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weekly book

since Dec/2007


実際にあった事件や犯罪に関する新刊本・注目本などを週単位で紹介しています(更新は主に水曜日)。

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★2017.9.20(No.510) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『犯罪学ハンドブック』
(明石書店/単行本/アンソニー・ウォルシュ/2017.8)


犯罪学を人間の行動を科学的に研究し、その法則性を解明しようとする行動科学と位置づけ、最新の研究成果をふまえて、被害者学、社会学、心理学、生物学等や各犯罪種別の理論などを学際的視座から解説する。現実問題と理論の関係も実例を交えて平易にときほぐす。

著者・アンソニー・ウォルシュ(Anthony Walsh)・・・オハイオ州のボーリング・グリーン・ステート大学で博士号を取得。現在はアイダホ州にある、ボイシ州立大学の教授であり、犯罪学、統計学、法学および矯正に関するケースワークやカウンセリングの授業を担当している。法執行および矯正に関する実務経験があり、30冊以上の著者、共著者であり、150編以上の論文を執筆している。目を奪われるようなすてきな奥様をずっと愛し続けている。

目次

犯罪、犯罪学とは
犯罪と犯罪行動の数値化
被害者学―犯罪被害経験を探究する
犯罪学を形成した初期の学派
合理的選択としての犯罪、情動、および犯罪行動
社会構造理論
社会過程理論
批判理論とフェミニズム理論
心理社会学的理論―個人特性と犯罪行動
生物社会学的アプローチ
発達理論―非行発症から離脱まで
暴力犯罪
テロリズム
財産犯罪
公共秩序犯罪
ホワイトカラー犯罪
組織犯罪
 
★2017.9.13(No.509) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『サイバー犯罪入門 国もマネーも乗っ取られる衝撃の現実』
(幻冬舎新書/足立照嘉/2017.7)


大規模サイバー攻撃により、チェルノブイリ原発一時停止。
原発、病院、銀行、交通機関・・・日本も狙われている!

世界中の貧困層や若者にとって、ハッカーは「ノーリスク・ハイリターン」の夢の職業だ。同時に、サイバー犯罪による“収益”を資金源とする犯罪組織やテロリストは、優秀なハッカーを常に求めている。両者が出会い、組織化され、犯罪の手口は年々巧みに。「気付かないうちに預金額が減っている」といった事件も今や珍しくないし、数十億円を一気に集めることも容易い。一方で、日本人は隙だらけ。このままでは生活を守れない!日々ハッカーと戦うサイバーセキュリティ専門家が、ハッカーの視点や心理、使っているテクニックを、ギリギリまで明かす。

著者・足立照嘉・・・サイバーセキュリティ専門家であり、投資家。国内外のIT企業の起ち上げから経営にまで幅広く参画。千葉大学大学院在籍中にIT系の事業会社を設立して以降、ニューヨークをはじめロンドンやシンガポールを拠点に、2017年現在で30ヶ国以上に事業を展開。取引先には、Fortune Global 500にランクするような有名企業も多く含まれる。実地での経験も豊富で、サイバーセキュリティとサイバー攻撃に関して詳しい。
 
★2017.9.6(No.508) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『日本殺人巡礼』
(亜紀書房/単行本/八木澤高明/2017.8)


近代の軋轢が産み落とした「闇」に肉薄する!
"日常"と"奈落"の境界は何処にあるのか?

戦前戦後から高度成長期を経てバブル、平成不況という歴史のうねりのなか、ある種の歪みとして時代の折々に生じた 日本中を震撼させる恐ろしい凶悪殺人事件の数々ーー。「殺人者の生家」「故郷の村」「殺害現場」へ直接足を運び、犯人たちが背負ってきた時代の宿命と、人間の哀しき業を追う。

著者・八木澤高明・・・1972年、横浜市生まれ。ノンフィクション作家。写真家。写真週刊誌「FRIDAY」の専属カメラマンを経てフリーに。他の著書に『マオキッズ 毛沢東のこどもたちを巡る旅』(小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞) / 『黄金町マリア』などがある。

【目次】

第1章 現代の八つ墓村
第2章 北関東犯罪黙示録
第3章 東京ノースエンド
第4章 北海道に渡ったネパール人
第5章 ズーズー弁と殺人事件
第6章 林眞須美と海辺の集落
第7章 宗教と殺人
第8章 戦争と殺人
第9章 差別と殺人
 
★2017.8.30(No.507) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『日本のテロ 爆弾の時代 60s-70s』
(河出書房新社/単行本/栗原康/2017.8)


爆弾闘争、内ゲバ、革命運動・・・・・・若者たちは、なぜ過激な行動に向かったのか?  政治と暴力、文学と芸術から考える。この時代を知るためのブックガイドを併録。

【内容紹介】 日本で、世界で、政治・文学・芸術が刺激しあった60〜70年代。 過激化した若者たちの行動は「テロ」として一面的に報道されましたが、果たしてそれだけが真実でしょうか? 本書は、今では信じられないような行動を起こした若者たちの実像を、時代状況や世界情勢にそってわかりやすく解説します。彼らの行動や考え方は、同時代の人々にとっても「世界」を考えるための重要な問いかけでした。それは作家や芸術家にとって作品を作る上では避けて通れない出来事だったことがなによりの証です。本書では、同時代の文学・音楽・美術を紹介しながら、芸術が何を表現しようとしていたのかについても考えます。

「いまある幸せに留まってはならない。なぜならその幸せは多くの民衆の不幸せを条件にしているからだ。まずはすべてを捨てて『不幸せ』に向かって跳び立たなければならない・・・・・・ベトナムが、沖縄が、水俣が、アジアが、そう若者たちに語りかけていました」(本書より)

混迷を極める現代社会で、彼らの行動を知ることは「時代」と「世界」への向き合いかたを大きく変えることになるかもしれません。

著者・栗原康・・・1979年生まれ。政治学。2017年、池田晶子記念「わたくし、つまりNobody賞」を受賞。他の著書に『大杉栄伝 永遠のアナキズム』 / 『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』 など。

目次

1 何故、若者たちはいまでは考えられない行動をしたのか?
2 世界を変えるとは、どういうことか?
3 武器を持って闘いに向かった若者たち
4 東アジア反日武装戦線とは何者なのか?
INTERVIEW 大道寺将司君のこと(花田ひとし)
5 文学的想像力は何故、テロに惹かれるのか?
6 直接行動に触発された藝術家たち
BIOGRAPHY OF REVOLUTIONARIES 革命家烈伝
BOOK GUIDE この時代を知るためのブックガイド


関連ページ・・・日本赤軍と東アジア反日武装戦線
 
★2017.8.23(No.506) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『シリアルキラーズ 女性篇 おそるべき女たちの事件ファイル』
(青土社/単行本/ピーター・ヴロンスキー/2017.8)

歴史や事例などを詳細に検討しながら、モンスターになった女たちの謎にせまる。

著者の他の著書・・・ 『シリアルキラーズ プロファイリングがあきらかにする異常殺人者たちの真実』(青土社/2015)

目次

序 シリアル・スパルタシズム―女の攻撃性の政治学

第1部 女シリアルキラーの精神病理と小史
(雌獣の性質―雌モンスターの精神病理
力、利得、欲望を追い求めて―女シリアルキラー小史)

第2部 二〇世紀における女シリアルキラーと共犯者のケーススタディ
(アイリーン・ウォーノスのカルトと情熱―ポストモダンの女シリアルキラー
友人知己の殺害―“黒後家蜘蛛”と利得殺人
死ぬほど愛して―シリアルママ、死の天使、その他の殺意ある養護者
セックスと死とビデオテープ―シリアルキラーの共犯者としての女
ナチの雌犬とマンソン・キラー・ガールズ―カルトの女シリアルキラー)

結論 捕食者的な女の見分け方―女シリアルキラーのプロファイリング


関連ページ・・・海外の事件
 
★2017.8.16(No.505) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『犯罪「事前」捜査 知られざる米国警察当局の技術』
(角川新書/一田和樹&江添佳代子/2017.8)


世界の捜査の趨勢は事後から「事前」へ――世界の法執行機関の捜査の最前線で大きな変化が起きている。

事後対応から事前対処への変化だ。事前対処は事前捜査と言ってよいだろう。これには大きくふたつの理由がある。ひとつはテロだ。テロは近年になって規模も数も拡大し、サイバー化かつ国際化してきており、これまでと同じ対応では難しくなってきている。そして、インターネットの普及がもうひとつの理由だ。テロリストや犯罪者を含めた多くの人々が通信でやりとりをするようになった。地理的制約や物理的制約が減り、テロや犯罪へのハードルが下がったが、防御方法も同時に進歩した。傍受し、位置を特定することができるようになった。かくして捜査当局は、予防のための体制を整えることになった。もちろん、そこにはプライバシー侵害や冤罪などさまざまな問題がある。 (「はじめに」より抜粋)

著者・・・

一田和樹・・・コンサルタント会社社長、プロバイダ役員などを歴任後、サイバーセキュリティ情報サービスを始める。2006年に退任。2010年、『檻の中の少女』(原書房) で第3回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。著作に『原発サイバートラップ リアンクール・ランデブー』(原書房) など。

江添 佳代子・・・インターネット広告、出版に携わったのちフリーライター、翻訳家として活動を始める。英国のITメディア「The Register」のセキュリティニュースの翻訳を約800本担当。現在は主にウェブメディアでサイバーセキュリティ関連の記事を執筆。共著に『闇ウェブ』(文春新書)がある。

はじめに
第一章 ボルチモアの暴動で明らかになった最新捜査技法
第二章 携帯電話の基地局になりすます「モバイル監視」の捜査とは
第三章 最強の盗聴組織とやられっぱなしのSNS
第四章 ダークウェブの児童虐待サイトに捜査のメスを入れることは可能か?
第五章 犯罪やテロを防ぐ事前捜査社会
あとがき
 
★2017.8.9(No.504) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『昭和・平成 日本の凶悪犯罪100』
(宝島社/単行本/別冊宝島編集部[編]/2017.7)

宮ア勤・連続幼女誘拐殺人事件、九州監禁事件、オウム真理教幹部刺殺事件、グリコ・森永事件……など、昭和・平成の記憶に残る凶悪犯罪について、最新情報も織り交ぜながら解説&ルポ。実際に実行犯と会ったライター、ジャーナリストによる体験談なども随所に盛り込みます。狂気の正体を明らかにする事件ノンフィクションの決定版。
★2017.8.2(No.503) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『北海道 20世紀の事件事故 サツ回りの現場から』
(北海道新聞社/単行本/大竹功太郎/北海道新聞社[編]/2017.6)


白鳥事件、道庁爆破、北炭夕張ガス突出…50の事件を題材に元社会部記者の筆者が20世紀の北海道を読み解く。元道新警察担当キャップ座談会、事件事故年表も掲載。

著者・大竹功太郎・・・1934年、函館市生まれ。東北大文学部卒業後、1957年、北海道新聞社入社。函館報道部長、社長室次長、釧路支社長、監査役を歴任。
★2017.7.26(No.502) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『科学捜査ケースファイル 難事件はいかにして解決されたか』
(化学同人/単行本/ヴァル・マクダーミド/2017.7)


科学捜査というのはそれ自体が心の踊る仕事であり、それを職にしている人々は、
率直に言って、とんでもなく素晴らしい人たちなのだ。(本文より)

200年におよぶ歴史をもつ科学捜査。犯罪解決に役立てられ、ドラマや小説の題材としてたびたび取り上げられ、ある意味では私たちにもなじみ深いものでもある。しかし、DNA鑑定、指紋、毒物学、プロファイリングなどについて、どんなことを知っているだろうか。英国のベストセラー作家、ヴァル・マクダーミドは、科学捜査の現場を歩き、第一線で活躍するエキスパートへのインタビューをとおして、性犯罪、放火、強盗、暴行などの事件解決に科学捜査がどのように役立てられているかを、その発展の歴史とともに浮き彫りにする。犯行現場から法廷へと続く、科学捜査をめぐる旅。(2016年アンソニー賞 批評/ノンフィクション賞 受賞)

著者・ヴァル・マクダーミド・・・これまでに28の犯罪小説を著した。作品はミリオンセラーとなり、16ヶ国語に翻訳され、多くの賞を受賞。犯罪プロファイラー、トニー・ヒルのシリーズが原案となって英国ITVの連続テレビ・ドラマ〈ワイヤー・イン・ザ・ブラッド〉が制作された。

【目次】
第1章 犯行現場
第2章 火災現場の捜査
第3章 昆虫学
第4章 病理学
第5章 毒物学
第6章 指紋
第7章 飛沫血痕とDNA
第8章 人類学
第9章 復顔
第10章 デジタル・フォレンジック
第11章 法心理学
第12章 法廷
終章
 
★2017.7.19(No.501) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

『マル暴捜査』
(新潮新書/今井良/2017.7)


「抗争(ドンパチ)は絶対にさせない」
――捜査幹部はそう言った。

2003年に発足した警視庁組織犯罪対策部、通称・組対(ソタイ)は、1000人近い人員を擁する、全国の暴力団捜査の先頭に立つ組織だ。
刑事部系と公安部系の溝、捜査手法の変遷、マル暴刑事の日常と素顔等々、関係者への豊富な取材をもとに、組織犯罪と闘うプロ集団の全貌を描く。

著者・今井良・・・1974年、千葉県生まれ。中央大学文学部卒業。NHKに入局し、地方局や東京の報道局ニュースセンターでニュース番組の制作に10年間携わる。その後、民放テレビ局に移籍。他の著書に『警視庁科学捜査最前線』がある。

プロローグ

第1章 マル暴捜査のプロ集団――組対の誕生
組対誕生の理由/情報収集力の強化/外国人犯罪の増加/
36年ぶりの新設/刑事部と公安部の対立

第2章 頂上作戦から暴対法まで――警察対暴力団の攻防史
警察の頂上作戦/政治と暴力団/フロント企業への変身/
訴訟団結成で対抗/警察の攻勢/ヤクザマネー/
暴対法改正による対策/警察の弘道会対策/「捜査」か「癒着」か/
暴力団の情報収集力

第3章 情報こそすべて――組対の捜査手法
ガサ入れ捜査/家宅捜索の持つ意味/揺さぶり/
エスを運用/公安捜査にシフト/マル暴捜査もデジタル化/
通信傍受/カメラ捜査/カメラ捜査の問題点/
GPS捜査

第4章 マル暴刑事の素顔――組対4課の現場
マル暴捜査の本部拠点/拠点は秘密/組対4課の五つの係/
広域暴力団対策係の対象/罵声とメンツ/暴力犯捜査係/
マル暴刑事の特徴/マル暴刑事の日常/マル暴捜査の最前線/
暴力団の新ビジネス/「患者役」の告白/特殊部隊を投入/暴力団が仕切り役

第5章 ボウタイの視点――組対3課の現場
前身は「ボウタイ」/特殊暴力犯罪にも対応/組織犯罪捜査の情報拠点/企業への不当要求

第6章 薬物と拳銃――組対5課の現場
清原の薬物事件/5課とは何か/ゲートウェイドラッグ/
大物企業家を内偵中/銃器捜査も重要任務/端緒は「密告情報」/
泳がせ捜査で対抗

第7章 犯罪インフラを撲滅せよ――組対1課の現場
国際組織犯罪を視察・捜査/犯罪インフラの実態/組対1課の組織編成/
不正滞在対策室とは/蛇頭/偽装結婚に「士業」が関与/
失踪する訪日客

第8章 中国人犯罪者の跋扈――組対2課の現場
ルーツは国際捜査課/中国人組織が捜査対象/影のリーダーとの攻防/
大物の逮捕/タイアップ犯罪が深刻化/中国との捜査協力

第9章 新たな犯罪者集団との対峙――組織犯罪対策特別捜査隊の現場
組対の機動捜査部隊/偽造カード事件を専門捜査/国際犯罪組織の影/
100人以上が一斉引き出し/暴力団の関与/仲介組織が主導

第10章 マネー・ロンダリング捜査の精鋭たち――組対総務課の現場
組対の筆頭課/マル暴刑事の指導部門/マネロン捜査のプロ集団/特別捜査官も参入/
マネロン捜査の実態/JAFICと連携/アメリカの制裁リスト/
パナマ文書とマネロン/暴力団関係者も浮上

エピローグ

あとがき
 

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