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weekly book

since December/2007


実際にあった事件や犯罪に関する新刊本・注目本などを週単位で紹介しています(更新は主に水曜日)。

下記の
★の日付は更新日で、その日付は下(↓)が古く、上(↑)が新しい。日付の後ろの(No. )は通し番号
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[ No.601〜 ] ↓


★2019.12.11(No.626) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『銃撃事件ファイル 平成を震撼させた殺意の凶弾』
(若葉文庫/単行本/津田哲也/2019.12)

平成7(1995)年3月30日発生
警察庁長官狙撃事件・・・リボルバー狙撃犯が「老兵・ナカムラ」ではない理由

平成7(1995)年7月30日発生
八王子スーパー女子高生ら3人射殺事件・・・弾道から「素人犯行説」が浮上!

平成25(2013)年12月19日発生
餃子の王将社長射殺事件・・・25口径4連発は「プロの殺し屋」の手口じゃない!

著者・津田哲也・・・銃器評論家/ジャーナリスト。1959年、京都市生まれ。21歳のころに興した事業から、1991年にジャーナリズムへ活動の主軸を移す。ライターとしての取材・執筆のジャンルは多岐にわたるが、コメンテーターとしては銃器犯罪を専門分野とする。テレビでは報道・情報番組を中心に出演多数。映画やドラマ、漫画などの監修も手がける。現在、元警察幹部らが所属するプロダクション「ミヤビ・プロモーション」代表。マスメディアにおける表現活動も続けている。
 
★2019.12.4(No.625) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『“人生の災害”に負けない マインドレスキュー』
(山と渓谷社/単行本/矢作直樹/2019.9)

平成は、1995年1月の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災など大規模な自然災害に見舞われた時代でした。また、豪雨や大型台風を発端とした土砂崩れ、猛暑による熱中症の被害など今まで経験してこなかった不慮の災害が多発しました。 令和になっても、理不尽な事件が多発しています。本書は困難に満ちた現代を生きるための指南の書です。

著者・矢作 直樹・・・昭和31年、横浜市生まれ。昭和56年、金沢大学医学部卒業。その後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、内科、手術部などを経験。平成11年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。平成13年、東京大学大学院医学部系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長。平成28年3月に任期満了退官。東京大学名誉教授。
 
★2019.11.27(No.624) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『もしも刑務所に入ったら 「日本一刑務所に入った男」による禁断解説』
(ワニブックスPLUS新書/河合幹雄/2019.12)


・刑務所に抱きやすい誤解から
・入所から退所するまでの流れ
・受刑者たちの暮らしや楽しみ
・刑務所の知られざる内部事情
・刑務官の過酷な仕事――まで

平易でわかりやすい言葉で追う。法務省刑事施設視察委員会委員長等を歴任した、「日本一刑務所に入った男」だからこそ語れた、今までの本にない、刑務所新書が誕生しました。

著者・河合幹雄・・・1960年に生まれる。1982年に京都大学理学部生物系を卒業。卒業後、同大学の文学部で社会学聴講生として学び、1986年、京都大学大学院法学研究科修士課程修了。1991年、京都大学大学院法学研究科法社会学専攻博士後期課程中退。1992年から1996年までパリ第10大学法学博士論文準備生への留学の経験もある。1988年、フランス国立科学研究センター比較法研究所 (IRJC) 助手。京都大学法学部助手等を経て、1993年から桐蔭学園横浜大学法学部法律学科専任講師。1997年、桐蔭横浜大学法学部法律学科専任講師、1998年、助教授、2004年、教授、2012年、法学部長、2016年、桐蔭横浜大学副学長。また1997年から一橋大学大学院法学研究科・法学部で長く非常勤講師を務める。スイスのチューリッヒやフランスのパリなど欧州各地での滞在経験も豊富。早稲田大学法学部兼任講師、法務省矯正局における「矯正処遇に関する政策研究会」の委員、日本法社会学会の理事、日本被害者学会理事、日本犯罪社会学会常任理事、横浜市奨学生選考委員、警察庁警察大学校特別捜査幹部研修所教官、法務省刑事施設視察委員会委員長、公益財団法人全国篤志面接委員連盟評議員、公益財団法人矯正協会業務執行役員候補者審議委員会委員、一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構基準策定委員会委員、一般財団法人河合隼雄財団評議員、特定非営利活動法人知的財産振興協会AV業界改革推進有識者委員会委員等も歴任。主な著書に『日本の殺人』 / 『殺人の歴史』 などがある。


(著者より)
単純に刑務所内部の様子を紹介するにしても、刑期を終えた元受刑者や、退官した刑務官から漏れ伝わる情報が十分すぎるほど世の中に出回っているのも事実である。とは言え、刑務所に何度も服役していた人でも、せいぜい数ヵ所が限界だろうし、刑務官として士官していた人であっても、全国各地に配属されることはない。私は法務省矯正局関連の評議員や刑事施設視察委員会委員長として、刑務所はもちろん少年院や女子少年院など、全国各地の矯正施設を視察してきた。言い換えれば、「日本一、刑務所に入った男」と言っても過言ではない。それだけに、本書で初めて書き記すこととなるサンクチュアリの情報が多聞に及んでいることだろう。もしも刑務所に入ったら―――と、想像しながら一読して頂ければ幸いである。最後に、本書は刑務所について理解を深めてもらうべく「もしも刑務所に入ったら」というタイトルをつけるに至った。それゆえに加害者目線になっているが、罪を犯せば必ず被害者がいることを忘れてはならない。刑務所の中の様子は知っていても、中には入ってもらいたくない。むしろ、入らないで頂きたい。本書がその一助となれば幸いである。                           
(構成)
序章刑務所に足を踏み入れるには?
1章「罪」によって行き先が決まっている
2章刑務所の暮らしはどんなものか?
3章受刑者の楽しみと癒し
4章刑務官とはどのような職務なのか?
5章刑務所が抱えている問題
終章 出所後の生活

(内容例)
・学校にひとりはいる札付きのワルでも、
刑務所には入ることは難しい
・タクシーを無賃乗車→そのまま刑務所へGO!?
・「特少帰り」という言葉はもう使えない
・「女子少年院」はセコム加入がマスト
・検身でガラス棒をお尻の穴に押し込まれる
・ひとりあたりのトイレの時間は5分以下
・右手で洗面器に湯を汲み、体に掛ける。回数は1回だけ
・「月2回のお菓子のために」受刑者は奮闘努力する
・模範囚は菓子を食べながら映画観賞会も
・作業量は時給ウン十円……
・刑務作業でエリート部門は図書工場と官計算工
・刑務所ならではの隠語解説
・大暴動のきっかけは、
「天つゆに大根おろしを初めから入れるか、好みで入れるか」
・刑務官こそが無期刑の囚人!?
・刑務官はひとりで呑みにいかない
・死刑執行は、突然、執行の朝に言い渡される
・死刑執行後には死刑を実行した刑務官は休暇をとる
・12月は退所のラッシュ
――など。
 
★2019.11.20(No.623) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『ルポ 京アニを燃やした男』(第三書館/単行本/日野百草/2019.12)

この国は、アニメ・マンガで、大量殺人が、易々(やすやす)と起こされる国になった! 犯人と同郷・同世代のコミックライターが、この事件の奥の奥にあるものを、探る。 著者は、「事件」を「常総」―「毒親」―「浦高」―「自殺」―「転落」―「執筆」―「宇治」―「決行」とキーワードを辿って追いかけ、「マスコミ報道」―「青葉はオタクだったか」―の考察を経て彼の「しくじり」を検証し、「文化に対する冒涜」と「リスペクト無き反知性」を指摘しつつ、彼我の距離を過大視しない。

「京アニ」放火殺人事件・・・2019年(令和元年)7月18日、京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオでさいたま市在住の職業不詳・青葉真司(当時41歳)がガソリンのような液体をまいて火をつけた。警察などによると、建物は全焼で、出火当時、中には従業員など74人がおり、35人が死亡、33人が重軽傷を負った。青葉は現場近くで身柄を確保されたが、手足や顔にやけどを負って意識不明の状態。警察によると、青葉が「死ね」と叫びながら犯行に及んだという目撃情報もあり、「小説を盗んだから放火した」という趣旨の話をしていたことも捜査関係者への取材で判明した。「京都アニメーション」の八田英明社長は取材に応じ、これまでも、嫌がらせなどが絶えなかったと話した。八田社長は、「死ねとか殺人(予告の)メールみたいなものもあります。日本のアニメーション業界を背負って立つ人たちなので、1人でも傷つき、命を落としていくというのは、たまったもんじゃないですね」と話した。10月5日、京都府警の取材で入院中の女性が死亡したことが判明。これで死亡者は36人となった。

著者・日野百草・・・1972年、千葉県野田市生まれ。 常総学院高等学校卒業後、スポーツ新聞の編集アルバイト、記者アシスタントを経て1993年、「パソコンパラダイス」(メディアックス)創刊号の執筆をきっかけに、角川書店(現・KADOKAWA)「コンプティーク」編集部のライターとして長きに渡り執筆。90年代後半には「プレイステーション通信」、「テックジャイアン」、「エムペグ・スペシャル」などの旧アスキー系雑誌を始め他誌でも執筆、『サクラ大戦』シリーズや『銀河お嬢様伝説ユナ』『サイレントメビウス』などのアニメムックやゲーム攻略本を手掛けたのちコアマガジン「メガストア」編集部に移り「ジータイプ」他の編集人を務めるなど、アニメ誌、ゲーム誌で一般向け・成人向け問わず幅広く執筆、編集。その間、佛教大学通信教育課程を経て日本福祉大学、大手前大学の通信教育部を卒業。専攻は社会保障および現代社会学。  それまでの上崎洋一(よーいち)としてのサブカルチャー業界での経験と人脈を元にフィールドワークを始め、『しくじり世代』(第三書館)でノンフィクション作家としてデビュー。  俳人としても作品「過去帳」で全国俳誌協会賞、「少年兵」で新俳句人連盟選外佳作、評論「『砲車』は戦争を賛美したか −長谷川素逝と戦争俳句−」で日本詩歌句随筆評論協会賞の奨励賞を受賞。各地で講師を務める。


はじめに

検証
 事件
 常総
 毒親
 浦高
 自殺
 転落
 執筆
 宇治
 決行

所感
 マスコミの報道
 青葉はオタクだったか
 しくじり
 文化に対する冒涜
 リスペクト無き反知性
 帰結
 青葉へ
 終りに

Q&A
 ●彼は京アニ・マンになりたかったのか?
 ●京アニに盗まれた「小説」は存在したか?
 ●大事件でも使い切れぬ大量油はなぜ?
 ●誰かに見咎められるために路上運搬?
 ●公園でベンチ泊して「声かけ」を期待?
 ●「死刑覚悟」は事件後思いついた発言?
 ●京アニ社内情報に予想以上に精通?
 ●何が彼を「決行」に向かわせたのか?
 ●「精神鑑定」―「無罪」はありうるか?

 
★2019.11.13(No.622) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『トリカブト 「本庄保険金殺人事件」元捜査一課刑事の回想』
(宝島社/単行本/大澤良州/2019.11)


1999年、劇場型犯罪として日本中の注目を集めた埼玉・本庄保険金殺人事件。主犯・八木茂の死刑が確定し、犯行に関与した愛人たちもそれぞれ実刑判決を受けた。複雑な毒殺のトリックを執念の捜査で暴いた元・埼玉県警捜査一課刑事が事件から20年目に「史上最大の作戦」のすべてを明かします。

関連ページ・・・戦後の主な毒殺事件→埼玉県本庄市保険金殺人事件
 
★2019.11.6(No.621) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『昭和スターたちの一番長い日 50の事件簿』
(宝島社/文庫/別冊宝島編集部[編]/2019.11)


「黄金の昭和」を彩ったスターたちの系譜。
時代を背負った芸能・スポーツ界の大物たちの栄光とスキャンダルを全収録。
原節子、美空ひばり、山口百恵、吉永小百合、松田聖子、中森明菜、高倉健、津川雅彦、
長嶋茂雄、ビートたけしほか、日本を揺るがせた「事件」を秘話とともに回想する。
 
★2019.10.30(No.620) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『五・七・五で伝える刑事弁護 その原点と伝承』
(現代人文社/単行本/神山啓史/2019.10)


日本ではじめての刑事専門弁護士である著者は、生き生きとした法廷の実現を追い求めてきた。本書は、刑事弁護100句、弁護団を一緒に組んだ弁護士との対談、若手弁護士とのインタビューなどを通して、神山刑事弁護の技術(わざ)とそのこころを伝える。

著者・神山啓史(かみやま・ひろし)・・・1955年生まれ。中央大学法学部卒業。司法研修所第35期修了。1983年弁護士登録。2014
〜2018年司法研修所教官。主な著作に『新版 刑事弁護』(共編、現代人文社、2009年) / 『刑事弁護の基礎知識』(共著、有斐閣、2015年)などがある。

目次

刊行に寄せて………………大薗昌平
序にかえて2句………………神山啓史

第1部 五・七・五で伝える刑事弁護100句 神山啓史
第2部 刑事弁護の原点と伝承
第1章 あの事件を語る
1 【対談】徹底的な調査による弁護活動――交通事故無罪事件と反対尋問研究会から学んだこと………………高山俊吉 VS 神山啓史
2 【対談】他流試合で弁護活動の幅が広がる――オウム真理教幹部事件での弁護団活動から学んだこと………………山内久光 VS 神山啓史
3 【対談】対等で自由に意見が述べられる環境を――東電女性社員殺人事件の弁護活動から学んだこと………………神田安積 VS 神山啓史

第2章 【講義】東電女性社員殺人事件の教えるもの――刑事弁護の責任とやりがい………………神山啓史

第3章 【座談会】司法研修所の刑弁教育改革を振り返る………………水上洋・北川朝恵・神山啓史

刑事弁護の心情4句………………神山啓史

第4章 【インタビュー】神山啓史弁護士に聞く
1 法廷に立つ醍醐味とやりがいを感じて欲しい、そして「憧れ」をもち続けてほしい………………聞き手:趙誠峰・久保有希子・虫本良和
2 『五・七・五で伝える刑事弁護』の原点………………聞き手:趙誠峰・久保有希子・虫本良和

第5章 神山啓史弁護士を語る
神山刑事弁護とともに………………大出良知
畏友 神山啓史………………村山浩昭…
神のような変人? 神山啓史弁護士に思う………………押田茂實

結びにかえて2句………………神山啓史


関連ページ・・・オウム真理教 / 東電OL殺人事件
 
★2019.10.23(No.619) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『死刑囚の有限と無期囚の無限』
(コールサック社/単行本/加賀乙彦/2019.10)


本書は、加賀乙彦氏の評論集の中から死刑囚と無期囚について、どのように考えているかを中心テーマにしている批評文を集め、またその基礎となった『死刑囚と無期囚の心理』からも主要な部分を収録し、さらに小説「宣告」からも死刑囚と精神科医との交流場面を描いた箇所を5章に再録している。この評論集は加賀氏の精神科医・長編小説家・クリスチャンとしての存在が生涯をかけて三位一体となって熟成されてくる構成になっている。

著者・加賀乙彦・・・1929年(昭和24年)、東京生れ。作家。東京大学医学部卒。東京拘置所医務部、北フランスの精神病院、東大医学部精神医学教室、東京医科歯科大犯罪心理学教室等で勤務の後、創作活動に専念。主な著書・・・『フランドルの冬』(1968年、芸術選奨文部大臣新人賞)/『帰らざる夏』(1973年、谷崎潤一郎賞)/『宣告』(1979年、日本文学大賞)など多数。

目   次

序文 死刑囚と無期囚の研究

T 刑死した友へ
一 『文学と狂気』(一九七一年)より
二 『虚妄としての戦後』(一九七四年)より
三 『死刑囚の記録』(一九八〇年)より

U 『死刑囚と無期囚の心理』(一九七四年)より
一 拘禁反応の心因性
二 拘禁中の精神状態と行動についての心理学的研究

V 『ある死刑囚との対話』(一九九〇年)より
一 「まえがき」より
二 書簡より
三 「あとがき」より

W 文学・宗教から「死へのアプローチ」
一 『生と死と文学』(一九九六年)より
二 『科学と宗教と死』(二〇一二年)より

X 小説『宣告』(一九七九年)より
一 「第二章 むこう側 1」より
二 「第五章 死者の舟 4」より
三 「第七章 裸の者 8・9」より

 解説 鈴木比佐雄

 初出一覧
 
★2019.10.16(No.618) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『ルポ 平成ネット犯罪』
(ちくま新書/渋井哲也/2019.9)


平成の30年間で日常生活に欠かせないものになったインターネットだが、アンダーグラウンドな世界も広がっている。出会い系サイトやSNSによる売買春、ネットストーカー、仲間を募った集団自殺。裏サイトの誹謗中傷やいじめ、闇サイトの違法・脱法ドラッグ売買。しかし孤独の沼に沈む人にとって、そこはライフラインでもある。誰が読むともしれない日記をつづり、自殺志願者が語り合う。顔が見えないからこそ、本音をさらけ出せる居場所になる。新しいメディアと個人のかかわりを取材するジャーナリストが、その背景と変化を追う。

著者・渋井哲也・・・1969年、栃木県生まれ。ジャーナリスト、中央大学文学部講師。東洋大学大学院文学研究科教育学専攻博士前期課程修了。元長野日報記者。主にネット事件、自殺問題、若者の生き方、サブカルチャー等を取材。1998年から、ウェブと生きづらさをテーマに取材を進めている。他の著書・・・『絆って言うな!』 / 『中高生からのライフ&セックス サバイバルガイド』など多数。
 
★2019.10.9(No.617) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『無実の死刑囚 増補改訂版 三鷹事件 竹内景助』
(日本評論社/単行本/高見澤昭治/2019.10)


6名の死者を出した列車暴走事件から70年。被告人うち竹内景助だけが有罪・死刑宣告を受けた。いま再審で竹内の無罪を証明する。

三鷹事件・・・1949年(昭和24年)7月15日、国鉄中央闘争委がストを含む実力行使で闘うことを最後通告した当日の出来事だった。午後9時24分、無人電車が中央線三鷹駅構内から暴走、改札口と階段をぶち抜き、交番を全壊して民家に突入した。6人が死亡、20余人が重軽傷を負った。交番にいた4人の巡査は全員無事で、しかも戸籍簿まで持ち出して避難を完了していた。まるで事件を予期していたかのようである。検察当局は共同謀議による計画的犯行と直ちに断じ、三鷹電車区分会執行委員長の飯田七三ら9人の共産党員と同区検査係の非党員の竹内景助の10人を次々と逮捕した。吉田茂首相は「共産党は虚偽とテロを常套手段として、民衆の社会不安をあおっている」と新聞に発表した。10人は「電車往来危険転覆致死」容疑で起訴されたが、1年後の1950年(昭和25年)8月11日、1審判決は共産党員の共同謀議を「空中楼閣」と断じた。そして、竹内景助の単独犯行として無期懲役、他の9人に無罪の判決を言い渡した。高裁、最高裁の判決でも、事実認定の基本線は変わらなかったが、竹内に対しては、2審で死刑判決が下され、1955年(昭和30年)6月22日の最高裁判決でも8対7の1票差で、2審判決が支持され、竹内の死刑が確定した。1967年(昭和42年)1月18日、再審請求中、竹内は充分な治療を受けられずに脳腫瘍のため、東京拘置所で死亡した。1審判決が下るまで、否認、単独犯行、共犯説、単独犯行、全面否認、単独犯行と、めまぐるしくその供述を変え、高裁での死刑判決直後、全面否定して以降は無実を主張した。「自白」以外に物的証拠は何もなかった。共産党シンパである竹内は、この事件の罪を自分1人でかぶることにより、逮捕されたメンバー、あるいは窮地に立った共産党を救おうと考えていたようである。三鷹事件により、日本共産党員9人、非党員10人が次々と逮捕されたが、これに追い打ちをかけるように、1949年(昭和24年)7月18日には、国鉄が国鉄中央闘争委員ら59人の免職を発令。事実上の分裂に追い込まれる中、7月21日、ついに、国鉄職員9万4312人の人員整理が完了。国鉄労働組合側の完璧な敗北だった。2011年(平成23年)11月10日、病死した竹内の長男・健一郎(当時68歳)が東京高裁に2回目の再審請求した。東京高裁は竹内本人による再審請求審を死亡後に終了させており、44年ぶりの再審請求となる。弁護団はこの日、「事故当時、竹内元死刑囚と一緒に入浴していた」と判決確定後に明かした同僚の口述書など、計38点を新証拠として提出した。2019年(令和元年)7月31日、第2次再審請求で東京高裁は再審を認めない決定をした。8月5日、遺族側が東京高裁判決を不服として異議申し立て。

著者・高見澤昭治・・・弁護士/東京クローバー法律事務所。1942年、東京で生まれ、信州で育つ。早稲田大学法学部大学院修士課程修了。日本評論社に入社し、法学セミナーの編集などを担当。1972年、司法試験に合格。国や自治体、病院などを相手にした事件、銀行などの金融機関を被告に、多数の弁護士と弁護団を組んで困難な事件に取り組む。日本評論社に在籍中、『別冊法学セミナー 基本法コンメンタール』を発案し、発行に携わる。なお、団体活動としては青年法律家協会弁護士学者合同部会、日本民主法律家協会の役員を歴任。映画『日独裁判官物語』の制作に関わる。

目次
プロローグ
第1章 事件発生と当時の社会情勢
第2章 新聞報道に現れた捜査の動き
第3章 法廷内外での熾烈なたたかいと竹内の孤立
第4章 竹内の人柄・生い立ちと日常生活
第5章 竹内の“自白"とその信用性
第6章 一審裁判所の判断とその問題点
第7章 高裁・最高裁の判断とその問題点
第8章 再審請求と裁判所の判断
エピローグ

三鷹事件/竹内景助関係年表


関連ページ・・・下山事件
 
★2019.10.2(No.616) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『映画になった驚愕の実話(鉄人シネマ書籍シリーズ)』
(鉄人社/単行本/鉄人ノンフィクション編集部/2019.10)

本書は、実際に起きた事件や事故をベースにした映画と作品の題材となった史実の顛末を辿った1冊である。
映画と現実はどこが違うのか。 劇中で描かれなかった本当の動機、犯行の詳細、事件関係者の過去とその後。
事件が映画に映画が事件に及ぼした予期せぬ影響。全てを知って思い知るがいい。真相はそうだったのか !

第1章 衝撃
「モリーズ・ゲーム」
伝説の違法ポーカー屋オーナー、モリー・ブルームの逆転人生
「リング」
"千里眼事件"の真偽と顛末
「スノーデン」
元CIA職員エドワード・スノーデンの告発と亡命
「紙の月」
三和銀行オンライン詐欺事件
「アメリカン・ギャングスター」
映画とはまるで異なるフランク・ルーカス麻薬王国の興亡
「トゥルー・ストーリー」
『NYタイムズ』元記者と一家殺害犯の世にも不思議な物語
「ブリッジ・オブ・スパイ」
独グリーニッケ橋 スパイ交換劇の顛末
「バロウズの妻」
ジョーン・ボルマー射殺事件


第2章 歴史の闇
「タクシー運転手 約束は海を越えて」
光州事件に遭遇したタクシードライバーの映画とは違う素顔
「1987、ある闘いの真実」
ソウル大学生拷問致死事件
「サバービコン 仮面を被った街」
フィラデルフィア「レヴィットタウン」人種差別暴動
「マルコムX」
マルコムX暗殺事件の真実
「主婦マリーがしたこと」
マリー=ルイーズ・ジロー事件
「誘導尋問」
マクマーティン保育園裁判
「帝銀事件 死刑囚」
闇に葬られた帝銀事件の真相
「サルバドールの朝」
25歳の青年サルバドールはこうして処刑された


第3章 凶悪
「犯罪都市」
ソウル警察 中国マフィア掃討作戦
「女は二度決断する」
NSU連続殺人事件
「ロクヨン」
荻原功明ちゃん誘拐殺人事件
「アニマルズ 愛のケダモノ」
ムーアハウス連続強姦殺人事件
「誘拐の掟」
南カリフォルニア「ツールキラー」事件
「モンスターズクラブ」
ユナボマー事件
「夜よ、こんにちは」
モーロ元伊首相誘拐殺人事件


第4章 震撼
「エミリー・ローズ」
アンネリーゼ・ミシェル悪魔憑依事件
「八日目の蝉」
日野OL不倫放火殺人事件
「奴隷の島、消えた人々」
新安塩田奴隷事件
「マイティ・ハート 愛と絆」
ダニエル・パール誘拐殺害事件
「マイヤーリング」
オーストリア皇太子情死事件の謎
「ジョーズ」
ニュージャージー・サメ襲撃事件
「エリカ38」
山辺節子 つなぎ融資詐欺事件
「八甲田山」
八甲田雪中行軍遭難事件


第5章 戦争の悪夢
「ヒトラーと戦った22日間」
ソビボル絶滅収容所 ユダヤ人大脱走事件
「ちいさな独裁者」
エムスラントの処刑人、ヴィリー・ヘロルト
「狂った血の女」
オズワルド・ヴァレンティ&ルイザ・フェリダ処刑事件
「海と毒薬」
九州大学生体解剖事件
「オペレーション・フィナーレ」
アドルフ・アイヒマン捕獲作戦
「ハンバーガー・ヒル」
ベトナム937高地 泥まみれの死闘
「ローン・サバイバー」
参加者19人が戦死した悪夢の「レッド・ウィング作戦」
「告発のとき」
リチャード・デイビス殺害事件

 
★2019.9.25(No.615) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『なぜ元公務員はいっぺんにおにぎり35個を万引きしたのか ビジネスマン裁判傍聴記』
(プレジデント社/単行本/北尾トロ/2019.10)


「おにぎり35個万引き事件」の43歳被告人の逮捕時の所持金は147円。3つの大学を卒業し公務員の職に就いたエリート男がなぜ……。 ほか、ふとした邪心や油断、運命の悪戯によって犯罪に手を染めた人たち、「現在は無職」となった33人の被告人の物語を、法廷ウオッチ19年の著者が紡ぐ。

著者・北尾トロ・・・1958年、福岡県生まれ。法政大学卒。フリーターなどを経てフリーライターとなり、2005年より裁判傍聴を定期的にスタート。2010年にノンフィクション専門誌『季刊レポ』を創刊し、2015年まで編集長を務める。移住した長野県松本市で狩猟免許を取得。猟師としても活動中。 主な著書に『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』 / 『裁判長!  おもいっきり悩んでもいいすか』など。

目次

まえがき

【第1章 ビジネスマン裁判傍聴記】

■お金編
■女・酒・クスリ編
■小事件編
■情欲編
■被告人を助ける人々編

【第2章 法廷の人に学ぶビジネスマン処世術】

■被告人(表情・外見)編
■被告人(言い訳・答弁)編
■弁護士編
■裁判長編
■検察その他編

あとがき
 
★2019.9.18(No.614) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『悪について誰もが知るべき10の事実』
(講談社/単行本/ジュリア・ショウ/2019.9)


人はなぜ平然と差別、嘲笑、暴力に加担するのか?
人間をモンスターに変えるものは何か?
ファクトが語る脳と遺伝子のダークサイド。
激しい賛否両論を巻き起こす著者の話題書!

著者・ジュリア・ショウ・・・ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)心理学科の科学者。学術研究、講義、鑑定人としての仕事を通じ、さまざまなやり方で犯罪行為の理解に努めてきた。刑事事件の専門家として助言を与え、警察や軍で研修をおこない、犯罪者の更生プログラムの評価をおこなってきた。2016年に出版され、ベストセラーとなった著書The Memory Illusion: Remembering, Forgetting, and the Science of False Memory(邦訳『脳はなぜ都合よく記憶するのか』)は20ヵ国語に翻訳された。これらの業績は、CNN、BBC、ニューヨーカー誌、ワイヤード誌、フォーブス誌、ガーディアン紙、デア・シュピーゲル誌で取り上げられている。

第1章 あなたの中のサディスト――悪の神経科学
第2章 殺すように作られた――殺人願望の心理学
第3章 フリークショー――不気味さを解剖する
第4章 テクノロジーの光と影――テクノロジーは人をどう変えるか
第5章 いかがわしさを探る――性的逸脱の科学
第6章 捕食者を捕まえるために――小児性愛者を理解する
第7章 スーツを着たヘビ――集団思考の心理学
第8章 私は声を上げなかった――服従の科学
 
★2019.9.11(No.613) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『黄金州の殺人鬼 凶悪犯を追いつめた執念の捜査録』
(亜紀書房/単行本/ミッシェル・マクナマラ/2019.9)


1970 -80年代に米国・カリフォルニア州を震撼させた連続殺人・強姦事件。
30年以上も未解決だった一連の事件の犯人「黄金州の殺人鬼」(ゴールデン・ステート・キラー)を追い、
独自に調査を行った女性作家による渾身の捜査録。
 
★2019.9.4(No.612) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『黒い賠償 賠償総額9兆円の渦中で逮捕された男』
(彩図社/単行本/高木瑞穂/2019.8)


東日本大震災によって引き起こされた福島第一原発事故によって、周辺住民や事業者は甚大な経済的打撃を受けた。その救済措置として2011年8月に原子力損害賠償支援機構法が成立し、東京電力は同年9月から本格的な賠償を始めた。東京電力によれば、2019年7月12日までで請求は延べ290万件を超え、約9兆622億円が被害者に支払われている。そしてその財源には、国民の税金や電気代が充てられている。
本書では、福島原子力補償相談室で約3年間、賠償係として勤務した人物をノンフィクションライターの高木瑞穂氏が徹底取材。世間から東京電力に厳しい眼差しが向けられる中で起こっていった杜撰な賠償金支払いの実態、そしてそれに目を付けた詐欺師たちが賠償金詐欺に乗り出していく流れ。更に賠償係自身もその渦に巻き込まれ逮捕されてしまう。「正当」な賠償があった一方で、「黒い」賠償もあった。賠償金を巡る狂騒曲の中で本当に悪かったのは誰なのか?社会のタブーに踏み込んだ1冊。

著者・高木瑞穂・・・ノンフィクションライター。風俗専門誌編集長、週刊誌記者などを経てフリーに。主に社会・風俗の犯罪事件を取材・執筆。著書に『売春島「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』(彩図社) / 『裏オプ JKビジネスを天国と呼ぶ“女子高生”12人の生告白』(大洋図書)など。

目次


第一章 疑惑の共犯
第二章 東電入社
第三章 賠償係
第四章 マネーゲーム
第五章 賠償詐欺捜査官
第六章 賠償金
第七章 裁判と述懐
 
★2019.8.28(No.611) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『詐欺師をはめろ 世界一チャーミングな犯罪者vs.FBI』
(早川書房/単行本/デイヴィッド・ハワード/2019.8)


巧みな話術と複雑な仕組みを駆使し、銀行や不動産業者から数百万ドルを騙し取る名うての詐欺師「フィル」ことフィリップ・キッツァー。なかなか尻尾を見せないフィルとその仲間たちを一網打尽にすべく、2人の若きFBI捜査官が駆け出しの詐欺師に化けて彼に近づく。次のカモを求めて、東京、フランクフルト、全米各地を巡る3人の珍道中、犯罪者と捜査官の間に芽生えた不思議な友情のゆくえは? 虚実入り乱れる駆け引きを描く傑作ノンフィクション。

著者・デイヴィッド・ハワード David Haward・・・アメリカの作家、雑誌編集者。編集チームの一員として、これまでに全米雑誌賞を4度受賞している。『ニューヨーク・タイムズ』『アウトサイド』『メンズ・ジャーナル』『トラベル・アンド・レジャー』『バイシクリング』などに寄稿。家族とペンシルヴァニア在住。

目次

第1部 追跡(銀行の乗っ取り方―1976年7月
情報提供者―1976年10月18日 ほか)
第2部 駆け引き(サンダーバード・モーテル―1977年2月15日
ハロー、クリーブランド―1977年2月16日 ほか)
第3部 恐怖の街(メイフラワーの清教徒たち―1977年5月6日
ラインストーン・カウボーイ―1977年5月18日 ほか)
第4部 報い(信じないと見えないこと―1977年10月18日
唯一の選択肢―1977年10月19日 ほか)
 
★2019.8.21(No.610) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『孤絶 家族内事件』
(中央公論新社/単行本/読売新聞社会部/2019.8)


介護殺人、ひきこもり、児童虐待、孤立死―周囲から孤立した家族の中で起きた悲劇。事件の背景には、限界まで追い込まれた当事者の苦悩があった。

目次
第1部 介護の果て
第2部 親の苦悩
第3部 幼い犠牲
第4部 気づかれぬ死
第5部 海外の現場から
 
★2019.8.14(No.609) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『死刑囚200人 最後の言葉』
(宝島社/単行本/別冊宝島編集部[編]/2019.8)



究極の刑罰「死刑」を宣告された死刑囚たち。
彼らは今日も、拘置所のなかで「その日」と向き合い続けている。
命を殺めた人間が、自らの命をもって罪を償うとき、
彼らはどのような態度を見せるのか。
戦後、死刑が確定した100名超の死刑囚たちの半生と
「執行」をめぐるドラマを総括します。

目次

イントロダクション
1章 「死刑」の基礎知識
2章 旅路
3章 彼岸
4章 贖罪
5章 真実
確定死刑囚リスト

 
★2019.8.7(No.608) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『もう逃げない。 いままで黙っていた「家族」のこと』
(ビジネス社/単行本/林眞須美死刑囚長男/2019.7)


21年前の朝、目が覚めたらぼくは「殺人犯」の息子になっていた
いじめ、差別、婚約破棄・・・・・・迷い、苦しみながら、それでも強く生きていく。

事件以来21年間、親、そして世間から架せられた重い「十字架」を背負い続ける
和歌山カレー事件、林眞須美死刑囚の長男が初めて明かす
「罪と罰」、そして「生きること」の本当の意味。


目次

●プロローグ 〜長いお別れ〜
●第1章 狂騒 〜ぼくの目に映った事件の真相〜
●第2章 宿命 〜ちょっと奇妙な家族の物語〜
●第3章 絶望 〜終わりのない“断罪”の日々〜
●第4章 葛藤 〜「死刑囚の子ども」という十字架〜
●第5章 覚悟 〜やっと見つけた自分らしく生きる道〜
●エピローグ 〜母と笑い合える日〜
 
★2019.7.31(No.607) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『犯罪学大図鑑』
(三省堂/大型本/DK社[編]/2019.7)


強盗、詐欺、誘拐、殺人から、知能犯罪、組織犯罪、暗殺と政治的陰謀まで世界中の歴史に残る犯罪をオールカラーの写真や図解とともに解説。事件の概要にとどまらず、犯罪者の心理や多様な捜査方法、社会に与えた影響まで、幅広く考察する。犯罪をとおして人間と社会の本質をみきわめたい人のための一冊。

目次

はじめに

強盗、泥棒、放火魔

トーマス・ブラッド/ジョン・ネヴィソン/エドワード・〈黒髭〉・ティーチ/バークとヘア/ジェイムズ=ヤンガー・ギャング団/ボニーとクライド/大列車強盗/ビル・メイソン/ワールドカップ盗難事件/D・B・クーパー/ソシエテ・ジェネラル銀行強盗/ジョン・マクリーン/プーラン・デヴィ/ジョン・レナード・オール/アントワープのダイヤモンド強盗/チェッリーニの塩入れ盗難事件/ロシア−エストニア間ウォッカ・パイプライン/ハットン・ガーデン強盗事件

詐欺師たち

首飾り事件/クロフォード家の相続財産/エッフェル塔売却事件/ハリー・ドメラ/エルミア・デ・ホーリー/ドリス・ペイン/アルカトラズからの脱出/フランク・アバグネイル/クリフォード・アーヴィング/コンラート・クーヤウ/ファインコットン号事件

知能犯罪

ミシシッピ計画/ブラックフライデー金買い占め事件/チャールズ・ポンジ/ティーポット・ドーム事件 /ボパール化学工場事故/シティ・オブ・ロンドン債券強奪事件/バーニー・メイドフ/エンロン社事件/ジェローム・ケルヴィエル/シーメンス社贈賄事件/SpyEyeマルウェアによるデータ盗難/フォルクスワーゲン社排ガス不正事件

組織犯罪

ホークハースト・ギャング/シチリア・マフィア/三合会/ワイルドバンチ/ビール戦争/ヤクザ/ヘルズ・エンジェルス/クレイ兄弟とリチャードソン兄弟/メデジン・カルテル/〈フリーウェイ〉・リック・ロス

誘拐・脅し

ポカホンタスの誘拐/ティッチボーン詐称事件/リンドバーグ愛児誘拐事件/ジョン・ポール・ゲティ三世誘拐事件/パティ・ハースト誘拐事件/チャウチラ誘拐事件/ナターシャ・カンプッシュ誘拐事件

殺人

ネアンデルタール人の殺人/ジャン・カラス事件/ダニエル・マクノートン/ドリッピング殺人者/リジー・ボーデン/ストラットン兄弟/クリッペン医師/カイヨー夫人/ブラック・ダリア事件/平沢貞通/テキサス・タワー乱射事件/マンソン・ファミリー/アザリア・チェンバレンの死/ジョン・レノン殺害事件/ロベルト・カルヴィ殺害事件/カーク・ブラッズワース/ジャイムズ・バルジャー殺害事件/O・J・シンプソン/クレイグ・ジェイコブセン/トゥパック・シャクールとビギー・スモールズ殺害事件

連続殺人者

劉彭離/アリス・カイトラー/エリザベート・バートリ/切り裂きジャック/ハーヴェイ・グラットマン/テッド・バンディ/イアン・ブレイディとマイラ・ヒンドリー/フレッド&ローズマリー・ウェスト/ゾディアック事件/ハロルド・シップマン/アンドレイ・チカチーロ/ジェフリー・ダーマー/コリン・ピッチフォーク/ジョン・エドワード・ロビンソン

暗殺と政治的陰謀

ローマ皇帝ペルティナクスの暗殺/暗殺教団/エイブラハム・リンカーンの暗殺/ドレフュス事件/ラスプーチン暗殺/ジョン・F・ケネディの暗殺/アルド・モーロの誘拐/イングリッド・ベタンクールの誘拐/アレクサンドル・リトビネンコの毒殺

犯罪録/索引/訳者あとがき
 
★2019.7.24(No.606) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『わたし、虐待サバイバー』
(ブックマン社/単行本/羽場千恵/2019.8)

義父の性的虐待、母のネグレスト、精神病院閉鎖病棟の闇・・・。トラウマは一生続くだろう。それでも、明るく笑って前に進みたい! --SNSで話題の著者・羽馬千恵(はばちえ)が、虐待を受けて育った子どもが、大人になっても多くのトラウマや精神疾患を抱え、社会を渡り歩くことがどれほど困難かを赤裸々に綴った衝撃の問題作。親に殺されなければ、なかなかニュースに取り上げられない「虐待事件」。殺されず生き延びた大人の「未来」にもっと目を向けてほしい。 精神科医の和田秀樹氏との特別対談「虐待サバイバーたちよ、この恐ろしく冷たい国で、熱く生きて行こう! 」も必読!

著者・羽場千恵(はば・ちえ)・・・1983年、兵庫県赤穂市生まれ。虐待サバイバー。大人の未来(全国虐待当事者の会)理事長。虐待被害の当事者として、社会に必要な支援などを啓発している。
 
★2019.7.17(No.605) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『「助けて」が言えない SOSを出さない人に支援者は何ができるか』
(日本評論社/単行本/松本俊彦/2019.7)


「困っていません」と言われた時、あなたならどうしますか? 虐待・貧困、いじめ、自傷・自殺、依存症、性被害…さまざまなフィールドから援助と援助希求を考える。『こころの科学』大好評特別企画、5つの章を加え待望の書籍化。

著者・松本俊彦・・・国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長。1993年、佐賀医科大学卒業。横浜市立大学医学部附属病院にて臨床研修修了後、国立横浜病院精神科、神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科を経て2004年に国立精神・神経センター(現、国立精神・神経医療研究センター)精神保健研究所司法精神医学研究部専門医療・社会復帰研究室長に就任。以後、同研究所自殺予防総合対策センター自殺実態分析室長、同副センター長を歴任し、2015年より現職。2017年より国立精神・神経医療研究センター病院薬物依存症センターセンター長を併任。

目次

1 助けを求められない心理
 1 「医者にかかりたくない」「薬を飲みたくない」
    ーー治療・支援を拒む心理をサポートする……佐藤さやか
 2 「このままじゃまずいけど、変わりたくない」
    ーー迷う人の背中をどう押すか……澤山 透
 3 「楽になってはならない」という呪い
    ーートラウマと心理的逆転……嶺 輝子
 4 「助けて」ではなく「死にたい」
    ーー自殺・自傷の心理……勝又陽太郎
 5 「やりたい」「やってしまった」「やめられない」
    ーー薬物依存症の心理……松本俊彦
 6 ドタキャン考
    ーー複雑性PTSD患者はなぜ予約が守れないのか……杉山登志郎


2 子どもとかかわる現場から
 7 「いじめられている」と言えない子どもに、大人は何ができるか
    ……荻上チキ
 8 「NO」と言えない子どもたち 
    ーー酒・タバコ・クスリと援助希求……嶋根卓也
 9 虐待・貧困と援助希求
    ーー支援を求めない子どもと家庭にどうアプローチするか
    ……金子恵美


3 医療の現場から
 10 認知症のある人と援助希求
    ーーBPSDという用語の陥穽……大石 智
 11 未受診の統合失調症当事者にどうアプローチするか
    ーー訪問看護による支援関係の構築……廣川聖子
 12 「人は信じられる」という信念の変動と再生について
    ーー被災地から……蟻塚亮二
 13 支援者の二次性トラウマ、燃え尽きの予防……森田展彰・金子多喜子


4 福祉・心理臨床の現場から
 14 「助けて」が言えない性犯罪被害者と社会構造……新井陽子
 15 薬物問題を抱えた刑務所出所者の援助希求
    ーー「おせっかい」地域支援の可能性……高野 歩
 16 性被害にあい、生き抜いてきた男性の支援……山口修喜


5 民間支援団体の活動から
 17 どうして住まいの支援からはじめる必要があるのか
    ーーホームレス・ハウジングファースト・援助希求の多様性・
    つながりをめぐる支援論……熊倉陽介・清野賢司
 18 ギャンブルによる借金を抱えた本人と家族の援助希求
    ーーどこに相談に行けばよいのか……田中紀子
 19 ゲイ・バイセクシュアル男性のネットワークと相談行動
    ーーHIV・薬物使用との関連を中心に……生島 嗣


座談会:「依存」のススメーー援助希求を超えて
  ……岩室紳也×熊谷晋一郎×松本俊彦
 
★2019.7.10(No.604) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『少年犯罪はどのように裁かれるのか。 成人犯罪への道をたどらせないために』
(合同出版/単行本/須藤明/2019.7)


いま、少年犯罪を厳罰化するため、少年法の適用年齢を18歳未満に引き下げ、少年を大人と同様に刑法の元で裁くことが検討されている。

しかし、少年を刑法で裁いても、必ずしも「厳罰化」につながらないどころか、十分な更生や再犯防止の教育すら受けないままの少年が、社会に放り出されるだけで、その先に見えるのは、はたして社会不安の低減あるいは増加だろうか。

「甘やかし」として批判されてきた少年法の教育・福祉機能の本質を見直し、罪を犯してもやり直せる社会、保護を求める権利が保証される社会をいかにつくるか、いま、それが問われている。

著者・須藤明・・・栃木県生まれ。駒沢女子大学人文学部心理学科教授。臨床心理士、さいたま市スクールカウンセラー・スーパーバイザー。専門は犯罪心理学、家族心理学。裁判所職員総合研修所研究企画官、広島家庭裁判所次席家庭裁判所調査官などを経て、2010年から現職。2015年2月に発生した「川崎市中1男子生徒殺害事件」では、弁護側の依頼によって少年の心理鑑定をおこない、被告(少年X)側証人として法廷で証言した。
 
★2019.7.3(No.603) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『犯罪学入門 ガバナンス・社会安全政策のアプローチ』
(慶應義塾大学出版会/単行本/小林良樹/2019.7)


犯罪などから社会の安全をいかに守るか? 犯罪対策を始めとする社会安全の問題は、警察や法曹関係者等の一部の専門家によって主に取り扱われてきた。しかし、今日、専門家ではない一般国民であっても、日常生活の中で社会安全の問題に遭遇する場面は次第に多くなっており、社会安全の問題に関する自分自身の意見を持たなければならない場面も多くなっている。そこで、@国民の視点を中心に据え、A実効性のある政策を検討するための理論枠組みであり、B多様なアクターを検討の対象とする新たなアプローチ「社会安全政策論」から、第一線の警察行政に従事してきた著者が犯罪学を案内し、社会安全政策論の考え方をやさしく解き明かす。あなたが当事者ならどう考えるのか? 犯罪等の問題を必ずしも専門に取り扱ったことのない読者を主な対象とする入門テキスト。

著者小林良樹・・・明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科特任教授。早稲田大学博士(学術)、ジョージワシントン大学修士(MIPP)、香港大学修士(MIPA)、トロント大学修士(MBA)。1964年、東京都生まれ。1987年、東京大学法学部卒業後に警察庁入庁。在香港日本国総領事館領事、在米国日本国大使館参事官、警察庁国際組織犯罪対策官、慶應義塾大学総合政策学部教授、高知県警察本部長等を歴任。2019年3月、内閣官房審議官(内閣情報調査室・内閣情報分析官)を最後に退官。同年4月より現職。専門はインテリジェンス、国際テロ、社会安全政策等。主要著作に『インテリジェンスの基礎理論〔第2版〕』他多数。
 
★2019.6.26(No.602) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『刑事弁護人』
(講談社現代新書/亀石倫子&新田匡央/2019.6)


「権力の暴走を許してはいけない」

すべてが実話。迫力と感動の法廷ドキュメント

罪を犯したかもしれない人物の車に警察が勝手にGPSを取り付け、徹底的に行動を把握する行為を繰り返していた――。令状なき捜査は許されるのか。警察が、一般市民の行動確認を行う危険性はないのか。2017年に「令状なきGPS捜査は違法」の最高際判決を日本で初めて勝ち取った弁護団。その弁護団を率いた女性弁護士の奮闘とチームの苦悩・活躍を描く。

著者・・・

亀石倫子(かめいし・みちこ)・・・弁護士。2009年、大阪弁護士会に登録。刑事事件専門の法律事務所に入所。在籍6年間で担当した刑事事件は200件以上。特に、窃盗症(クレプトマニア)や性犯罪の弁護経験が豊富であるほか裁判員裁判の対象となる重大事件も20件以上担当している。2016年に法律事務所エクラうめだを開設。これまで培ってきた刑事弁護の経験とノウハウを生かし、女性弁護士ならではの視点ときめ細かさを活かし、離婚や男女トラブルも数多く手掛ける。

新田匡央(にった・まさお)・・・1966年、横浜市生まれ。1990年、明治大学商学部卒業。10年間の会社勤めののち、2000年よりライターを名乗る。ノンフィクションの執筆、ビジネス書のライティングを手がける。著書に『山田洋次 なぜ家族を描き続けるのか』がある。
 
★2019.6.19(No.601) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『アメリカ人のみた日本の死刑』
(岩波新書/デイビッド・T・ジョンソン/2019.5)


世界的に廃止の流れにあるなかで「独特の死刑存置国」となっている日本。秘密裏の執行、刑事司法における否定の文化、死刑制度を取り巻く政治社会文化までをアメリカの死刑制度の失敗と比較しながら鋭く分析する。

著者・デイビッド・Tジョンソン(David T. Johnson)・・・ハワイ大学教授(社会学)。“The Japanese Way of Justice:Prosecuting Crime in Japan”(『アメリカ人のみた日本の検察制度―日米の比較考察』シュプリンガーフェアラーク東京)は、米国犯罪学会賞および米国社会学会賞を受賞。他の著書に『孤立する日本の死刑』 / 『アメリカ人のみた日本の検察制度』など多数。


目次

はじめに

第1章 日本はなぜ死刑を存置しているのか?
第2章 死刑は特別なのか?
第3章 国が隠れて殺すとき
第4章 冤罪と否定の文化
第5章 死刑と市民の司法参加
第6章 死刑と民主主義

参考文献 
 

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