保育者と父母を結ぶ雑誌「ちいさいなかま」の紹介をします。
「ちいさいなかま」を読んで感じたこと、思うことを伝えたい! そんな気持ちをお届けする連載です。
ちいさいなかま8月号の特集は「なんといってもいのちが大事」という題で、いのちや平和を子どもにどう伝えていくのか、実践や読者の声が紹介してあります。「平和ってなに?」と問われるのは、まだ少し難しいかもしれない子どもたちに、どう伝えていけば良いのかとても難しいですよね。読者からのひとことのページでは、“自分自身が大切にされていると実感でき、確信できることが基本になると思う”という声が載っていました。まずは、自分の命を大切に思うことが、周りの友達を大切に思うことに繋がり、そういう輪が“平和”ということなのかなと思いました。「他人から大事にされるって嬉しいな」という実感をたくさん経験させてあげたいですね。
平和夏祭りで、職員が歌った「青い空は」「ぞう列車よはしれ」は、歌うことが大好きなゆり組の子ども達のお気に入りの曲になっています。「今日は何歌う?」と聞くと「青い空はがいい」と、伴奏がなくても自然と歌い始める子どもたち。歌をきっかけに、戦争や平和について伝えていけたらいいなと思います。
さて、8月号の連載の中で、私が興味を持ったのは「やってみたいを大切に」という保育実践です。好きな遊びに向かう子どもの集中力にはびっくり。時には、同じパズルを繰り返し繰り返し1時間も続けていたり……。私も幼いころは、草花を石で磨り潰してみたり、自転車を一日中乗り回してみたり、同じ遊びを飽きることなく毎日夢中でしていたなあと思い出しました。
この連載を読んで、「こうしてほしい」「こうなってほしい」という大人の思いがあるように、子どもにも「あれをしたい」「これをやってみたい」という思いがあるのだということに改めて気づかされました。興味のないことはやりたくないのは、大人も一緒ですよね。「おもしろそう」「やってみたい」の気持ちを育てることが、子どもの意欲を掻き立て、成長に繋がっていくのだと思いました。
今、プール活動が楽しくてたまらない子どもたち。プールに入っている時の子どもたちの目は、とてもキラキラしています。やりたいことを存分に楽しめるって、とても素敵なことだと思います。子どもが夢中になれる遊びを見つけられるよう、子どものやってみたいを真ん中においた保育を考えていきたいと思いました。