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1)松島・観覧亭から

明治26年(1893)8月3日 朝から降り続く雨の中、保子やすこは瑞巌寺でお参りを終えると、昼食のために観瀾亭かんらんていに戻りました。
保子はまた松島の海を見つめました。
67歳になってまた見ることができるとは・・・仙台駅から乗ってきて降りた東北本線の松島駅から汽笛が鳴り響いてきました。
保子は静かに目を閉じて昔のことを思い出しました。