幼児期の英語学習
率直に言って、幼児期からの英語学習という事にはあまり賛成できません。
よく、日本人の英語の発音はなってない、LとRの発音がどうのと言われます。
「高学歴とか言っているが、通じない英語じゃ使えないだろう」などと
バカにしたような言い方に傷ついた方もいらっしゃるのでは?
確かに、「英語耳を鍛えるには三歳まで、絶対音感は七歳までに」という
研究例もあるようですから、そういうこともあるのでしょう。
幼児期から耳慣れしていれば、英語学習は楽かもしれません。
しかし。
人間は何かを考えるとき、母国語で考えます。
日々家庭でやり取りされている言語、学校での授業、友達との会話、
そういう言葉で考え、行動しています。
ですから、考える力の増強、学力向上のためには
日本語の語彙を豊かにすることこそが、大切です。
りんごは英語ではappleと言うことを覚えさせるのは面白いかもしれませんが
「リンゴにはこんなに種類がある、こんなふうに木に生る、こんな味がする
こういう食べ方もある、リンゴの剥き方は・・・・・・」などということを教えたほうが
アタマの活性化にはよほど効果があります。
また、英語と日本語とでは語順が異なるため国語学習の混乱のもとにも
なりかねません。
英単語をたくさん覚えることそのものは、≪アタマをよくする≫のにいい。
記憶力の向上につながるかもしれません。ですから
ご家庭での十分な反復練習が、国語・算数に加えて可能ならば
会費を頂くことにやぶさかではありませんが、
英語単科での幼児入会はお断りしています。