ガー:病気・ケガ

硬い硬鱗(こうりん-Ganoid Scale)で体表面を覆い守るガーは、白点病・水カビ病などの感染症やスレ傷による二次的な細菌感染に強く病気になりにくい丈夫なサカナです。 幼魚期ならともかく成魚ともなれば なおさらです。それなのに感染してしまったら。そこからが大問題。

市販の観賞魚用 治療薬品に必ずと言っていいほど明記されている注意事項「古代魚には使用しないでください」 古代魚って種類が多くて範囲広すぎですが、ガーも古代魚に入るので治療薬品には弱いとされています。薬浴で治すつもりがトドメ刺しちゃった!て事のないように。 できるだけ使用しないよう日ごろの管理が肝心で、異変には早急な処置をとれるよう心がける必要があります。

ガーのかかりやすい病気・ケガは以下のようなものがあります。

細 菌 エロモナス病 別名:立鱗病、ポップアイ、穴開き病
体表がガサガサし色が悪くなる、鼻孔が赤くなる、目が飛び出る、皮下出血による赤斑、ウロコが逆立つ など
カラムナリス病 別名:エラ腐れ病、尾腐れ病、ヒレ腐れ病、口腐れ病
ヒレの先が白濁や扇の骨組みだけの状態、口の周辺がただれる、淡黄色の粘液物がエラにつく状態など全体に溶ける
寄生虫 イカリムシ 体表面やエラに 細く短い糸状のものが体に突き刺さる
チョウ 円形の5㎜前後のものが付着
体を底砂などに擦りつけて 痒がるような動作をする
その他 スレ傷 混泳魚からの攻撃・飛び出し事故などによるスレ ヒレの裂けなど
転覆病 引っくり返りおなかとを上にし、水面に浮上 もしくは水底に沈んだ状態のままになる
背曲がり ガーの背が湾曲した
目の白濁 目が白く濁っている
ミズミミズ 水槽のヘリや水中に細い虫が動いている

治療薬を使わず代わりに塩水浴をさせる手もあります。多少の病気やケガの治療には①塩水浴と②水換えと③加温でいけるので、もし処置が必要となった場合、あわてず薬浴などさせず この3つを行って様子をみて下さい。

一般的に濃度は0.5%(水1Lに対して塩5g)アリゲーターは汽水域や湾岸・湾の海水域でも生息してるくらいだし、濃い分には問題ないだろう的な考えは体内の塩分濃度に対しての浸透圧どうのこうので負担になります。 またガーの長距離移動は限りがあるので、内陸部と沿岸部の集団間にも塩耐性の遺伝的差異があるとか無いとか。

塩対応してみる