保育者と父母を結ぶ雑誌「ちいさいなかま」の紹介をします。
「ちいさいなかま」を読んで感じたこと、思うことを伝えたい! そんな気持ちをお届けする連載です。
今月は読み応えのある内容が盛りだくさんで、どこを紹介しようかと迷いましたが、7月号を受け取った時に、まずページを開いたのは『園で人気のふれあいあそび』(P38)でした。先月のこのコーナーでも触れてありましたが、ついに杉の子保育園の遊びが掲載されたのです。一人遊びから、「トモダチトアソビタイ」「イッショニテヲツナギタイ」そんな想いが芽生え始める1~2歳の時期…。この「なべなべ」は、友達や先生と手をつなぐことが嬉しく、一緒に「すきすき~」と仕草をしたり、友達と共感する姿がとてもかわいいんです。昨年度のすみれ組の子ども達も大好きで、よく楽しんでいたので、「ちいさいなかまで紹介される」と知らされた時は、跳び上がって喜びました。仕草をしている子ども達の姿を見ているだけで、私達も自然と笑顔になります。どの年齢の子どもたちも好きですし、簡単にできますので、ぜひお家でもやってみてくださいね。
それから今月の特集は『自己主張?わがまま?』(P16)のタイトルで2歳時期の“ダダコネ”と“自己主張”の受け止め方や、その言葉の裏にある子どもの心の発達が書かれています。「こちらから伝えることばかりに、一生懸命になりすぎていなかったかな…」「保護者の方と悩みや子どもへの想いを共有できていたのかな」私自身、読者のページを読んで、改めて自分の保育を振り返りました。これから、自己主張の時期を迎える子、まさに時が真っ盛りの子など、いろいろおられると思いますが、悩みを共有しながら、明日からの子育てに活かせるヒントが見つかるといいですね。
ひまわり組は、杉の子保育園の年長児として、自分のことだけでなく、保育園のためにお仕事を担っていることや、小さい子にも目を向けることが多いです。「来年からは小学生」そんな期待も大きく、ついつい大人は「こうしなければ」と要求してしまいがちになります。子ども達は一生懸命それに応えようとしていますが、本当は「できるかな?」「できなかったらどうしよう…」そんな不安もいっぱい抱えている年齢なのです。その『5歳児の発達』(P84)が今月から連載されています。この時期に何が大切なのか、どんな力をつけておきたいのか、そのために大人ができることって何だろう。
そのことを改めて考える機会にしてほしいです。「就学のために」「学校で困らないように…」ではなく、「自信を持って学校生活に向かえる」基盤を育てていくことが大切だと思います。5歳児の“心の揺れ”に気づき、寄り添いながら、本当の5歳児としての成長を見守っていきたいですね。
今月もちいさいなかまから、たくさんの学びと元気をもらいました。