保育者と父母を結ぶ雑誌「ちいさいなかま」の紹介をします。
「ちいさいなかま」を読んで感じたこと、思うことを伝えたい! そんな気持ちをお届けする連載です。
暑い暑い毎日が続いていますね。もう8月です。8月といえば・・・合研(全国保育団体合同研究集会)です。保育士だけでなく、保護者の方や学生、子育てに関わる方達が集い、学び、語り合うものです。もう、ご存知の方ばかりと思いますが、今年の合研は8月2日(土)~4日(月)に、ここ福岡で行われます。前回福岡で行われたのは15年前。来年は東京開催とのことで、福岡で行われる今年は大いに盛り上がるべく、暑い夏をもっと熱く!とキャンペーン等と行ってきました。
この“合研”は1968年に長野で誕生した集会です。それから毎年開催されてきましたが、年に一度だけでなく、日常的にこんな交流をしたい、保育士や保護者の思いから、合研から『ちいさいなかま』の雑誌がうまれたのです。今夏は『ちいさいなかま』片手に、国際センターや国際会議場、福岡大学に集いませんか?当日受付も可能です!子育ての息抜きに、学びにいかがでしょうか?会場でお待ちしています!
さて、保育園では水遊びやプールが始まり、2階のテラスにあるプールからゆり・こすもす・ひまわり組の歓声がたくさん聞こえてきます。ちいさいなかま8月号を開いてすぐの「思わずパチリ」では福島の保育園での、除染により2年ぶりにプールを楽しんでいる写真が掲載されています。毎年、プールを出し、友達と一緒に水しぶきを浴び、友達の応援で顔つけをがんばったり宝探しゲームを楽しんでいる杉の子保育園の子どもたち。これが当たり前のように感じてしまいますが、そうではない現実もこの日本のどこかにあるんですよね。最近、年長クラスひまわり組では「平和って?」という事を考える機会を持ち、それに関する写真や絵本にふれることも多いのですが、「戦争をしない」ことだけではなく、「おいしいご飯が食べられること」「お布団でぐっすり眠れること」「お家があること」「家族がいること」「友達と遊べること」・・・そんな日常がとても大切で、ありがたいこと、嬉しいことなんだな、と気づいてきている子どもたちです。これから、子ども達ともっと深めたいな、と思うテーマです。
今月号の特集は「言いたいけれど、言えないとき」。「聞きたくても聞けないことについて」「“話せる”ようにするには?」など保護者と保育士、保育士同士の、主に大人同士での事が書かれていました。この特集を読みながら、すぐにクラスの子ども達と自分とのことが思い浮かんできました。「子ども達って言いたいことちゃんと言えているかな・・・」「困ったとき、わからないことがある時など素直に出せているかな・・・」などと、子どもとの関係を振り返るきっかけとなり、「ねぇねぇ聞いてほしいことがあるんだ!」「先生に話したい!」となるには、たくさんの共感や安心感、信頼関係づくりが土台となっていくということを改めて感じることができた特集でした。
8月号は臨時増刊号『連絡帳・こんだん会・保育参観』もあります。いろいろな園のこだわりや様子が盛りだくさんです。こちらもぜひご覧ください。