アミメウナギ属

ニョロニョロ細長い体型からウナギ呼ばわりされているポリプテルスの仲間。 1865年にスミスが2標本に基づいて属名をエルペトイクティスErpetoichthysとつけましたが、なんやかんやあってカラモイクティスCalamoichthysとなりました。 近年の分類改定によって元のエルペトイクティスに戻りました。流れが ややこしいしエルペトイクティスって言いにくいしで流通名のアミメウナギと呼ばれています。

1属1種が現存種として知られています。一般的にいうポリプテルスとはポリプテルス科よりも更に細分化したポリプテルス属を示すのでアミメウナギ属は含まれないことが多い。

アミメウナギは沿岸の汽水域にも生息していることから、塩分に対する耐性が低い非塩耐性魚で一次的淡水魚とされるポリプテルス科が実際のところ淡水域でのみ進化したのか謎のひとつとされています。

エルペトイクティス カラバリクス
カラバリクス カラバリクス
流通名カラバリクス、アミメウナギ、ロープフィッシュ、リードフィッシュ
学 名Erpetoichthys calabaricus Smith,1865
属名 由来 ギリシャ語由来で這う魚
herpeton:這う、這いまわる、蛇
ΙΧθύς(ichthys):魚
herpeton の h が抜けてEからはじまっている学名はスミスのスペルミスらしい。 旧属名のCalamoichthysとは細長い筒状体型から Καλαμος:葦 、ΙΧθύς:魚 の意味でつけれらた。
種小名 由来基産地のナイジェリア南東沿岸部にあるカラバルcalabar
特 徴 ガノイン鱗、幼魚期の外鰓、ウキブクロは肺機能を持ち空気呼吸を行うが、ポリプテルス属と大きく異なり腹ビレが無く、歯の噛み合せ面にできる小さなくぼみの小窩も無い。
体色は緑褐色で、胸鰭にひとつの大きな黒い斑点がある
生息地
ウエメ川Ouémé River(ベナン・ナイジェリア)
Ogun River(ナイジェリア)
クロス川Cross River(ナイジェリア・カメルーン)
サナガ川Sanaga River(カメルーン)などカメルーンの沿岸川
チロアンゴ川Chiloango River(コンゴ・コンゴ民主共和国)
小離鰭数7~13 尾鰭条数 
尻鰭条数オス:11~15 メス:9~12
体周鱗数30~34 側線鱗数106~114
背中線鱗数58 脊椎骨数110~113
最大サイズ400㎜ 平均サイズ370㎜