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おおきいなかま、あつまれ~!

 保育者と父母を結ぶ雑誌「ちいさいなかま」の紹介をします。
 「ちいさいなかま」を読んで感じたこと、思うことを伝えたい! そんな気持ちをお届けする連載です。

2015年12月号
2015年12月号

 何日か続いた雨が、一気に冬を連れてきてくれたような寒さになりました。外の世界に興味を持ち、変換にも気づくようになってきた0歳児の子どもたち。風に吹かれて散っていく葉っぱを、口々に「お!あ!」と良いながら指を指して興味津々です。だんだん寒くなってきますが、天気の良い日は外に出かけて、冬の空気も楽しみたいと思います。
 『ぐ~っと深めるあそびのカギ』でわらべうたについて載っていました。部屋の中でも外でも、どこでも遊べるわらべうた。学生に取ったアンケートで、小さい頃に遊んだ「言葉あそび・うたあそび」の結果は、“わらべうたあそび”が多かったそうです。昔ながらに伝わってきたわらべうたは、日本人の耳に心地よく響いてくるように思います。豊かな遊びも、そこで支えられている気がしています。0歳児からうたを通して親しんできているわらべうた。将来、少しでも子どもたちの心に残るような関わりを大事にしていきたいと思いました。
 今月の特集は『「ちょっと気になる子」の保育』です。保育士にとって、クラスの中で「この子には、どういう対応をしていったら良いだろう」と悩むことは多々あります。それが、すぐに発達の問題に結びつくわけではありません。この子自身にとっての本当の願いはなんだろう?その願いの先にある、“大きくなりたい”思いを手助けしたい、その手助けした先にある成長は、どんな姿なのだろう?という思いがあるからこそ悩むのです。そのために保育士は、日々の子どもたちの姿を見て、試行錯誤しながら、学んでいかないといけないと思います。
 今回の実践の中にも、いろいろな手立てや、働きかけの工夫が載っていました。子どもの気持ちが混乱する前に、大人側が少し補助しておく、大好きな箱を用意して気持ちをコントロールできるような場所を保障する、トラブルが起こったら、その子自身でなぜそうなったかの振り返りを保育士と行うようにする、振り返りシートを利用して情報を共有するなど。その裏には、一つ一つ丁寧に子どもたちの姿を見て関わってきた保育士たちの努力があるからこそなんだ、と感じました。
 一つ一つ丁寧に見ていくには、「この子の、この姿素敵だな」「あ、こんなところで成長してたんだ」「今日は調子が悪いけど、何かあったかな」など小さなことに気づいていく目が必要不可欠です。それには、保育に対する心のゆとりも大切だと感じます。実践している方の手記を見ると、学習したり、日々の保育を反省して振り返ったりする中でこそ、子どもたちに対する心のゆとりも出てくるのかもしれないと感じました。毎日の積み重ねを大事にしていきたいと思います。
 12月はクリスマスや年末に向けてのイベントが続きますね。小特集で大掃除についても書かれていました。それぞれのご家庭で、きっと色んなやり方や工夫があるのではないでしょうか。子どもたちのお手伝いは?など読んでいて楽しかったです。私も…“わたしのくふう・コツ”を早速真似して、今年こそ、部屋をきれいにして、気持ちよく年始を迎えたいと思います!