
Formation
化石が発見されるFormationとは地層の基本単元、つまり地層を堆積物の総合的な岩石的性質で区分するときの基本になる単位層の事。同じような環境のもとで堆積した一連の地層が上層と下層とがはっきり区別できるものを示します。
アトラクトステウス属Atractosteus
現存種はアリゲーター、トロピカルジャイアント、マンファリの3種。
ハンガリー バコニ山地のイハルッコ地域Iharkútの白亜紀後期 サントニアン期Santonian地層から、アリゲーターやトロピカルジャイアントの前肛門ウロコに類似した化石が大量に発見されています。それが新種化石かは今のところ不明。
学 名 | Atractosteus africanus Arambourg&Joleaud,1943 |
種小名 由来 | アフリカの~、化石の発見地 |
地質時代 | 中生代 白亜紀 セノニアン世Senonian(約1億年~7,200万年前) |
化石場所 | ![]() フランス Ventabren(セノニアン世 カンパニアン期Campanian) |
特 徴 | 体長300㎝ほど。胴回りなどがアリゲーターガー似らしい。 多くの化石場所はフランス ブーシュデュローヌ県Bouches-du-Rhone ヴァンタブラン村Ventabren |
学 名 | Atractosteus atrox Leidy, 1873 |
種小名 由来 | 恐ろしい、残酷 |
地質時代 | 古第三紀 始新世Eocene(約5,600万年~3,700万年前) |
化石場所 | ![]() |
特 徴 | 平均体長150㎝、最大200㎝ 40㎝ほどの頭部を持つ |
学 名 | Atractosteus occidentalis Leidy,1856 |
種小名 由来 | ラテン語由来で西方 occidensだけの意味は西、西没 |
地質時代 | 中生代 白亜紀~古第三紀 暁新世Paleocene(約6,600万年前~5,600万年前)、始新世Eocene(約5,600万年前~3,700万年前) |
化石場所 | カナダ アルバータ州・サスカチュワン州(白亜紀) US モンタナ州 Hell Creek Formation・ノースダコタ州・サウスダコタ州・ワイオミング州・コロラド州・ニューメキシコ州(白亜紀) US モンタナ州、ワイオミング州(暁新世) US ノースダコタ州(始新世) |
特 徴 | 体長31~38㎝ 最大50㎝ |
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学 名 | Atractosteus simplex Leidy,1873 |
種小名 由来 | シンプル、単純、易い、簡単 |
地質時代 | 古第三紀 始新世Eocene(約5,600万年~3,700万年前) |
化石場所 | ![]() |
特 徴 | 平均体長61㎝。Lepisosteusから再分類の種 |
学 名 | Atractosteus strausi Kinkelin,1884 |
地質時代 | 古第三紀 始新世Eocene(約5,600万年~3,700万年前) |
化石場所 | ![]() |
特 徴 | 種小名のstrausiより、Atractosteus kinkeliniの表記が一般的に使われています。 体長40cm Atractosteus属の中で最も小型種 始新世のメッセルは完全な淡水湖で、他のAtractosteusと大陸も異なることからその関係が気になるところ。 |
レピソステウス属Lepisosteus
現存種はスポテッド、ロングノーズ、ショートノーズ、フロリダ スポテッドの4種
学 名 | Lepisosteus fimbriatus Wood,1846 |
種小名 由来 | フリンジ状、長縁毛のある、縁毛で飾られた |
地質時代 | 古第三紀 始新世Eocene(約5,600万年~3,700万年前)~漸新世Oligocene(約3,300万年~2,300万年前) |
化石場所 | ヨーロッパ:イングランド、ベルギー、フランス |
学 名 | Lepisosteus indicus Woodward,1908 |
種小名 由来 | 化石の発見地名、インドの~ |
地質時代 | 中生代 白亜紀 マーストリヒチアン期Maastrichtian(約7,200万年前) |
化石場所 | インド ラジャスタン州Rajasthan Lordi Nala bone bed ファテガル形成Fategarh Formation アンドラプラデシュ州Andhra Pradesh マハラシュトラ州 ラメタ形成Lameta Formation |
学 名 | Lepisosteus opertus Estes,1964 |
種小名 由来 | カバーする |
地質時代 | 中生代 白亜紀後期 |
化石場所 | US モンタナ州 |
Cuneatus属
現在は単独属とされていますが、旧分類のLepisosteus cuneatusやAtractosteus cuneatusの表記もあるので混乱しやすい。
学 名 | Cuneatus cuneatus Cope,1878 |
種小名 由来 | くさび状、くさび形の |
地質時代 | 古第三紀 始新世Eocene(約5,600万年~3,700万年前)~新第三紀 中新世Miocene |
化石場所 | ![]() |
特 徴 | 70~100cm |
学 名 | Cuneatus wileyi Grande,2010 |
地質時代 | 古第三紀 始新世Eocene(約5,600万年~3,700万年前)~新第三紀 中新世Miocene |
化石場所 | ![]() |
特 徴 | 平均35㎝、31~40㎝ |
Masillosteus属
一般的にはレピソステウス科Lepisosteidaeで分類されていますが、単独科Masillosteinaeとする文献もあります。
属名は2つの単語 Masilla と osteus を組み合わせたもので意味は「メッセルの骨」
Masilla | 発見地名 メッセル採掘場 Messel |
osteus | 原意はギリシャ語のτό ὀστέον、osteosがラテン語化したもので骨格・骨のように硬いものの意味 ostreatusは牡蠣のように粗くて硬い |
とても短い吻と扁平な歯が特徴的なMasillosteus属。M. janeaeの発見地・地層からは甲殻類・二枚貝などの化石も大量発見されることから、 それらやワーム、カタツムリなど無脊椎動物も含め、殻などを粉砕し捕食していたと考えられている。
学 名 | Masillosteus janeae Grande,2010 |
地質時代 | 古第三紀 始新世Eocene(約5,600万年~3,700万年前) |
化石場所 | ![]() |
学 名 | Masillosteus kelleri Micklich & Masillosteus Klappert,2001 |
地質時代 | 古第三紀 始新世Eocene(約5,600万年~3,700万年前) |
化石場所 | ![]() |
特 徴 | 体長100㎝、もしくはそれ以上の可能性もある ヒトの大臼歯のように噛み潰すのに適した歯と頭蓋骨構造から、非常に強力的なアゴを持つ メッセルのガー化石は他にAtractosteus kinkelini(A. strausi)もいるので何だかややこしい。 |
Oniichthys属
頭蓋骨の部分化石からはAtractosteus属との類似点が確認されています。しかし未発達な構成ではあるようです。 またLepisosteidae科に含まれる全ての属と生息地が異なることから固有的な派生との見方もあり、今のところ系統分類は保留中の1属1種。
学 名 | Oniichthys falipoui Cavin & brito,2001 |
地質時代 | 中生代 白亜紀後期 |
化石場所 | ![]() |
ガー:Obaichthyidae
Obaichthyidae科は化石種のみの構成で、生息期間は中生代 白亜紀、生息地はブラジル北東部とモロッコのみ。 過去にはスポテッド、ロングノーズなどと同じレピソステウス属に含まれていましたが、そこまで近縁な特徴が確認できないことからレピソステウス科の1つとして分類されるようになりました。 しかし上顎の構造骨や歯構造など多くの体構造の違いが確認され、さらに遠縁の別の科ということで落ち着いたようです。レピソステウス科の最古化石はジュラ紀後期なので2科の分岐はそれ以前にはじまっていたという事になります。
Dentilepisosteus属
学 名 | Dentilepisosteus laevis Wenz & brito,1992 |
種小名 由来 | 平滑、平らで滑らか |
地質時代 | 中生代 白亜紀前期 |
化石場所 | ![]() |
特 徴 | フィールド自然史博物館 グランデ博士(Lance Grande)による新分類までObaichthys laevisとされていた |
学 名 | Dentilepisosteus kemkemensis Grande,2010 |
種小名 由来 | 化石の発見地 Kem Kem beds |
地質時代 | 中生代 白亜紀 |
化石場所 | ![]() |
Obaichthys属
レピソステウス属に比べて外骨格の役割の皮骨性 頭蓋骨dermatocraniumの構成が原始的なものの、鰓蓋の形成骨の中で後腹方にある下鰓蓋骨subopercleと外後頭骨exoccipitalの間に特徴的な発達した特殊骨がある。
学 名 | Obaichthys decoratus Wenz & brito,1992 |
種小名 由来 | ラテン語由来で栄誉、装飾、デコレーション(decoration) |
地質時代 | 中生代 白亜紀前期 |
化石場所 | ![]() |
学 名 | Obaichthys africanus Grande,2010 |
種小名 由来 | アフリカの~、化石の発見地 |
地質時代 | 白亜紀中期 |
化石場所 | モロッコ |