保育者と父母を結ぶ雑誌「ちいさいなかま」の紹介をします。
「ちいさいなかま」を読んで感じたこと、思うことを伝えたい! そんな気持ちをお届けする連載です。
まず一番におっ! と目にとまったのは『新米ママのいとをかし…』の漫画のページです。
あら? 私のことが描いてあるわって思いました。
「ねぇ、お母さん、ダイエットせんと?」と小3の娘からよく言われています。
さて、今月の特集は「運動会をどうつくる?」ですが、“運動会-練習の過程にこそドラマがいっぱい”という座談会が面白かったです。できるできないよりも大切なこと~がんばっている姿が感動、その姿を応援したり支えたりするなかまの姿にまた感動なのですよね。自分のことのようにはがゆい思いをしたり、喜んだりする子どもの心の育ちが見えたときに私たちは喜びを感じます。子どもたち同士が教えるのってまぁ、見事にその子にピタッとくることをいうんですよね、それは自分も同じ所でつまずいた経験があったりするからなんでしょうね。素敵です。ハプニングに日ごろの保育が問われる~ドキッとすることばですね。でもその通りだと思います。行事の当日ってドキドキしているし、お客さんいっぱいだし、いつもとはちょっと違う場面で何かハプニングってつきものです。発表会もそうですが、その時にどう子どもと向き合うか、気持ちに共感したり、後押しができるかって保育の姿勢が見えちゃいます。当日をどう演出するかも私たちの楽しみでもあり、悩むところでもあります。我が子もそのなかま達も楽しく、もてる力を出し、身体や心の育ちをみんなで喜び合えるような運動会がいいなあって思います。もちろん大人が大いに楽しんじゃう種目も好きです。
今年度は4月から「保育制度のきほん」という連載も始まっていますが、大変わかりやすく読み応えのあるものです。日本という国は子どもを大事にする国かが疑わしいことが次々と進められているようで怒りを感じます。「認定子ども園」の話を聞かれたことはありますか?昨年度モデル事業が行われた総合施設が本実施ということですが、内容をみるとお粗末です。国のお金も責任もどんどん減らして、施設、人員等の基準も下げていって、お好きに競争して保育運営してください! という感じです。子どもの育ちがどうか? とか子どもが育つには手間もひまもお金がかかるのだということが全くわかっていないようです。児童憲章にはどの子も等しく幸せに生きる権利があると唄われていますし、子どもの権利条約だって守る義務があるはずなんです。この間、下司ケント君のお母さんからデンマークの子育てのお話をうかがいましたが、単純に比較できることではありませんが、あまりの国の子どもへの視線、思いの違いにため息がでる感じでした。子どもは国の宝であり、大切にするのが大人の役目であること、子ども時代は子どもらしく過ごすために時間と空間をちゃんと保障すること、総理大臣も大学の先生も保育士もお父さんでありお母さんであるということを大事にし、子どもと共に過ごす時間をつくる、食卓を囲むように仕事はきりあげとっとと家に帰る(保育園は16時半にしまり、延長無し)など私たちの生活とはほど遠い話にしばし呆然という私でした。が、私たちも黙ってはいません。
子どもたちのためにできること、子どもたちの健やかな育ちを保障することを考え、行動しなくちゃ!!です。父母の会の保育運動部では秋の署名活動に向けて請願項目の検討をしています。思いを一つに動き出しています。そうそう、今月号には全国合研の学びを深めるための基調報告が載っています。是非一読されて下さい。大分の九州合研にもどしどし参加しましょう!!