感じたこと、思うことを伝えたい! そんな気持ちをお届けする連載です。

2017年6月号
2017年6月号

 ちいさいなかま6月号の特集は「乳児の『食べる』を支える」です。 杉の子保育園の給食では、毎月旬の食材がたくさん使われています。 今、ゆり組でも、給食で使うスナップエンドウのすじ取りや、さやえんどうの皮むきのお手伝いをしています。 自分達がお手伝いした食材が給食にでてくると、どんなに小さく切ってあっても見つけて、嬉しそうにしている子どもたちです。
 ある日のおやつの時間。「今日はクッキーだよ」と言うと喜んで集まってくる子どもたちでしたが、グリンピースが入っているのを見つけて少し渋い顔をする子も…。 野菜が苦手な子も多いゆり組さんです。 「みんなが皮をむいたグリンピースだね」と言いながら、少しでも食べてほしいなあと思って見ていると、子どもの中から「わあ!クッキーおいしいね!」という声が。 その声につられてグリンピースが苦手な子ども達もぱくぱく食べ始めました。 クラス全員で「おいしいね」と共感しながら食べる、楽しいおやつの時間になりました。

 さて、特集のなかに「子どもたちにたくさんのドキドキわくわくの経験を!」という保育園の栄養士さんの実践が載っていました。 イヤイヤまっさかりの2歳児K君は苦手なきゅうりをお皿の上でコロコロ。 「きゅうりってなカリカリッ、コリコリッていい音なるねん。聞きたいなぁ~。」という給食さんの言葉を聞いて、Kくんはきゅうりをパクリ!カリカリもぐもぐ…。 「K君、いい音やわぁ」と言っている間に、お皿はピカピカ。 きゅうりの音を通しての共感をきっかけに、きゅうりをおいしいと思えるようになったKくん。 とても素敵な「心」ふるわす経験”だなと思いました。
 かまない、好き嫌い、あそび食べなど悩みの多い乳児期の「食べる」ということ。 「残さず食べて!」「席を立たない!」と、つい注意したくなりますよね。 読者の声のページには、そんな「食べる」の悩みがたくさん載せられています。 見て、触れて、聞いて、匂って、味わう。 五感を使いながら「食べる」ということを子どもと一緒に楽しんでいきたいですね。